VULCANUS製 負極材用シリコンパウダー

ナノレベルで制御された粒子径

VULCANUS製のシリコンパウダーは、平均粒径（D50）が800ナノメートル（0.8ミクロン）と非常に微細かつ均質です。粒子径が均一であるため、電池内でリチウムイオンが均一に反応し、特定の箇所に負荷が集中するのを防ぎます。これにより、電池のサイクル寿命の向上や、より安定した充放電特性に貢献します。

高純度・低不純物

シリコンウェーハのスクラップスラリーを原料とし、独自の精製技術によって金属不純物をppmレベルまで徹底的に除去しています。Fe（鉄）は80ppm以下、Ni（ニッケル）は150ppm以下に管理されており、不要な副反応を抑制。電池の安全性と長期信頼性を高めます。シリコン純度は96.5%以上で、残りの約3.5%は主に酸素です。

安定した品質

VULCANUS社独自の製造プロセスにより、ロットごと（バッチごと）の品質のばらつきを最小限に抑えています。化学組成や粒子径分布が一貫しているため、お客様の量産ラインにおいても安定した品質の製品製造に貢献します。

カスタマイズ対応

お客様の要件（サイズ、表面、コーティングなど）を満たすために、パウダーの仕様をお客様のニーズに合わせて調整できます。

現在、シリコンパウダーのナノ化に向けて取り組んでおります。平均粒径（D50）を50ナノメートル（0.05ミクロン）以下とし、カーボンコーティングやポーラスカーボンに適用する開発を行っています。

本製品は、リチウムイオン電池の負極活物質としての利用が主な用途です。従来のグラファイトにシリコンを添加することで、電池の容量を大幅に向上させることができ、特にEV（電気自動車）の航続距離延長や充電時間短縮への貢献が期待されています。韓国の大手電池メーカーで採用実績があります。

VULCANUS社は、韓国に本拠を置く二次電池関連分野のナノ材料及び加熱設備の専門メーカーです。

主力事業であるシリコンパウダー製造のほか、半導体やディスプレイ向けの高品質な炉・キルンの設計・製造、さらには使用済みバッテリーのリサイクル設備やソリューション提供まで、幅広い事業を手掛けています。

旭日産業株式会社は、VULCANUS社の日本におけるビジネスパートナーであり、製品の販売窓口です。お客様のニーズに合わせた材料提案から、加工品の開発・提供まで、一貫してサポートします。

負極活物質の複合化に対応

シリコンパウダーを負極活物質として使用するには、電池性能を最大限に引き出すためのカーボンとの複合化（コンポジット）などの加工が不可欠です。

旭日産業では、原料となるVULCANUS製の負極材用シリコンパウダーだけでなく、すでに加工済みのカーボンコートSiやポーラスカーボンSiも取り扱っています。さらに、活物質と集電体の密着性を高める負極用バインダーや、高導電性材料であるCNT（カーボンナノチューブ）分散液といった、複合化に欠かせない周辺材料も幅広くご提案することが可能です。

シリコンパウダー単体のご提供から複合材の開発相談まで、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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