レーザ加工例
金属パイプのスリット加工
用途:フレキシブルチューブ
フレキシブルチューブ通常の金属パイプにスリット加工を施すことで、まるでゴムチューブの様な柔軟でなめらかな動きが出来るようにしたものです。
金属強度を活かした樹脂では実現できない優れたトルク伝達力を得ることができ、股関節手術の医療器具で使われています。
樹脂材料のレーザー溶着
用途:ヘッドカバー、マニホールドケース、ホーンケースなど
締結ボルトや接着剤の要らないレーザー樹脂溶着は、樹脂製品の接合方法として、広い分野で活用られています。
軽量化やデザイン性の高い設計が出来るなど、メリットが大きい工法であることも特徴です。
曲面への孔あけ加工
用途:燃焼器
航空機部品やガス・タービンブレード等「流体」に関わる器機部品は曲面が多く、又高温にさらされる為、冷却孔をあける必要があります。
その際、ドリル等接触加工で孔あけを行おうとすると、刃先が逃げてしまい加工は困難となりますが、非接触加工であるレーザ加工を用いれば曲面への加工が可能な上、孔の角度も遮蔽物・加工ヘッドの干渉が無い限り幅広くふる事ができます。
用途例
【自動車分野】ブスバー溶接【加工事例】 |
用途:燃料電池、電子基板回路
大容量の電流を流すには銅板形状のものが使用されますが、 板厚が厚くなればなるほど、溶接にするには高密度エネルギーの熱源が必要となります。
レーザックスでは、レーザー溶接や電子ビーム溶接で高品質なブスバー溶接をご提供致します。
|
【航空機分野】耐熱合金への斜め孔あけ【加工事例】 |
用途:タービンブレードの冷却孔など
航空機に搭載されるジェットエンジンは燃料を燃焼させた高温ガスを噴射し推力を得ていますが、高温にさらされる部品を冷却する必要があり、多くは「空冷」の方式が取られています。 その為には高温部に使用される耐熱合金(Ni基やCo基合金)で作られた部品の表面に対し斜めに孔をあける必要が有り、現在これらの冷却孔は主にレーザーで加工されています。 ドリルのような工具では逃げてしまいますし、放電加工では時間が掛かってしまいますが、レーザーであれば非接触加工ですので斜めでも問題無く且つ高速に加工することが可能です。 レーザックスでは写真1のように素材表面より10°での孔あけも可能です。
ではこの斜め孔をあけることでどのように高温の部品を冷却しているのでしょう? ここではタービンに使用されるブレード(写真2)を例に説明させて頂きます。
ブレード内部には高温の燃焼ガスに比べ低温の空気が通る空洞があり、その空気が斜め孔を通してブレード外部へ流れ出て行きます。その際にブレード自体の熱を運び出すことでブレードを冷却しています。 ただ、これだけでは有りません。流れ出た空気はブレード外部を伝い連続的に流れて行くことで、外部からの熱を遮断する空気のシールドの役目も果たしているのです。 この様にレーザによりあけられた孔はジェットエンジンの安全な運用に寄与しています。
|
【医療分野】金属ワイヤ先端丸め加工【加工事例】 |
用途:カテーテル治療用ガイドワイヤー
ステンレスワイヤの先端部にレーザーを照射しR形状や球形状にする加工は、 これまで医療機器部品等に採用されてきた加工です。
●R形状
端面をR形状に加工する事で滑りがよくなり、医療機器の挿入性が向上するガイドとして活用できます。
●球形状
R形状にて例であげたガイドの終端部分を球形状にすることで、ワイヤ全体がチューブに入りこんでいかないための、ストッパーの役割を果たします。
●半球形状(キノコ型)
試行錯誤を繰り返し、ついにRと球の両特性をもつ形状の加工を実現いたしました。さらに傘の形状を三角や四角に形作る事も可能です。
|