「Seal-glo」防湿絶縁コーティング剤 製品ラインナップ
1. UV硬化型防湿絶縁コーティング剤
環境配慮・即硬化のUVコーティング剤で地球と電子基板を守り生産効率向上に貢献!
腐食性ガス、機械油、粉塵、異物等から電子基板を保護し高い防湿性、電気特性を備えた防湿絶縁コーティング剤です。
- 生産性向上
- VOCフリー
- 省エネ
に貢献できるSeal-glo UVコーティング。
UV照射により硬化までの時間を大幅に短縮。約5~10秒で完全に硬化します。一般的な溶剤コーティング剤の塗膜生成時間が24時間なので、その差は歴然。また、UVが構造的に届きにくい影となる部分も湿気硬化特性があるため硬化し高い防湿性を発揮します。
揮発性物質VOCを含まない為、従来からある有機溶剤コーティング・ワニスからの切り替え実現により、お客様のSDGs達成に向けた取り組みに大きな貢献ができる材料となっております。
2. 水系防湿絶縁コーティング剤
水を溶媒とした完全非危険物の水系コーティング
従来の水系コーティングは溶剤よりも乾燥に時間がかかり特性も劣る製品が大半でしたが、弊社のSeal-glo水系コーティング剤は溶剤と同程度の乾燥時間、優れた塩害防止性を実現。
人体に優しく、環境へ配慮された製品で消防法非該当となる製品の為、保管管理が容易で取り扱いやすい製品です。製造現場で局所排気設置が不要なのも喜ばれます。
また、ネジロックの代替として使用可能で、従来の溶剤含有製品と違い、樹脂ネジに対してケミカルアタックの心配がありません。従来品と変わらないトルク強度を保持し、締結ネジ、調整ネジに使用でき、特にM1やM2の小ネジに最適です。
3. 防湿絶縁コーティング剤
価格インパクトと信頼性を訴求する60年の歴史を持った溶剤コーティング
富士化学産業創業のきっかけとなった製品で、社歴と同様60年以上の歴史がある製品です。薄膜でありながら、透湿性の優れた被膜を形成し、電子部品や回路表面を覆うことで、湿気や結論などから保護します。
ゴム、ポリエステル、ウレタンなど幅広いラインナップを持ち、車載部品のような熱負荷の大きい製品向けから産業機械用部品のように耐ガス性や耐油性を求める製品向けなど、様々なニーズにあった製品を提案できます。
昨今入手が困難になっている競合他社製シリコーン系コーティング剤の代替品もあります。また、一部製品では着色グレードやエアゾールタイプのご用意もございます。競合他社に比べて、製品価格もお手頃感があるとお客様より評価いただいております。
お客様の課題を解決した3つの事例
1. 防水対策目的 部分ポッティング
(航空機部品メーカーでの事例)
課題 | 本件のお客様は、従来の溶剤コーティングを長年採用してきましたが、ここ数年で製品に対する防水要求が厳しくなり、従来のコーティング剤では、水滴滴下通電を行うと回路がショートし保護できないことが露呈。 もっと信頼性の高い材料で防水対策を行い、回路を保護する要求が納入先の航空機メーカーから求められておられました。 |
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解決策 | UVダム剤+UV低粘度品の併用 溶剤コーティングでは物理的に厚塗りができないため、UVコーティングを提案。 また、部分的に特に防水対策が必要なパターン部には、チクソ性を保有する高粘度品で該当箇所にダムを作成し、その中を低粘度品で充填し部分ポッティングを行い対策を講じることができました。 |
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2. 高レベルの耐油/耐ガス特性保有コーティング剤
(FA/産業用ロボットメーカーでの事例)
課題 | 以前より耐ガス性があるコーティングは耐油性が無く、耐油性があるコーティングは耐ガス性が無いというのが一般的で、両方の特性を高いレベルで保有するコーティングはありませんでした。 弊社のお客様は、その為、仕向け地の要求仕様に応じてコーティングを2種類使い分けてこられてきました。 |
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解決策 | Seal-glo 604MCF-1000, 614MCF 弊社のお客様は、研究所が中心となり過去10年以上に渡り、全世界のコーティングを取り寄せ、評価してきました。その数100種類以上になります。 その中で、弊社のSeal-glo 604MCF-1000, 614MCFが、お客様が求める高いレベルの耐ガス性、耐油性を両方保有しており、その結果使い分けていたコーティングを1品番にまとめることができ、生産管理、在庫管理、調達が非常に楽になりました。 |
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3. コーティング塗布の外注化/内製化の選択肢に幅を
(家電メーカーでの事例)
課題 | 従来の溶剤コーティングは、有機溶剤を使用しているため、危険物倉庫を保有し、製造現場でも作業時には局所排気を設ける必要がありました。 コーティングの作業をこういった設備がある現場にしか任せられず、その結果、電子基板製造コストが高止まりしていました。 |
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解決策 | 非危険物の水系コーティングの採用 Seal-glo水系コーティングは、揮発性有機溶剤VOCを含まず、消防法非該当の完全非危険物であるため、コーティング塗布の場所を全く選びません。 この製品を採用したメーカー様では、これまで特定の基板メーカーにコーティング塗布を依頼しておりましたが、違う基板メーカーへ生産を振り分けることが出来たため、大幅なコスト削減とBCP対策を同時に打てました。 |
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よくあるご質問
- UVコーティング剤の硬化時間はどれくらいでしょうか?
- 一般的な加熱硬化の材料と異なり○○℃/〇〇分というような目安ではなく、”積算光量”という指標が、硬化の目安になります。これの算出方法は照度×秒数となります。
つまり、照射器の持つパワーが高ければ、必要な秒数は短くなり長ければ長くなります。
弊社F-Lab.にある照射器であれば、膜厚にもよりますが、10秒前後となります。各製品の必要な積算光量については、カタログダウンロードいただきご確認ください。
- UVコーティング、水系コーティング、溶剤系コーティング、それぞれの推奨希釈率を教えてください。
- UVコーティングと水系コーティングは基本的には原液のままの使用を推奨しております。
溶剤系コーティングに関しては、塗布する装置(ディスペンサー)側の推奨粘度となるようにして、希釈率を決定くだされば問題ありませんので、装置メーカーに装置の対応粘度幅をお問合せください。
- 海外での入手性について教えてください。
- 弊社現地法人がある中国、タイについては、現地側で在庫を持ち販売しております。それ以外の国・地域に関しましては、各国の販売店を介しての供給が大半となりますが、アジア圏や北中米であれば、現地調達可能な国が多いのが現状です。
詳しくは、営業担当にお問い合わせください。
- F-Lab.でのコーティング塗布を依頼する際に、立ち合いや見学は可能でしょうか。またコーティング塗布を依頼する場合、有償、無償についてはいかがでしょうか。
- 立会い、見学お受けしております。また、昨今のコロナ禍の状況ではオンラインデモもお受けしております。
また、原則1回目は無償、2回目以降は有償とさせて頂くケースが多いですが、枚数などにもよりますので、詳しくは営業担当とご相談ください。
- ディスペンサーやUV硬化装置のご紹介は可能でしょうか。
- 装置の提案・販売も行っておりますのでお気軽にお問い合わせください。
富士化学産業株式会社について
富士化学産業はお客様とともに、社会と環境のために 思考とテクノロジーを深化させ、素材・技術・環境対応を備えた革新的なファインケミカルを創造してまいります。
特に、コーティング、ポッティング、接着に関するファインケミカル技術をキーテクノロジーとし、それに付随するエンジニアリングサービスを通じて、お客様及び産業技術の発展に寄与することによって社会に貢献する企業を目指しています。
お届けしたいのは、モノではなく課題解決のための一手。
生産現場のニーズを的確に吸い上げて迅速に開発し「富士化学産業だからできる」付加価値の高い商品をお届けします。
会社名 | 富士化学産業株式会社 |
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設 立 | 1958年2月14日 |
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資本金 | 2000万円 |
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本 社 | 〒577-0012大阪府東大阪市長田東3丁目1番7号 |
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F-Lab. | 〒577-0012大阪府東大阪市長田東3丁目1番37号 |
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東京営業所 | 〒110-0016東京都台東区台東4丁目26番8号 御徒町台東ビル8階 |
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