特長
プラスチックの高い発熱量を無駄なくエネルギーにする『樹脂ボイラ イーヴォル』
◆特徴◆
- 小 型
工場内に設置・運用可能な設計。ボイラは2m×2m、燃料化装置は最小サイズで4m×2mと非常に小型です。(接続方法や配置、ラインナップで変わります)
- 省エネ
70%の高エネルギー変換効率で既存熱源に干渉せず接続可能。重油換算で90,000Lに相当する熱エネルギーの省エネが可能です。
- クリーン
排ガス規制値大幅クリア。汚れなどが取り切れない発泡スチロール製の漂着ブイを燃料にした場合でも、ダイオキシン類は0.12Ng-TEQ/㎥Nと規制基準値の1/40、安定燃焼時はCOはほぼ未発生。
- 高運用性
シンプルな工程。操作パネルの簡単操作で運転可能。 取扱資格や、設置にあたっての許可も不要です。
- 利用できるプラは廃プラの約70%
汚れている、混合している、複合しているなどの理由でリサイクルできないプラスチックにも対応。(ナイロン、塩ビなどは対象外)
硬質プラスチックを瞬時に破砕・燃料化する『樹脂破砕機 クダック』
『樹脂破砕機 クダック』は、ボトル、ケース、フィルム等の様々な形状のプラスチックを効率良く破砕処理を行います。硬質プラスチックは1㎝程度に破砕するだけで、『樹脂ボイラ イーヴォル』の燃料に利用ができます。
◆特徴◆
- ワイドな投入ホッパー
口径が広く原料の投入が容易。ホッパー仕様は、設置環境やニーズに応じてカスタマイズが可能。
- エアシリンダ式押込み装置
フィルムなどのプラスチックの処理には押込み装置をオプションで装備。原料の空回りを抑え、効率良くスピーディな処理が可能。
- 静音・安全設計
稼働音・振動を最小限に抑えた設計。マグネット式非常停止スイッチは使用環境に応じて最適な位置に移動が可能。
- メンテナンスがラク
破砕部は容易に開閉が可能。安全装置搭載で開いている間は電源が入りません。
軟質プラスチックを熱をかけずに成型・燃料化する『樹脂圧縮成型機 ステラ』
『樹脂圧縮成型機 ステラ』は、『樹脂破砕機 クダック』で破砕処理した包装フィルム、シート、発泡トレイ、不織布などの軟質プラスチックを圧縮成型して樹脂燃料を製造します。
◆特徴◆
- 最大 1/40 に圧縮成型
押込みローラーの回転によって生じる摩擦熱で原料を軟化させ、ダイスの穴に押込み、円柱状のペレット燃料に成型します。
- 省電力・コンパクト設計
従来の熱溶融機のようなヒーティング工程が不要のため、従来機に比べ約 1/4 の電力カット、省エネを実現します。
- 熱をかけない・処理工程の効率化
乾燥工程や冷却工程がないため、濡れたまま処理ができ、樹脂溶融時の特有な臭いの発生がなく処理工程の最適化を実現します。また、溶融温度が違うプラスチックの複合材なども対応可能です。
- 対象物に応じたカスタマイズ性
様々な軟質系プラスチックの形状や特性に合わせダイスの口径・板厚をカスタマイズします。また、原料供給や貯留など搬送の自動化ライン設計も可能です。
動画
用途例
使用済プラスチックを企業内で循環利用 |
◇小売・流通業/北海道大手スーパーの事例◇
【導入目的】
各店舗から回収されるリサイクルできない使用済プラスチック有効利用
【エネルギーの用途】
場内の暖房および給湯設備に利用
【導入の背景】
同社エコセンターでは、道内店舗から回収される様々なもののリサイクルを行っている。その中で、これまでリサイクルができなかった色つき食品トレーや汚れた包装プラなどの有効利用を検討。小型なため、場内で完結ができる運用の実現性の高さから導入となった。
【導入の効果】
- 自社内での循環型有効利用の実現
- 使用済プラスチックの処理費用の削減
- センター内の暖房・温水にかかる燃料コスト削減(従来燃料と比べ約50%減)
- 容器包装リサイクル法委託金の低減
- LCA(ライフサイクルアセスメント)の観点からCO₂削減に貢献・地域貢献・CSRの向上
- 地域のリサイクル見学などに活用されている
|
漂着フロートを地域のエネルギーに循環利用 |
◇自治体/長崎県対馬市◇
【導入目的】
島に漂着する発泡スチロール製の廃フロートの燃料化と島内エネルギー利用
【エネルギーの用途】
島内の温浴施設の補助熱源に利用。(イーヴォルによりバックアップ予定)
【導入の背景】
対馬市では、島の海岸に漂着するプラスチックごみのうち、巨大な発泡スチロール製フロートは年間平均約3,000袋(1m3フレコン換算)にも及ぶ。その重量は31トン。しかしこれまでの油化処理だと回収したうちの21%しか再利用出来ず、残りの79%を埋め立てるか島外に搬出して処分することしかできなかった。油化施設の老朽化に伴い、持続可能な100%有効利用を目指し、有効利用率の高さと運用のしやすさから「e-PEP」を採用した。
【導入の効果】
- 島内完結型のエネルギー化モデルの構築
- 漂着フロートの再利用効率UP 回収量のほぼ100%を燃料化
- 漂着フロートの島外処理削減および島内埋め立て削減
- 地産地消エネルギーの創出
- LCA(ライフサイクルアセスメント)の観点から最大で85t-CO2/年のCO₂削減
|