このような方におすすめ
- 物流会社・運送会社の点呼場の管理者・運用担当者で、多くのドライバーのアルコールチェックを効率的に行いたいという方
- その他、業務で自動車をお使いになる事業者(例:事務所出発の非直行直帰営業メンバーを有するケースなど)で、より高性能で信頼できるアルコール検知器をお求めの方
NDIR方式アルコール検知器 Senseair Workplaceとは
Senseair Workplaceはマウスピース不要で、正確かつ高速に呼気に含まれるアルコールの検知を実現します。
Senseair Workplaceが解決できる課題
Senseair Workplaceをご使用いただくことにより、毎日のアルコールチェック業務を効率化でき、大規模な点呼場や事務所の混雑を解消できます。また、使い捨てタイプから置き換えることにより、中長期的にコスト削減が可能になります。
効率化・コスト削減可能な理由
- マウスピース不要のため、効率的かつ衛生的に運用できる
- 高速・連続測定でのアルコール検知が可能
- 長期間の安定した測定、使用回数制限無しで買い替えの手間を削減でき、大規模事業所での運用において中長期的な観点でコスト削減が可能
開発背景
アルコールチェック義務化の適用範囲拡大への動き
2022年4月1日より白ナンバーの事業用車に対し、アルコールチェック及びその記録の保管が義務化されました。これは運転前後の運転者に対し、当該運転者の状態を目視等で確認することにより、当該運転者の酒気帯びの有無を確認するものです。
今後はさらに、緑ナンバーと同様に運転前後でのアルコール検知器を用いたアルコールチェックが義務化される見込みです。多くの事業所が使い捨てタイプの安価なアルコール検知器を導入している状況ですが、中長期的にはより業務効率改善につながるセンサーの需要が高まる可能性があります。
大規模な事業所の場合、アルコールチェックのために行列をつくることがあるため、短時間でチェックできる高性能なアルコールセンサーは業務効率改善に直結します。
一般的なアルコールセンサーの課題
一般的には、下記の2種類のアルコールセンサーが用いられますが、どちらもセンサーの寿命が短いという課題があります。また、マウスピースの交換の手間や時間がかかる、あるいは精度が低いといった課題も存在します。
半導体方式 | 半導体方式は安価で、マウスピースがないタイプも多いが、一般的に精度を出しづらく、周囲の気温など環境による影響を受けやすい |
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燃料電池式 | 電気化学燃料電池はマウスピースが必要になってくるケースが多く、アルコールチェックに手間がかかる傾向がある |
一方、Senseair Workplaceは、NDIR方式というセンサー技術を採用しており、高速で正確なアルコール検知が可能、マウスピースが不要なため使い勝手が良く、長く使えるためコストメリットがあります。
アルコール検知後も時間を置かずに効率的に次の検査に移行できる点が、Senseair Workplaceの優れた特長の一つです。
これまで培ってきた独自技術を生かして開発
Senseair AB (センスエア)は、センサー技術に独自のノウハウを持っており、CO2センサーなどの他の種類のセンサーも開発しています。これらの技術を活かし、ユニークで高性能なアルコール検知器を開発しました。
すでにヨーロッパでは実績もありますが、今後は日本国内の販売拡大に取り組んでいく予定です。
Senseair Workplaceの優位性を支える技術
NDIR方式を採用し、高精度・長寿命を実現
NDIR(Non Dispersive InfraRed :非分散型赤外)方式とは、測定対象ガスが持つ特有の吸収波長の赤外線を利用して濃度を計測する方式です。センサ素子は測定によって化学反応を起こさず、長期にわたって安定した計測が可能です。
Senseair ABの技術 |
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NDIR方式は、光を測定することでガスの濃度を測定しています。センサーの精度を高めるため、ミラーを用いてセンサー内の光を反射させています。反射させる光の量が大きいほど、正確にガスの濃度を測れるという原理です。 Senseair AB (センスエア)の製品は、小さい筐体で長い光路を確保できる技術に強みがあり、高精度のまま小型化することに成功しました。 |
なお、半導体方式、燃料電池式(電気化学方式)はどちらも「化学反応」を使ったセンサーのため、使用するたびにセンサーが劣化し、寿命も短い傾向にあります。
一方、NDIR方式は光を検知するセンサーなので、化学反応による劣化がなく、長期間の安定した測定を実現しています。
二酸化炭素同時計測による呼気量検知で、マウスピースがなくても高精度
一般的に、マウスピースを使わないと呼気が外に漏れてしまうため、本来のアルコール濃度よりも低い値で検知されることがあります。
一方で、Senseair Workplaceは、アルコールの濃度と同時に呼気に含まれる二酸化炭素成分も測定することで、呼気が空気中に拡散されても、その拡散量を予測することができます。そのため、マウスピースを使う必要がなく、高い精度でアルコールを検知することができます。
Senseair Workplaceの4つの特長
1.非接触測定
呼気に含まれる二酸化炭素濃度を同時計測し呼気量を推定します。
マウスピースなしでアルコール濃度を正確に計測可能です。
2.高速・連続測定
センサー内の呼気の流れを一定に保つエアフロー構造を採用しています。
そのため、高速かつ連続での測定が可能です。
3.長期安定測定
センサーは赤外線光量を計測するだけなので
計測による劣化が起きず長期の安定した測定が可能です。
4.高精度測定
計測赤外光をミラーを用いて長光路化し
ガスによる吸収量を増加させることで高精度NDIR測定を実現します
お客様の声
運転者の方々 | 既存のアルコール検知器はマウスピースを口にくわえて息を吹きかけるといった手間が生じます。Senseair Workplaceであれば非接触で衛生的に運用できるため、実際のユーザー様からも「手軽にスピーディーに測れる」と好評です。 また、ハンディタイプだと本当に測定できているかが直感的に分かりづらかったものの、ディプレイ表示がされることによって測定の成否が分かりやすくなったという評価もいただきました。 |
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管理者の方々 | 測定回数制限がないため、うっかりカウントミスで上限を超えてしまう心配もありません。モニターにご参加された管理者様からも「煩わしい買い替えの手間から解放される」と期待の声をいただきました。 また、ディスプレイ表示によりドライバーと安全管理者が同時に確認できるため |
Senseair AB (センスエア)について
2018 年に旭化成エレクトロニクス (AKM) グループの一員となったSenseair AB (センスエア)は、NDIR : Non-Dispersive InfraRed (非分散型赤外線) 方式の技術を用いたガスセンサーの世界的なリーディングプロバイダーです。常に新しいガスセンサーの技術開発および量産化を目指しています。
旭化成エレクトロニクス株式会社について
旭化成エレクトロニクス (AKM) は、化合物半導体技術やアナログ/デジタル混載技術を特長とする、さまざまなセンシングデバイスや高度な IC 製品を提供しています。
「AKM」は社名(英語) Asahi Kasei Microdevices Corporation の略称です。
会社概要
社名 | |
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本社所在地 | 〒100-0006 東京都千代田区有楽町一丁目 1 番 2 号 日比谷三井タワー |
代表取締役社長 | 篠宮 秀行 |
資本金 | 31.71 億円 |
事業内容 | ホール素子、半導体集積回路の製造、販売 |