特長
従来の焼却炉と比較してのメリット
- 廃棄物の分別は不要で、金属やガラスなどの不燃物は灰中から容易に回収可能
- 含水率の高い廃棄物が直接処理でき、予備乾燥や補助燃料なしで、含水率80%の脱水汚泥ケーキの熱分解も可能。
- ERCMから排出されるセラミックス状の灰は、炭素残留量が極めて少なく、後処理なしにリサイクル可能
環境汚染物質の排出が少ない
ダイオキシン類
高温熱分解と炉内急速空冷により、発生を抑制
HCl(塩化水素)
炉内の温度が低いために、無機塩素が蒸発してHClになることはない。
また、有機塩素の一部は廃棄物中のアルカリ成分と反応して無機塩素に変わり、炉内でHClとなった有機塩素については、炉の下流に設置されたスクラバー中の水に吸収される。
NOx(窒素酸化物))
高温熱分解帯中の還元雰囲気と急速空冷によるNOx生成反応の停止により、NOxの生成が抑制される。
煤塵
炉内に吹き込まれる空気の流速が遅く、炉上部に充填された廃棄物自身のフィルタリング効果により、煤塵の発生が抑制される。
設備・運転・保守での低コストの実現
設備費
- 排ガス処理が簡便ですみ、バグフィルターや脱硝装置が不要
- 炉内が低温であるため耐火物が不要であり、安価な普通鋼のみで設備製造が可能
運転費
- 補助燃料が不要
- 電力消費量が極めて少ない
- 凝縮水処理用の活性炭を除き、排ガス処理用の薬剤が不要
- 運転が簡単であり、夜間は無人運転が可能
保守費
- 炉内が低温であり、塩化水素の発生が少ないために、炉を構成する普通鋼の腐食が少ない
- 耐火物を使用しないことによるコストカット
用途例
食品工場、商業施設 |
15m3の商用ブラントの事例(5トン/日処理)
1・排ガス測定データ
1窒素酸化物(ppm) 測定値 45-65 (基準値 300)
1p1塩化水素(mg/Nm3) 測定値 32(基準値 700)
1煤塵(mg/Nm3) 測定値 4.4(基準値 150)
1ダイオキシン類(ng-TEQ/Nm3) 測定値 2.6(基準値 5)
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