特長
製造現場をリアルタイムで「見える化」
Factory Conductorは、工程・場所を問わずに最小限の作業でデータを収集することができます。データ収集後は、製造担当・ラインリーダー・品質担当など、担当ごとに必要な情報をリアルタイムで「見える化」することで、作業手順や現場の改善を補助します。
製品を1品ずつ管理
製品を1品ずつ製造開始から出荷まで管理するため、製品に不具合が発覚した際、短時間で不良原因をつきとめ、回収の対象製品を絞り込むことができます。
用途例
課題解決1 |
<課題>
全体進捗がわからない。
→製造実績はインターネット経由で参照でき、リアルタイムに現場を把握できます。
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課題解決2 |
<課題>
全体の不良状況がわからない。
→無線ルータさえ置ければ、どんな現場からでも品質分析のための製造データを収集できます。
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課題解決3 |
<課題>
追跡調査ができない。
→製品を1品ずつ製造開始から出荷まで管理し続けます。 (トレーサビリティの実現)
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事業部紹介
SIソリューション事業部製造管理システムチームに属しています。
工場で使うデータ実績を収集するシステムの提案および構築をメインで取り扱っている事業部になっております。我々は実際にお客様の現場となる工場へ頻繁に訪問し、システム構築および運用支援をしてきました。長年システム開発者がお客様の現場をしっかり見ながら実績を積み重ねてきたことが我々の強みになっています。
開発するに至った背景
我々が長年お客様の現場を見てきた中で、製造業の方々が製造実績を管理する業務は、紙やエクセルに入力して管理するといった、人の手間や時間を要する作業がとても多かったです。また、そういった作業をされてきたお客様にシステム構築のご提案をしても、お客様がイメージを掴みづらかったという課題がございました。
様々なお客様と接する中で見えてきた製造業ならではの課題に対し、我々が今まで培った技術で1つの製品としてまとめたら課題解決に繋がるのではないかという想いがきっかけでした。
お客様が導入しやすく、更には製造業全体の生産性向上に貢献出来る様な製品を作りたいという想いのもとFactory Conductorが開発されました。
現場の全ての方々に優しい存在でありたい
Factory Conductorを開発する上で、常に現場のお客様目線を考えて開発を進めてきました。
工場ではITが得意な方ばかりではなく、多国籍の方々もいらっしゃる事が多いので、データ入力の部分などを含め、まずは使いやすさという部分に注力しました。
どの製品を「いつ」「どこで」「誰が」「何を使って」「どの様に」作ったが1品ごとに簡単に分かるところも特徴となっています。
更にFactory Conductorをクラウドサービスにすることによって、お客様が自社運用のサーバー環境を用意することなく始めて頂けます。より手軽に導入して頂けるところにも重点をおきました。
しかしクラウドサーバーを使ったサービスの展開は我々としては初めての試みでしたので、構築していくのは実際とても大変でした。
また、クラウドにデータをあげることに、セキュリティ面で懸念を抱いているお客様も多くいらっしゃる現状がありました。そういったお客様にもクラウド利用に柔軟な考えを持って頂くため、我々は世界トップクラスのセキュリティを持つAmazon Web Service(AWS)を使用しております。
製造実績収集システム「Factory Conductor」の特徴
Factory Conductorを使うことで、リアルタイムで製造現場が「見える化」します。
クライアントからの注文に対して、Factory Conductorは、常に迅速な対応、判断をして頂くことが出来ます。Factory Conductorを導入して頂いたお客様から、以前は1日の作業終了後にその日の実績を入力、確認できるようになるため、現場で何が起きているのかを必要な時に把握できなかったのですが、導入後はすぐに現状把握できるので、その進捗状況から納期を割り出すことが可能になりスケジュール管理もしやすく、作業効率化に繋がっているというお声を多数頂いております。
また、リコールが発生した際、何が原因であるか製造実績から特定したのち、その原因にまつわる製品をリストアップ、回収することができるようになり、リコール時にかかる費用を最小限に抑えることができます。
更にインターネットでシステムに接続できる場所なら遠隔地でも管理することができるので、工場が海外にある場合でもFactory Conductorならリアルタイムに製造状況を把握することが出来ます。
今後の展望
昨今DXの推進の流れにより製造業においてもデータの価値が高まってきています。生産性向上、技術継承といった観点からもデータはとても貴重な存在です。
ただ、いまだに紙やエクセルなどで製造実績を管理している企業は多いと思います。そういった企業の方々にFactory Conductorを導入して頂き、製造実績データをどんどん活用していって頂きたいと思っております。
Factory Conductorの特徴としても述べた様に、クラウド管理が出来ますので導入もしやすく、また大変簡単な操作でご利用頂けます。製造業の大手企業だけでなく中小企業の方々にも、まずは手軽に始めて頂き、Factory Conductorと通して作業効率化、生産性向上、データ活用など幅広くお客様に貢献していきたいと考えております。