特長

レーザラマン分光法の採用により，多くのガス種に対応可能！

本装置では，ガス分子にレーザ光を照射した際に発生するラマン散乱光を捉えることでガス濃度の計測を行います。本体内蔵の光学フィルタを切り替えることにより単一の装置で幅広いガス種に対応可能です。水素，アンモニア，メタン，窒素，酸素，二酸化炭素など，他の光学的手法では計測の困難なガスを含む多くのガス種に対応しており，複数種を同時に計測することも可能です（カスタム対応）。本体と光ファイバによって接続されるガス計測部（センサチップ）は超小型で，様々な場所に設置可能です。

高速応答，高ダイナミックレンジ！

光学的手法により応答速度2秒以下という高速応答を実現。
また，計測のダイナミックレンジが広く，例えば水素ガスの場合，500ppmから100% まで連続的に濃度計測が可能です。

事前のサンプリング不要！ニーズに応じカスタマイズ可能！

レーザ光による非接触「in situ (その場) 計測」で，現場の業務の時間を短縮。また，使用用途，現場の環境に応じてカスタマイズいたしますので，お気軽にお問い合わせ下さい。

混合ガスの濃度モニタリング	単一の装置で複数のガス種に対応できるため，混合ガス中の特定のガス，或いは複数種のガスの濃度モニタリングに適しています。レーザラマン分光法を採用しているため，一般的な光学式ガス分析計では対応できないガス種にも適用可能です。特定の製品製造ラインなどで用いられる特殊なガス種でも適用の可否を比較的簡単に判断できますので，お気軽にご相談下さい。
配管内部等の狭隘部，高温・反応性ガス雰囲気など過酷環境におけるガス計測	本装置のガス計測部（センサチップ）は，非常に小型（8mm×20mm×30mm）で，ガラス製の光学部品とセラミックスのみで構成されているため，配管内部など設置場所が非常に狭い環境や，高温・反応性ガス・無酸素・真空雰囲気などの一般的なセンサでは設置や動作が難しい過酷環境においても計測が可能です。
水素ステーション等の防爆エリア内における計測	センサチップ内部では対象ガスへのレーザ光の照射と光応答の捕捉といった，電気・化学的要素を含まない光学的動作のみを行っています。このようなエレクトリックフリー構造となっているため，センサチップを防爆エリア内へ設置することが可能です。危険区域外に本体を設置し，光ファイバを通じてセンサチップへ光を送受信することによって計測が可能です。