特長
ベンチトップラマン分光計Cora5001シリーズ
Cora 5001は、固有の化学的な特徴から迅速かつ確実に物質を識別するラマン分光計です。
プローブを備えた自由度の高いファイバーモデルか、密閉されたコンパートメント内で分析するダイレクトモデルをお選び頂けます。 ダイレクトモデルは、レーザークラス1で安全性の高いご利用が可能です。
Cora 5001には分析手順のガイドを完備。最低限のトレーニングでご使用頂けます。省スペースデザイン且つバッテリーオプションにより、ベンチトップ型のラマン分光計は、インハウスや現場での分析作業など多用途で活躍します。
ポリマー材料のレオロジー評価
ポリマー材料のレオロジー特性の評価は、押し出しや射出成型、シート成型などの成型加工条件の判断基準として必須の項目です。
ポリマーの分子量・分子量分布の影響、緩和時間やガラス転移温度(Tg)の算出、加硫ゴムや硬化樹脂の架橋密度、架橋点間分子量、結晶性高分子の結晶化度などレオロジー測定はあらゆる特性を評価します。
モジュラーコンパクトレオメータMCR evolution シリーズは、せん断変形による回転・振動測定だけでなく、引張・圧縮による縦振動の動的粘弾性測定(DMA)を1台の装置で評価できる世界で唯一のレオメータです。
最大温度範囲は-160℃~1,000℃を誇り、高圧、湿度制御、伸長粘度測定などの豊富な測定オプションを簡単に組み合わせ可能です。
用途例
レオメーターとラマン分光計のコンビネーション |
レオメータ・ラマンセットアップ(レオメータとラマン分光計を接続)は、2種類の強力な測定原理を組み合わせたもので、機械的分光法であるレオロジーと、分子的分光法であるラマンを完璧に融合させています。
レオメータから得られる機械的挙動と、ラマンスペクトルから得られる構造パラメータとの関係は、様々な材料の官能性や微細構造の変化、及びそれらが加工や応用に及ぼす影響をより深く理解するうえで重要です。
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マイクロ波合成のラマンIn-Situ測定 |
マイクロ波合成リアクターMonowave 400 Rで高速化学反応を行い、ラマン分光分析装置Cora 5001で特性評価に分子分光法を追加することにより、合成化学向けの2つの強力な技術をひとつにしました。
正確な温度プロファイルと反応混合物の化学組成に関するリアルタイムの情報を組み合わせることで、反応メカニズムと反応速度論に対する理解を深めることができます。
パラメーターの影響、さまざまな試薬の役割、反応の理想的なエンドポイントの検出など、より深い洞察に基づいて反応条件を最適化します。
用途例:
- 反応性中間体の同定
- 反応メカニズムの解明
- 反応速度論の調査
- 副産物生成のモニタリング
- 反応条件の最適化
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