デジタルエンジニアリングソリューションとは
デジタルエンジニアリングソリューションとは、「物理モデルシミュレーションを用いた工学的な解析」「PI Systemを軸とするインフラ構築」「データ解析・利活用サービス」をトータルでご案内できるソリューションです。
物理モデルシミュレーション
製造現場おける力や振動、流れ、熱といった様々な現象を、物理学や工学の基礎方程式を用いてシミュレーションを行います。目では見ることのできない応力(ひずみ)、流線、熱流束などの物理量を可視化することで、現象理解をサポートします。
構造解析(強度・振動)
応力分布から塑性変形、破壊の原因を予測
運転サイクル中の応力履歴から寿命を評価
固有振動数を評価し、共振発生を予測
温度分布を求め、熱応力による破壊を予測
熱流体解析
流れの滞留による、局所発熱を予測
噴流衝突による配管エロージョンを予測
熱交換機における伝熱効率を評価
反応流体に適した撹拌翼の選定
VOC排気方案の策定
PI System
「PI System」は、操業データ(生産実績、品質情報、設備稼働率など)をリアルタイムに見える化・共有化するための、リアルタイムデータ管理システムです。電力やガス、石油、化学、製造業等を中心に幅広く利用され、様々な設備やセンサーの時系列データを収集し、活用するためのプラットフォームとし、グローバルスタンダードとしてワールドワイドで多くの企業に採用されています。
IOTの普及によって、今後も増え続ける設備やセンサーのデータを有効活用する為には、堅牢なデータ収集基盤の構築が必要不可欠です。宇部情報システムでは、PI Systemに関してグループ会社の基盤整備や収集データの活用に長年携わってきた実績を元に、お客様のデジタルトランスフォーメーションをご支援いたします。
データの圧縮・保存
センサーの時系列データ(時刻と数値がセットになったデータ)をPI Pointという単位で管理します。センサーが取得したデータをPI独自の方式で圧縮してデータベースに格納するため、必要なデータのみを保存してITリソースの抑制が可能です。
数十年単位にわたる長期連続データ蓄積の実績を持つ、OSIsoft社が独自開発したデータアーカイブの仕組みを利用することができます。
データの管理・アセット化
特別なプログラミングを必要とせず、アセット(設備)を中心としてセンサーデータを紐付け、データベースに格納します。アセットテンプレートの利用により、同タイプの設備に同じ属性情報を自動付与可能です。
また、工場や部署単位など、アセットを階層管理し、各階層ごとに合算した値を取得することができます。
データ分析
PI Systemの演算機能(PI Analysis Service)を使って、センサーデータを用いた演算を実施します。演算結果をデータベースに登録し、センサーから取得したデータと同様に取り扱うことが可能です。
また、AIや機械学習など、高度な分析ツールが導いた数学モデルにセンサーデータを適用し、得られた予測値(未来データ)をリアルタイムデータと同様に取り扱う事ができます。
データ閲覧
「PI DataLink」ではExcelのアドインとして、PI Systemの蓄積データをExcelへ取込み、Excelの関数を使用したデータ処理が可能です。業務レポートの作成等の利用において多く活用されています。
「PI Vision」では、Webブラウザでリアルタイムデータ、設備データ、分析結果を可視化します。ユーザー自身が自由にダッシュボード画面を作成できる環境を提供します。
指定した任意のタイムスパンにおける高速なデータ取得、線形補間によるデータ取得と可視化することができ、他のWebシステムとの連携可能です。
PI System導入におけるUISの強み
当社は、2000年度~長年にわたり、PI Systemの導入のみならず、導入後の活用サポート実績も併せ持ちます。OSIsoft社のPI Systemと弊社の持つスキルを組合わせる事で運転業務高度化による様々な効果をもたらすソリューションをご提供することができます。
センシング・ネットワークなどの環境構築から導入後のデータ活用までサポートします。
データ解析・利活用サービス
データ解析・利活用サービスは、「データの分析」だけではなく、必要に応じて上流過程における「課題抽出」や「データ取得・蓄積」から、下流の「システム化」、「改善提案」までワンストップで対応可能なサービスです。
データの利活用サービス提供例
製造運転データ活用による異常・故障検知 | データ解析によるアラートにより、時間ではなく機器の状態を基準に保全できるようになります。それにより、緊急停止を回避し、生産ロスを低減することができます。さらに保全費用の削減にもつながり収益改善効果が期待できます。 |
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製造運転データ・品質データによる要因分析 | データを用いた要因分析により短時間でデータに裏付けされた確かな要因を確認することができます。品質の安定・向上はもちろん、適切な設備へ投資することでコストを抑えることが可能です。 |
計測不能な値を予測するソフトセンサー構築 | オンラインセンサーが設置されていない箇所やセンサーでは計測できない値は、ソフトセンサーで周辺データから予測し活用することができます。ソフトセンサーの活用により品質値をリアルタイムに確認することができ、品質に変動に対して素早く対応することが可能です。 |
その他ソフトウェア・ソリューション
CAE技術サービス | 近年、CAEの有用性は広く認知され、モノづくりにおけるさまざまな場面においてニーズは高まるばかりです。 しかしながら、解析要員の確保やレベルアップには膨大な時間と費用が必要となり、早急な解析要求に対応することは困難です。 当社では、これまでの解析実績を通して蓄積したノウハウをもとに、解析に関するさまざまなサービスをご提供いたします。 CAE技術サービス一覧
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PROMET(プロメット) | PROMETとは、大阪ガス株式会社と富山大学の共同研究成果(特許取得済)を元に作成したソフトウェアです。運転訓練シミュレータ(OTS)等からの運転情報(操作・アラームログ)を用いて、オペレーターの操作を採点、運転習熟度を定量的に評価します。 PROMETの特徴
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MADe | 「MADe(メイド-The Maintenace Aware Design Environment)」はPHM Technology社が開発したソフトウェアで、製造業において製品や設備の安全性・信頼性の評価、および故障予知に必要となるインダストリアル・ビッグデータの取得に向けセンサー配置の検証・最適化を可能とするツールです。 MADeの特徴
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よくある質問
Q:一時的な解析ピークの対応としてのご依頼は出来ますか?
A:単発的な受託解析から、長期的なプロジェクトの参画まで、お客様のご要望に沿って対応いたします。「繁忙期だけ」、「モデル作成だけ」、何でもおまかせください。
Q:既にPI Systemを利用しておりますが、活用部分に課題があります。活用部分に関するサポートをご依頼できますか?
A:もちろん可能です。
監視画面作成やPI Systemの機能を利用した帳票作成、異常検知をする為の演算式・計算式の実装など、PI System活用に向けた、導入面・運用面のサポートをいたします。
Q:既にヒストリアンを導入しており、データ蓄積は出来ておりますが、異常に関わるデータの活用が出来ておりません。
データ活用部分だけのご依頼も可能ですか?
A:もちろん可能です。
当社のデータ利活用ソリューションでは、蓄積データを活用するための、課題抽出からシステム化、改善提案までご要望に沿って対応いたします。
会社概要
出展団体名 | |
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所在地 | 〒755-8622 山口県宇部市相生町8番1号 宇部興産ビル |
設立年月 | 1983年9月16日 |
従業員規模 | 427名 |
URL |