特長
カレンダー型のシンプルなGUIを採用し、周期表に基づく一元管理を実現
保全カレンダー形式のユーザインターフェース上で、設備や保全業務の管理を可能とし、 施設や設備、機器に対する各種イベントを時系列で管理します。特にこだわったのが可能な限り画面遷移を行わずに保全カレンダー上で作業結果の入力や承認を行えるようにした点です。 シンプルな形式の画面を採用していますが、形式の異なる設備情報を全てデータとして保持可能であり、周期表に基づく情報の一元管理も可能です。
設備の見え方をピボットテーブルのように自由に変更、設定が可能
FLiPSでは、施設・設備や機器などの管理対象と管理対象に対する作業項目で集約や階層構造を作成し 情報を整理することが可能です。また、作成した集約方法や階層構造をWebページの「お気に入り」のような形で複数登録しておくことで、同じ情報を設備の種類別に見たり、点検方法別に見たり、 見方を変えることができます。 このようなものの見方のことを視点(ビューポイント)と呼び、名前を付けて設定内容を保存しておくことができます。設定したビューポイントは、利用者間で共有できます。 FLiPSの画面には、一覧表領域とカレンダー領域が存在します。この2つの領域の表示内容を調整し、ビューポイントとしてシステムに保存します。 また、階層表示を行っている場合、コストや工数などの数値情報や件数を、階層下位から上位階層へ集約することができます。
項目が自由に設定可能であり、運用しながらの改善をユーザー主導で可能
FLiPSでは、管理項目の全てを設定画面から設定できる為、カスタマイズせずにユーザーが自由に管理項目を設定することができます。 運用開始後も、管理項目の追加や、既存の管理項目の名称を変更、入力サイズを拡張等が可能な為、以下の効果があります。
・短期間でのシステム導入
・運用しながら、業務に合ったシステムへ調整
また、入力されたデータからマスタを作成するなど、設定、運用を支援する機能も充実しております。
用途例
ユーザー事例:
鉄道関連機械メーカー様の例
(画像はイメージです。)
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課題:
稼働回数や運転時間等で設備のメンテナンス実施時期が決められているため、現状の実績から逆算して将来どのタイミングで点検や更新が必要になるかを予想したい。
解決方法:
稼働回数や運転時間を点検時にタブレットで入力し、FLiPSへ蓄積。FLiPSでは前回までの実績から将来の数値を線形補完し、次回の点検タイミングや更新時期を予想。次回の点検時期を計画として自動作成。 併せて管理項目や点検周期が異なる設備、作業を一元管理し見える化する事で故障管理やコスト管理を実現
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ユーザー事例:
仙台市様の事例
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課題:
高度経済成長期に建設した下水道処理設備および配管が一斉に更新時期を迎える事で更新にかかる費用が莫大になってしまうため、リスク評価を用いて更新時期の優先度および安全性を確認した上で対応が対応時期を決定したい。
解決方法:
FLiPSおよびGISを用いて実際の点検情報から設備の健全度合いを判定し、次回の点検日や更新時期を決定。健全度合いについては点検による実測値が反映されるたびに更新し、次回必要な作業の時期も更新。 これにより、100年先までの費用の可視化を行いつつ、設備更新に関する費用も大幅に圧縮した。
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ユーザー事例:
自動車部品メーカー様の事例
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課題:
保全システムを導入し利用しているものの、報告が入力されなかったり、点検による計測結果を取得しても値を監視しているだけで予知保全といった点にまで至っていないので、データ入力の部分から見直しを行い、状態監視が行えるようにしたい。
解決方法:
今まで紙での入力となっていた点検結果の報告や計測を電子帳票システムに変更し、FLiPSへ蓄積することで、現在の問題点を把握。 並行して取得したサーボモーターの振動データおよび故障履歴を分析する事で状態監視の際に必要となる閾値を決定。状態監視の基礎を構築。
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