Quick Value ｜ ふっ素樹脂加工のデジタル調達サービス

図面調達品の人に依存する業務、DX化への遅れ

製造業において、設計部門や製造部門のDX化／ロボットなどによる省力化に比べて、購買調達部門のDX化は遅れをとっており、多くが属人的で手作業による業務が中心といわれています。

なかでも、図面加工品の調達は部品形状や仕様、材質を把握し、対応できる加工先を絞り込む必要があり、経験豊富なベテランに依存する部分が大きい業務でDX化が進みにくい背景がありました。

半導体業界からの高いニーズ

近年の半導体業界の急激な需要拡大に伴い、半導体レベルの高度なふっ素樹脂加工ができる工場の負荷が高まっています。さらにふっ素樹脂素材原料が不足していることも重なり、ふっ素樹脂加工品の見積もり業務の効率化と供給の最適化が大きな課題となっています。

見積業務の高い負荷と業務ロス

メーカーが専用に設計した部品加工品を製造する業態においては、いまだに多くの課題やニーズが残っています。部品の設計から調達、組立・製造というサプライチェーンの中で、調達部門では「何千点から何万点もある図面加工品の見積もり業務（委託加工先を探す・比べる・選ぶ）を効率的に行いたい」というニーズがあります。

一方、部品加工先では「設備がなく、そもそも加工できない図面の見積依頼が多い。見積もりをしても相見積もりばかりで、受注に至るのはわずか2割程度（当社調べ）」という課題があります。

「Quick Value™」は、ふっ素樹脂加工品の調達を革新するデジタル調達サービスです。部品図面をアップロードするだけで、厳しい品質基準と審査をクリアした加工パートナーからの見積もりと納期を瞬時に取得できます。

従来の手作業に頼るプロセスを効率化し、経験豊富なベテランに依存することなく、迅速かつ正確な調達が可能となります。

簡単操作で見積もり時間を短縮

図面データをアップロードするだけの簡単操作で、原則2時間以内に価格と納期の見積もりが提示されます。

予めセットした加工工程と工数計算ツールにより3Dモデルがあれば数分で見積工数を算出することも可能です。

厳選された加工パートナー

Quick Value™は、厳しい品質基準と審査をクリアした加工パートナーのみが参画するプラットフォームです。各社のなかから、見積図面に応じて価格と納期のベストバランスの見積をご提案いたします。また、加工用の素材は、様々な製造業（半導体製造装置、化学プラント、食品製造など）と用途で実績のあるバルカーのバルフロン®PTFEだけを使用しています。

バルフロン®

バルフロン®は、バルカーが1952年に販売を開始したふっ素樹脂製品の商品名です。 バルフロン®製品は世界中の半導体前工程プロセスの工場で薬液の貯蔵タンク、薬液搬送のための配管およびバルブ・ポンプ部品、半導体の製造装置内部の薬液が触れる部品、高いクリ ーン度が求められる部品に使用され、多数の納入実績があります。

幅広いカバー範囲

長年の実績により、様々な形状・サイズ・加工方法に対応しています。ふっ素樹脂の大型加工品、溶接加工品など高度な図面に対応しているのが特長です。

後払い制度による利便性

初めてのお客様でも、部品調達で馴染みのある掛け払い式で部品を購入いただけます。

また、月に1回の請求書で1か月分をまとめて翌月に支払うことが可能で、購入の都度、支払い処理をする必要はありません。

①見積もり依頼

見積もり依頼は「図面データをアップロード」「図面名と数量・材質を入力」とシンプル操作で完了します。

図面データは3Ｄモデル（STEP 形式）、2Ｄ図面（PDF、TIFF、dxf 形式）に対応。どちらもアップロードすることを推奨していますが、いずれか片方の図面データのみでも見積もりが可能です。

②見積もり提示

入力されたデータをもとに、加工時間と設定レートより金額・納期が算出。見積は価格と納期のバランスが良い「価格優先」と、納期が短い「納期優先」の2通りが提示されます（納期が最も早い見積りが最安値だった場合は1種類の提案となります）。

③再見積もり

数量が増えたときの価格割引を表示。一度見積した案件の数量変更時は2分以内に再見積もりが可能です。

④発注

見積り結果より発注する見積りを選択し、発注を確定します。

発注が確定すると注文Noが発番され、ホーム画面メニューの「発注・出荷状況」より発注済み案件一覧より内容と状況を確認できます。

Q.推奨される利用環境は何ですか？

Quick Valueはソフトのインストール不要で、Webブラウザ上で利用可能です。

推奨されるWebブラウザ：Google Chrome（推奨）、Firefox、Microsoft Edge
※最新バージョンのブラウザがサポートされています。
※推奨環境以外では正常に動作しない場合があります。

Q.製品の検査はどのように行われていますか？

Quick Valueで発注した製品の検査項目は次の通りです。
特定の検査方法をご希望の場合は、お問い合わせください。

外観検査：異物、バリ、返り、打痕、キズ
寸法検査：検査環境の温度は25±2℃です。

保証は出荷時の検査結果に基づきます。

Q.射出成型は可能でしょうか？

射出成型には対応しておりません。

Q.表面処理は可能ですか？

現在、Quick Valueでは切削による表面仕上げに対応しています。マシニングでの表面粗さはRa3.2、旋盤での表面粗さはRa1.6まで対応可能です。
これ以上の表面粗さを希望する場合は、個別に見積もりを行います。

Q.ねじ穴加工の種類について知りたいです

自動見積ではメートル並目ねじ（M）および管用テーパねじ（RC）に対応しています。
3Ｄモデルの場合、色分けと寸法で識別されます。
特定の穴加工を指定する際には、２Ｄ図面をアップロードすることをお勧めします。
また、2Ｄ図面の個別見積もりでは、上記以外の規格にも対応可能です。

Q.指定のない部分の表面粗さはどうなりますか？

指定がない場合の表面粗さはRa6.3以下となります。

Q.アップロード可能なファイル形式は何ですか？

3DモデルはSTEP形式（stp,step）に対応しています。
2D図面はpdf、tif、tiff、dxf、dwg形式に対応しています。

Q.3Dモデルで依頼した場合の寸法公差はどうなりますか？

3Dモデルでのご依頼の場合、寸法公差はJIS B 0405の中級（m）となります。
高精度な寸法が必要な部分については、2D図面を併せてアップロードしていただくことで指定箇所を認識します。自動見積ではJIS B 0405の精級（f）公差まで対応可能です。
2D図面で精級を超える公差が必要な場合、個別見積もりとなり、見積もりに時間がかかることがあります。
各許容差についての詳細は以下をご確認ください。

Q.使用される切削加工機械について知りたいです

Quick Value では、アップロードされた図面形状に応じ、効率的に加工できる加工機（マシニングセンタ・NC旋盤）を判断して見積もりを実施します。

Value & Quality

当社の社名はこの2つの言葉を併せたもの。
この言葉のままに、「価値と品質」を世界中の皆様にお届けしています。
今までも、そして、これからも、、、

会社概要