特長
スペース効率の最適化を目指したコンパクトでスリムなデザイン
CN9600は、スペース効率を最適化するコンパクトでスリムなデザイン設計です。
サイズ |
W200 × D154.9 × H28.5 mm |
重量 |
0.84 kg ( 1.85 lb ) |
素材 |
メタル |
FPGAグラフィックプロセッサー搭載 - 画像品質とfps(frames per second)スループットの向上により、鮮明なビデオ表示の応答を実現
より優れたユーザー体験のためにイメージとビデオの品質を改善するFPGAグラフィックプロセッサーを提供するとともに、シリアル制御のためのRS-232 DTE/DCE規格を満たすことで、従来のモデルから進化を遂げました。
ネットワーク非対応のDVI KVMスイッチにリモートアクセス機能を付加
ローカルコンソールにはUSBキーボード/マウスの接続が可能
ユーザーフレンドリーな操作を実現するために、フロントパネルのミニUSBポートはラップトップUSBコンソール(LUC)ポートとして設計されています。ユーザーは単にノートパソコンをLUCポートに接続するだけで、スイッチに接続されている任意のコンピューターにアクセスして、簡単なオンサイト管理を行うことができます。これにより、日常のメンテナンスのために、モニター、キーボード、およびマウスをローカル側で追加することは不要になります。
さらに、CN9600のバーチャルメディア機能を使用すると、診断テスト、ファイル転送、またはOS/アプリケーションのアップデートやパッチの適用をリモートコンソールから実行できます。
シームレスな接続を実現するために、CN9600にはデュアルLANとデュアル電源機能が搭載されており、サーバールームでの動作をスムーズかつ効率的に保ちます。CN9600は、ローカルおよびリモートコンソールのマイクとスピーカーにも対応しています。
用途例
半導体メーカーの導入事例
課題 |
- 4人のオペレーターが半導体製造装置の管理PC16台をクリーンルーム内と事務所の2か所で操作できるようにして、移動時間の短縮と作業効率の向上を図りたい
- 製造装置は複数台有り、その間の距離が50m以上離れている
- 安定性のあるリモート操作を行いたい
- リモートからでもBIOS操作やアプリケーション等のインストール操作を行いたい
|
導入のメリット |
- クリーンルームと事務所の両方でWebブラウザや日本語対応の専用アプリケーションを使用したリモートアクセスにより、移動時間の短縮と作業効率の向上を実現
- BIOSレベルでのアクセスが可能
- バーチャルメディア対応なので、OSのアップグレードやソフトウェアのインストール作業をリモートから実施可能
|
コロナ禍克服に向けた研究設備の遠隔化に
コロナ禍の影響により、大学では、学生や研究者の入構制限を余儀なくされていた。 学位取得を⽬前に控えた学⽣や、任期付きの若⼿研究者のキャリアへの影響を防ぐためにも、「3密」を防ぎつつ研究活動を再開・継続できる環境の整備が急務だった。
同⼤学総合技術部機器分析部⾨の技術職員は、電⼦顕微鏡などの研究設備を遠隔から操作する⽅法を模索している中、情報部⾨の技術職員の紹介により 「IP-KVM」 の存在を知った。既存の機材複数台とIP-KVMの検証を⾏った結果、OSに依存することなく接続できるATEN Over IP-KVM “CN9600” の採⽤に⾄った。
出入りが難しい実験室の機器を 『リモート化』
研究室では、寄生虫学、予防医学、感染症内科学などの研究が行われている。同研究室は、新たな研究機器を導入するにあたり、それらの研究機器をリモート化できるシステムを模索していた。もともと地下3階の実験室で行っていた解析作業を、15階の居室から遠隔操作できるようにすることで、より円滑な研究活動を行うことが主な目的であった。
さらに、地下3階にある実験室は、BSL3※に指定されているバイオハザード施設のため、出入りをする際は防護服の着用が必須である。そのため、機器をリモート化することで実験室へ出入りする回数を減らし、着替えや準備時間の削減による時短・作業効率化への貢献を期待していた。これらの目的を実現するために、IP-KVMスイッチを組み込むまでに至った。