SDI調査とは?
SDI調査のSDIとは、Selective Dissemination of Information(情報の選択的配信)の略です。どのような特許が出されているかを調べる特許調査の1種で、特定のキーワードや技術分野に関連する特許公報の情報を一定の期間ごとに収集することで行われます。
これにより、企業の知的財産部門や研究開発部門の担当者は、自社の事業や研究開発に影響を与える可能性のある公報を定期的に追跡することができます。
SDI調査の重要性
SDI調査の目的は、最新の技術動向や競合他社の活動を定期的に監視することにあります。新商品の開発や既存製品の改良において、関連する技術分野の最新情報を迅速に把握することは、戦略的な意思決定に不可欠です。また、自社の特許が侵害されていないか、自社の新しい開発が他社の特許を侵害していないかを確認するためにも、SDI調査は重要です。
SDI調査によりリスク管理を強化し、また新しいビジネスチャンスを見出すことができます。
SDI調査の方法
SDI調査では、まず自社の事業もしくは自社のサービスに関連する検索条件を元に検索式を作成します。これらの条件は、特定の技術分野、キーワード、分類コード、また特定の出願人や発明者に関連するものなど、さまざまな形で設定されます。
これらの検索式に基づいて、例えば週に一度や月に一度検索を行い、該当する特許公報を収集します。
その後、収集した特許公報を1つ1つ読み込み、必要な情報を抽出します。
SDI調査における課題
SDI調査は一般的に、検索システムのSDI機能を使って行われています。検索式を予め設定しておけば、条件に合致した特許公報が定期的また自動的に電子メール配信されるため、これにより業務負荷を軽減することができます。
しかし多くの場合、検索式の検索条件は漏れをなくすために広めに設定されており、収集される情報量は膨大になる傾向にあります。例えば、1つの検索式あたり500件がヒットし、10個の検索式を設定している場合には、合計で5000件の特許公報が収集されます。これらの膨大な情報の中から、自社にとって重要なものとあまり関係のないものを選別する必要があり、担当者の大きな負担になっています。
PatentfieldのAI分類予測機能でSDI調査を効率化
Patentfield(パテントフィールド)は、4つの機能を組み合わせてワンストップで総合的な検索・分析ができる『AI特許総合検索・分析プラットフォーム』です。
AIを駆使して、従来高度な知識と膨大な時間を要する特許調査・分析業務において、はじめてでも操作しやすく、極めて効率の高いスクリーニングプロセスを提供しています。
PatentfieldのAI分類予測機能
Patentfieldの機能の1つであるAI分類予測を利用すれば、SDI調査における情報選別の業務負担を大幅に軽減することができます。
AI分類予測とは、予めユーザーがセットした教師データに基づき、任意の検索結果や母集合について、AIが分類予測を行う機能です。これにより、例えば技術的には近い内容だが構成要素が一部違うノイズとなりうる文献の順位を下げるなど、より効率的に調査を行うことができます。これまで人が読み込み仕分けしていた作業を、AIの自動分類により大幅に効率化することができます。
AI分類予測を使ったSDI調査の流れ
AI分類予測は、簡単なステップでSDI調査に活用することができます。
AIラベルの設定・教師データの登録
過去に蓄積されたSDI調査結果などのデータに2値(ポジティブ/ネガティブ)または任意の数の独自分類を示す教師ラベルを設定した「教師データ」を登録します。最大1万件の教師データを約数秒〜10秒以内に高速に機械学習させることができます。
データの登録は、 ①検索結果画面からの入力、②CSVファイルの読み込み、③設定画面での直接入力等、ご利用シーンに応じたフレキシブルな対応が可能です。
予測データの登録・予測結果の確認と評価
収集したSDI調査データを登録します。これらのデータを最大で10万件まで数秒以内で予測し、AIがスコアを付与します。スコアは-1~1の数値で示され、-1に近いほど自社への関連度が低く、1に近いほど自社への関連度が高いことを示します。このスコアを元にSDI調査結果の選別を行います。
Patentfield上で検索式を登録しSDI調査を行ったデータはもちろん、別の検索システムで収集したSDI調査データを登録することも可能です。
PatentfieldのAI分類予測の特徴
低コスト
Patentfieldは、豊富な料金プランの中から最適なものをお選びいただけます。例えば企業様向けプランは、月額3万円(税別)からご用意があります。すでに別の検索システムでSDI調査を行っており、追加でPatentfieldのAI分類機能を用いて情報選別を効率化したいという理由でご利用いただいているケースも多くあります。
グローバル対応
AI分類予測機能は、日本語はもちろん英語で記載された特許公報についてもご利用いただけます。また、「日本語横断検索オプション」を利用すれば、中国・韓国・欧州などの特許についても分類予測することができます。
API連携サービス
Patentfieldは、オプションで「API連携サービス」もご用意しています。他の検索システムによるSDI調査データを用いてPatentfieldのAI分類予測を行う場合、データの抽出や登録などいくつかのステップを踏む必要がありますが、API連携サービスを利用すればこのステップを大幅に簡略化することが可能です。
Patentfield株式会社について
Build the Best AI for Patents.
世の中にもっと簡単に特許を検索できるシステムがあって良い。 もっと的確に早く検索できるシステムを作りたい。 それで多くの人がもっと簡単に知財を活用できるようになって欲しい。
会社概要
出展団体名 | Patentfield株式会社 |
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所在地 | 〒604-8211 京都府 京都市中京区六角通室町西入玉蔵町121 美濃利ビル5階 |
設立年月 | 2017年04月 |
従業員規模 | 10名以下 |
URL |