DeepSkyとは
DeepSkyはPC1台で「画像データ収集→学習→判定」を行うことができます。撮像した画像内で見つけたい部分を囲んで「学習」ボタンをクリックするだけ。AIが自動で設定パラメータを調整し、対象物を認識するようになるため、これまでの難しい設定作業が不要になります。AIの画像処理は従来の手続き型(ルールベース)の画像処理とは異なり設定が簡単で、複雑かつ変化しやすい条件下での判定に強みを発揮します。
FA現場の画像処理製品を1000例以上提供・サポートしてきたスカイロジックが現場目線で設計しました。
- 次のような現場に向けて開発されました
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- これからAIの活用を小さく始めたい
- 今の検査機の判定精度に不安がある
- 検査機の設定ができる人が限られている
- 検査員の人材確保・育成が困難
- 精度や検査基準がばらつく
DeepSkyの特徴
1台のPCで「画像データ収集→学習→判定」まで完結
現場で使うための機能が1台のPCに集約されているため製造現場に持ち込んですぐに運用できます。もちろんパラメータ設定やプログラミングは不要。クラウドの利用や月間・年間利用料もありません。
現場使用を想定したインターフェースとデータ出力
PLCや外部システムと連携するためのインターフェースを用意しています。
インターフェース
RS232C通信/ソケット通信:品種切替と検査開始、合否判定出力を行います。また検出物の名前、個数や検出座標を返します。またI/O入出力:オプションのI/Oユニットにより品種切替と検査トリガの入力、OK/NG/BUSY出力を行います。
データ出力
CSV(Excel)データ保存:品種ごとに月(または日)ごとに分割して保存します。さらに品種ごとにOK、NGフォルダに分類して保存することができます。
複数カメラ、2000万画素以上の高解像度カメラにも対応
1台のPCに複数のカメラを接続したり、3600万画素の一眼レフから画像を取得して画像処理を行ったりするための仕組みを用意しています。これら豊富なシステムバリエーションで現場の様々な用途・ニーズに対応しています。
株式会社スカイロジックについて
SKYLOGIQ(空論)を現実にする
SKYLOGIQは日本語にすると「空論」となりますが、 空論もまた、素晴らしいものです。 弊社は空論を現実のものにするプロセスが技術開発であり、 また、それが弊社の使命であると考えています。
かつてケネディ大統領は「あの月に人間を着陸させよう」 という、その時代においてはとんでもない空論をぶち上げました。 そしてその命を受けたのはマクダネル航空会社の当時の社長、ウォルター・バーグでした。 彼はさまざまな問題を20近くのジャンルに分け、 その一つ一つを粘り強くクリアしていきました。
そして1969年、ついにアームストロング船長を月面に立たせてしまったのです。 ソローも言っています。「空中に楼閣を建てても無駄骨には終わらない。 楼閣は空中に建てるものだ。さあその下に土台を建てよう。」 この言葉は弊社がとても大切にしている言葉のひとつでもあります。
スカイロジックの想い
「費用対効果」を実直に追い求めています。
「大きな効果を得る」、その一方で「費用を抑える」。シンプルなのに果てしない努力が求められます。だからこそ、技術やサービスという手段で「費用対効果」を追求し続ける価値があるものとスカイロジックは考えています。
大きな効果を得るために:スカイロジックではAI、IoTなどの最新技術を研究し、お客様が使いやすい製品群に転換しています。例えばAI分野ではディープラーニングによる柔軟な認識が可能なDeepSky、IoT分野では数十台のネットワークカメラからの画像を処理するEasyMonitoringをラインナップしています。
費用を抑えるために:電話一本で飛んで行くことはしない代わりに、技術担当者がお待たせすることなくメールや電話、Web会議でのサポートを行い、お送り頂いたサンプルを無料でテストしています。さらに、お客様ご自身で検証できる機器類も多数用意しています。これらの体制により検証作業の効率性と自由度を高め、同時に製品本体の価格を適正なものに維持しています。
用途例
ネジ山に発生した打痕 |
打痕は様々な場所に発生しますが、ネジ山などの複雑な凹凸がある場所に発生するダコンは滑らかな面に発生する打痕と比較して検出が困難とされています。単純な二値化や画像比較では、複雑な凹凸やギラつきに対応できないためです。
AIはパターンやテクスチャを見分けることができるため、このようなダコンも凹凸やギラつきの影響を受けずに検出することができます。
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食品への毛髪混入 |
毛髪を検出し、NGと判定しています。食品の場合は毛髪や虫の混入が大きな課題ですが、その他にも焦げや欠品などの問題もあります。ディープラーニングの学習は柔軟なためこれらの不良も学習により検出することができます。 |
PE袋内の特定部品の検出 |
AIでは、袋に入っていることにより見づらくなっている部品でもその特徴を捉えることにより検出することができます。ここではボルトを指定してカウントしています。学習によりナットやワッシャーなど他の部品も同時にカウントすることができます。 |
個包装食品の乾燥剤封入確認 |
乾燥剤や酸化防止剤の検査で、複数同時にコンベア上を流れている場合の例です。複数の製品の中から乾燥剤が入っていない物だけを検出しています。 |
トレー上のパンの種類判別 |
トレー上のパンの種類を判別し、計数しています。DeepSkyは判別したものの名前と個数を上位システムに返すことができるため、判別や計数自動化のシステムに利用できます。 |