特長
フライングプローブテスタ:APT-1340J
業界トップクラスの超高速インサーキットテストが可能な基板検査装置です。
従来モデルよりプラットフォームを一新し、プローブ移動速度を最大50%アップさせるとともに、コンタクト位置精度を飛躍的に向上させました。フレキシビリティに富んだ新しい高精度・広範囲測定システムや、画期的な4ヘッド6フライングプローブ機構によって、基板品種・生産量を問わず、実装工程における検査コストの削減・品質向上に多大な効力を発揮します。
フライングプローブテスタ:APT-1400F-SL
APT-1340Jの基本性能はそのままに対応基板サイズを拡大したモデルです。基板サイズ635×610まで対応可能で、車載/航空機/医療機器などに使用される大型基板、電源基板・プローブカードなど、サイズが大きく重量のある基板の検査に最適です。
デュアルサイドフライングプローブテスタ:APT-1600FD
上下面にプローブヘッドを配し、基板の裏表同時インサーキットテストを可能にしたフラッグシップモデルです。
検査可能範囲を大幅に拡大し、検査時間のさらなる高速化を実現しています。
豊富な機能を備え、スピードや位置決め精度においても世界最高水準を誇ります。
用途例
治具式インサーキットテスタからの置き換え
治具作成不要でランニングコストを90%以上削減!!
治具式(プレス式)テスタからの置き換えで、フライングプローブテスタを導入いただいた事例をご紹介します。
*課題
・高密度実装基板の場合、狭い部分は治具の作成が困難なため治具式テスタでは検査できない部品がありました。
・量産終了後の保守パーツなど少数生産の場合、治具代が割高になり、メンテナンス含めたコスト面の負担が増えていました。
・治具保管スペースの確保が必要で、管理の手間もかかっていました。
*導入効果
・治具式ではできなかった狭ピッチ間部品が検査でき、信頼性を高められました。
・治具の製作が不要となり、メンテナンスなどのランニングコストがなくなりました。
・治具保管用の倉庫スペースも不要となり、管理の手間がなくなりました。
品質重視・信頼性を求められる基板の全数検査
自動車/航空機/インフラ/医療/軍事など、様々な業界で活躍!!
品質重視・信頼性を求められる基板の全数検査に、フライングプローブテスタを導入いただいた事例をご紹介します。
*課題
・非常に細い糸状のハンダブリッジによるショート不良などは、AOI(画像検査)だけでは発見できませんでした。
・ショートしている基板をファンクションテストにかけると、発火・基板故障などのリスクがあり危険でした。かつ真の不具合箇所が特定できませんでした。
*導入効果
・微細な電気信号で実装状態を検査するフライングプローブテスタを活用することで、基板に余計なストレスをかけることなく実装不具合箇所を特定できました。
・AOIとの併用で、さらに検査範囲を拡大でき、信頼性を向上させられました。
基板試作段階からの電気検査
治具作成、作り直し不要!!低コストで迅速な検査投入が可能に!!
基板試作段階からの電気検査に、フライングプローブテスタを導入いただいた事例をご紹介します。
*課題
・治具式テスタの場合、試作のたびに治具を再作成する必要がありコストがかかっていました。
・設計変更時は治具も作り直しとなるため時間がかかっていました。
*導入効果
・フライングプローブテスタを使うことで治具の作成は不要となり、検査プログラムを作るだけで即検査投入ができ、試作段階においてもより品質を高められました。設計変更時も、検査プログラムを修正するだけで対応できるため手間がなくなりました。
・試作段階から、不良内容や原因を素早く前工程にフィードバックが可能となりました。基板の製造設計、アセンブリ工程の改善が生産の初期段階から行えるため、量産間近での大きなトラブルを未然に防げました。
量産立ち上げ直後からの電気検査(治具完成までの期間)
最も不良発生率の高い量産開始直後から、即電気検査開始!!
製品の量産立ち上げ直後、治具完成までの期間にフライングプローブテスタを導入いただいた事例をご紹介します。
*課題
・治具式テスタの治具作成には、通常1ヶ月程度の納期がかかるため、量産直前で仕様変更があった場合など、治具の手配が間に合わないことがありました。
*導入効果
・フライングプローブテスタは、検査プログラムの準備のみで即日検査開始できました。最も不良発生率の高い量産開始直後から即検査を実施でき、お客様に安心していただけました。
後工程、市場から戻ってきた不良基板の解析
誰でも簡単に基板の故障個所を特定!!
不良基板の解析にフライングプローブテスタを導入いただいた事例をご紹介します。
*課題
・不良基板の解析、故障個所の特定には回路設計の知識が必要で、対応できる人員が限られ、時間がかかっていました。
*導入効果
・フライングプローブテスタを使用することで、回路の専門知識が無くても容易に故障個所を特定できるようになりました。