ロータリーエバポレーターのパイオニア
1957年、ビュッヒは世界初のロータリーエバポレーターを発売。Rotavapor®として世に出た製品は、その操作性 / 多用途性 / 高品質で化学者たちを驚かせ、今なお、世界中のラボで不可欠なものとなっています。アプリケーションに応じた拡張性を有し、実験室のみならず、さまざまな分野で活用されています。
ロータリーエバポレーター使用時によくある課題
ロータリーエバポレーターは、化学・製薬・食品など幅広い分野で広く使用されている製品ですが、下記のような点において、扱いにくさや煩わしさを感じられることがあるようです。
ビュッヒが提供できる価値
ビュッヒのロータリーエバポレーターは、その豊富なラインナップと拡張性で、ユーザーの抱える課題解決に貢献します。精密なセンシング技術を用いて突沸のリスクを低減。また、高度な自動化機能を搭載したラインナップも取揃え、運転中の監視の手間を大幅に軽減させ、研究効率と安全性向上に貢献します。
先進的なセンシング技術
ビュッヒのエバポレーターは、先進的な圧力、温度、流量センサーを搭載しており、突沸のリスクを低減します。さらに、実際の温度が設定温度を超えるか、急激に上昇した場合に電力を遮断する安全機能も備えています。これらの高度なセンシング機能により、ユーザーの安全を確保し、研究の効率化を実現します。
使いやすいインターフェースと拡張性
あらゆる パラメーターを調整可能なダイヤル『ナビゲーションコントロール』を搭載したインターフェースは、直感的な操作で簡単に設定可能。実験者の負担を軽減し、効率的な蒸留プロセスを実現します。
多機能性
遠隔モニタリング機能を搭載し、モバイル端末から実行中の パラメーターを確認することが可能です。加えて、自動蒸留機能を備えたモデルでは、無人運転を実現しており、研究者の時間を他の重要なタスクに充てることができます。多様な機能が、効率的な研究活動をサポートします。
高い耐久性と信頼性
ビュッヒの厳格な品質基準に適合、独創的な開発手法によりニーズに応じて製品化された多様なラインナップを取り揃えています。これらの製品は、世界中の研究者に広く使用されている信頼性の高い製品であり、長期的な研究活動を支える堅牢性と高い性能を兼ね備えています。
R-80
コンパクト設計と高いエネルギー効率を特長とするロータリーエバポレーターです。わずか345 x 315 mmの設置面積で、省スペース化を実現。多用途な性能と省スペース設計により、大学研究室や限られたスペースでの使用に最適です。
R-300
最も柔軟性が高く、自動化されたラボ用ロータリーエバポレーターです。蒸留中に手をかけたくない、できれば自動運転したいなど、作業の効率化を最大限に求める研究者や分析者の方々に最適な製品です。また、ラボのDX化や、産業用ロータリーエバポレーターへのスケールアップが容易に行えます。
R-220 Pro/R-250 Pro
ラボの蒸留プロセスをスケールアップする、産業用のロータリーエバポレーターです。広範なガラスパーツを取り揃えた高性能システムで、自動化→省力化→効率化→生産コストダウンに寄与します。操作性が良く小型の20LモデルR-220 Proと、ほぼ同様の使い勝手の50LモデルR-250 Proをご用意しています。
仕様比較
用途やニーズに応じて最適な製品のご提案が可能です。
IoT活用で15%の業務効率向上
食品分析を中心とした総合的な分析・試験サービスを提供する機関では、当社製品のIoT機能を活用し、大幅な業務効率向上を実現。ネットワークに接続することで、装置の稼働状態をスマートフォンでリアルタイムに確認できるように。結果、業務効率が15%向上し、研究者の生産性が大きく改善されました。
学生の安全性向上と研究効率化
ある大学での導入事例です。デモの際に学生さんが「ビュッヒのロータリーエバポレーターR-300は蒸留がとても速い」と喜んでくださいました。スピードは弊社でも自信を持っている点です。「速いとどんなメリットがありますか?」と聞いたところ「早くNMRが見たい」との回答でした。学業に貢献できることを私たちも嬉しく思います。
自動化による生産性向上
ロータリーエバポレーターを使用されているラボや生産設備のお客様からも自動化や省力化への問合せは増加しています。「どのようにすればDX化できるか?」と悩まれているお客様、まずはビュッヒのロータリーエバポレーターの機能を活用してみられてはいかがでしょうか。