特長
豊富な施工実績
アジアだけで300件を超える納入実績。さまざまなニーズに合わせた設計・施工が可能です。
優れた加工・シミュレーション技術
加工が難しいパーマロイの取り扱いはもちろん、その磁気特性を最大限に引き出すための磁性焼鈍(熱処理)技術、さらには、長年の経験に基づいた高いシミュレーション技術を備えています。
一貫生産体制
オータマでは、磁気シールドルームの設計から加工・磁性焼鈍(熱処理)、現場での施工・性能測定までを全て自社で行っています。
用途例
医療機関様の導入例
●スペック
納入場所:
医療機関
室内寸法:
W=2.9m、D=3.4m、H=2.2m
実績性能:
X:0.01Hz=30.5dB
Y:0.01Hz=29.7dB
Z:0.01Hz=30.8dB
●お客様のご要望
・シールドルーム入口部分の勾配をなくしてほしい
・内外装を仕上げる ・放射線防護工事を行う
・キャンセラー用のコイルを最外層およびパーマロイとパーマロイの中間層に設置する
●スペック
最も苦心したのは放射線防護工事です。穴があると放射線は漏れてしまいます。扉部は構造も複雑なので、工事方法を検討する際は苦労しました。オータマとして初めて放射線防護工事を行いましたが、鉛を扉の中に入れることで、見ためにも圧迫感の少ない扉、部屋に仕上げています。
そのほかの点では、まず入口部分の勾配ですが、シールドルーム用の扉は四方全ての面を部屋と接触させることが理想的です。多層構造になった場合、各層全てを接触させる方法を考える必要があります。加えて、勾配をなくす(小さくする)際は加工も複雑化します。本件では、扉の製作会社、当社製造部と工法の検討を重ね、実現に至りました。
また、内外装に関しては、安全上の観点から鋭角部や突起物を極力なくしただけでなく、使用する方が圧迫感を感じないようにするため、見ためにも配慮して仕様を決定しています。
そして、最後にキャンセラー用のコイルです。こちらについては、シールド層からコイルまでの距離をお客様と相談の上、決めました。その後、シールドルームの組み立てとキャンセラーの設置で作業者が異なることから、事前に施工方法と手順を確認。これにより、コイルをスムーズに設置することができました。