独自のアルゴリズムにより高速・高精度にCAEの結果を予測
RICOS Lightning(リコス ライトニング)は、CAE解析(シミュレーション)の結果を独自AIで高速・高精度に予測するクラウドサービスです。あらゆる製造業の流体・熱流体の解析に適用可能です。CAEにかかる時間・コスト削減、設計・解析業務の高度化を目的としたサロゲートモデル構築をご検討の方はぜひRICOSにご相談ください。
RICOS Lightning(リコス ライトニング)は、流体解析の結果をAIで高速・高精度に予測するアプリケーションです。CAEへの適用に特化した独自のアルゴリズムを搭載しています。
現在お使いのソフト・条件によるCAE解析の結果を、RICOS Lightningに学習させることで、流体解析の結果をAIで高速・高精度に予測することが可能になります。
既存のCAE結果を予め学習させた機能学習モデル(AI)を用いることで、従来のCAEよりも100倍以上高速に解析結果を得ることが可能です。従来、半日から数日かかっていた空力性能の解析を、RICOS Lightningでは、10〜20分で結果を予測した実績があります。
グラフニューラルネットワークをベースにした独自の機械学習アルゴリズムによって、RICOS Lightningでは3Dメッシュを直接扱うことが可能です。これにより3次元形状を詳細に把握できるため、製品設計で用いられる複雑な形状の予測に対応できます。
従来の機械学習アルゴリズムは、形状データを回転・平行移動してしまうと全く別のデータであると認識されてしまい予測精度が低下するというデメリットがありました。RICOS Lightningでは、アルゴリズムに物理現象の特性が組み込まれています。これにより形状の回転や平行移動もきちんと認識することができるため、信頼性の高い予測を行うことが可能です。
CAEの高速化により、同じ期間でもより多くの性能評価が可能になります。最終的に製品性能の向上が期待できます。
高コストな解析や実験を行う際にRICOS Lightningで事前にスクリーニングすることで、CAEのためのソフト・ハードへの投資や人件費、試作実験にかかる費用を大きく削減することが可能です。
RICOS Lightningは直感的な操作性で、誰でも扱うことが可能です。
従来は解析担当者へ性能評価を依頼していた設計者・デザイナーが、自ら性能評価を行いながら設計・デザイン業務を行えます。さらに、設備設計者や営業担当者も使用できるため、製造現場で手軽に検討を行ったり、客先で迅速に予測結果を提示するといった活用法も期待されます。
これにより、解析業務が解析担当者に集中するのを防ぎ、担当者はより専門的な解析に専念することができます。
設計者・デザイナー | 自ら性能評価を行いながら設計・デザイン業務を行える |
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設備設計者・営業担当 | 製造現場で手軽に検討ができたり、客先で予測結果をすぐに提示できる |
解析担当者 | より専門的な解析業務に専念できる |
RICOSはグラフニューラルネットワークを使ってCAE結果を予測することについて特許を取得済みです(特許第6845364号)。さらに、物理現象の特性を組み込んだRICOS独自の機械学習アルゴリズム「IsoGCN(アイソジーシーエヌ)」モデルを採用することで、複雑な形状に対しても高速かつ高精度な予測を実現しています。
流速・圧力分布・Cd 値(空気抵抗特性)を予測可能です。従来のCAEでは半日から数日かかるような計算結果を10~20分で予測した実績があります。
誤差1%程度のまま100倍程度の高速化を達成。非定常解析にも対応しており、過渡的な結果も確認可能です。
コルゲートフィン形の熱交換器における強制空冷の解析結果を15分で予測した実績があります。
気液二相流の計算を高速に予測可能です。
攪拌容器内の状況を高速に予測することが可能です。
解析に対する弊社AIアルゴリズムの適用性や学習データ数の目安については、お気軽にお問い合わせください。
スズキ株式会社様 | 自動車設計における空力解析 スズキ株式会社様は、本ツール『RICOS Lightning』の検証を推進しています。RICOSが提供する独自のAI-CAEアルゴリズムを活用することで、自動車設計における空力解析の大幅な高速化を実現し、より効率的な設計プロセスの確立を目指しています。詳細は弊社のお知らせをご覧ください。 |
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ダイキン工業株式会社様 | 圧縮機内部流れ評価 RICOSはダイキン工業株式会社様とともにAIを活用した圧縮機内部流れを予測するCAEの高速化の検証を開始しております。ダイキン工業株式会社様は、従来の手法では解析が完了するまでに半日ほどかかることもある圧縮機の内部流れ評価を、本ツールの活用により、高速かつ高精度に行うことを目指します。詳細は弊社のお知らせをご覧ください。 |
上記の企業様以外にも、マツダ株式会社様をはじめ、国内外の複数の自動車メーカー・機器メーカーに提供しております。
RICOS Lightingを当社のアプリケーション「RICOS Generative CAE(リコスジェネレーティブシーエーイー)」と組み合わせることで、設計工程を自動化・高速化できます。
RICOS Generative CAEは、自動でCADの製品形状変更から性能検証を実施し、最適な形状を探索・提案します。これにより、「製品形状の生成・変更に手間や時間がかかる」「製品の評価指標が複雑である」「製造不可能な形状は困る」などの設計・解析にかかるお悩みを解決します。
形状を自動生成 | 弊社独自のCADシステムが、制約および性能評価の下で変更した形状ファイルを自動生成します。 ![]() ![]() |
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性能の自動評価 | 提案された形状変更後の性能をCAEまたはAIで自動評価します。流体解析や構造解析など、普段行っている方法に対応可能です。 |
RICOSは、ものづくりの現場でCAE(コンピュータを用いた工業製品の設計・開発・シミュレーション)をはじめとする科学計算技術が活用され、人の思い描いた理想を瞬時に形にできる世界の実現を目指し、研究開発を推し進めています。
工学・物理学・計算科学・数学等の専門家メンバーを揃え、お客様ひいては社会の直面している課題を深く認知し、課題解決に取り組んでまいります。