NEOSのFCS処理

FCS処理とは

革新的な親水処理技術

FCS処理は、マイクロ流路チップのような微細な流路を局所的に処理できる革新的な親水技術です。コーティングレスでも表面処理可能です。マイクロ流路チップや医療用チューブなど、様々な製品に適用可能で、部分的な親水処理や内面処理を実現します。
あらゆる水溶液の流れの制御、曇り止め、気泡付着抑制やタンパク質の吸着制御など、多彩な効果が期待され、医療、バイオ分析、細胞培養など幅広い分野での活用が見込まれています。

FCS処理の特長

内面・局所処理が可能

チューブの内側や複雑な形状の一部分だけを処理できます。
製品の一部分のみを選択的に親水化できるため、疎水性と親水性をあわせ持つ、高機能な表面設計が可能です。そのため、従来は諦めていた製品設計や機能の実現が可能です。

気泡付着抑制効果

処理面での気泡の発生・付着を抑制し、流体の流れを改善します。特に樹脂チューブやポンプ、フローセル、マイクロリアクターにおいて、気泡の除去性能が向上し、安全性が高まります。
流体の流れがスムーズになることで、詰まりの防止にも効果があります。

コーティングレス処理

FCS処理は、表面にコーティングをしなくても親水処理が可能なため、安全性が高く、余分な物質が混入するリスクがありません。また、処理後の表面は元の素材そのものであるため、素材本来の特性を活かせます。
一方、コーティングを併用する事で、親水の持続性の向上ができます。

処理方法による比較

FCS処理の用途例

マイクロ流路チップ

基板に形成された、マイクロスケールの流路を彫り込んだデバイスをいいます。微小な液体サンプルなどを効率的に制御・分析することが可能で、医療・バイオ分野、環境、食品分野など、さまざまな用途で使用されています。

バイオチップ・分析装置

微量サンプルの取り扱いを改善し、分析精度の向上に寄与します。サンプルのロスを最小限に抑え、希少な試料や高価な試薬の有効利用が可能になります。

光学機器・ミラー

曇り防止効果により、視認性や性能を向上させます。高湿度環境下でもクリアな表面を維持し、精密な観察や測定を可能にします。医療用内視鏡・カメラレンズ・工業用検査装置など、幅広い分野での使用が期待されます。

ダイアライザー（透析機）

樹脂部品の親水化により、性能向上が期待されます。血液と透析液の効率的な交換を促進し、透析効率を高める可能性があります。より小型で効率的な透析機の開発につながる可能性も期待できます。

医療用チューブ・カテーテル

内面処理により、気泡の付着を抑制し、流体の流れを改善します。血液や薬液の滞留を防ぎ、感染リスクや血栓形成リスクを低減します。微細なカテーテルでも内面処理が可能で、より複雑な医療処置にも対応できます。

NEOSについて

NEOSについて

NEOSは、時代の変化に対応し「世の中のキレイに貢献する」企業であり続けたいと願っています。
「安全ファースト」「環境にやさしく」をキーワードに、安全かつ地球環境に配慮した表面処理の仕様を確立します。ご興味をお持ちいただけましたら、お気軽にお問い合わせください。

よくある質問