高周波用抵抗器とは?
高周波用抵抗器は、高周波回路で使用される特殊な抵抗器です。高周波用抵抗器を適切に選択し使用することで、高周波回路の性能と安定性を確保することができます。
高周波用抵抗器の特性
等価回路
高周波では、抵抗器は純粋な抵抗としてではなく、インダクタンス成分(L)とキャパシタンス成分(C)を含む等価回路として振る舞います。
インピーダンス変化
周波数が高くなるにつれて、抵抗器のインピーダンスが変化します。高抵抗値の場合は並列容量の影響で低下し、低抵抗値の場合は直列インダクタンスの影響で上昇します。
サイズの影響
一般的に、同じ構造の抵抗器ではサイズが小さいほど、高周波でのインピーダンス変化が少なくなります。
進工業の高周波チップ抵抗器・アッテネータ 製品ラインナップ
高周波チップ抵抗器

特長
- 薄膜の特性を生かした抵抗器で、DC から 67GHz までの幅広い周波数に対応
- 小型の 0603 サイズ
- フェースダウン実装タイプ
用途
- 低ノイズな高周波送信、受信回路
- 高周波終端回路
- 高周波減衰回路
高精度チップアッテネータ(55GHz 対応)

特長
- 高周波領域までのアッテネーション(~ 55GHz)
- 減衰量(0-10dB)に最適な回路構成
- 小型面実装タイプのチップアッテネータ(1005,2012 サイズ)
- 信号線を GND で挟む放熱・耐ノイズで優位な GSG 構造
用途
- 無線通信機器および基地局
- ワイヤレス通信モジュール
高精度チップアッテネータ(30GHz 対応)

特長
- 高周波領域までのアッテネーション(~ 30GHz)
- PAT シリーズとランドパターンコンパチ ・各種減衰量をラインナップ(0-10dB、1dB ステップ)
- コンパクトサイズで低インピーダンス実装(1005 サイズ、フェースダウン実装)
用途
- 無線通信機器および基地局
- ワイヤレス通信モジュール
高精度チップアッテネータ

特長
- 本素子1個で広帯域な減衰特性を実現
- 一般チップ抵抗同様のコの字電極を持ち、実装が容易
- 1005 サイズから、3042 サイズまでの取り揃えで、機器の小型化に寄与
用途
高精度チップアッテネータ

特長
- 減衰器素子1個で高性能な減衰特性を実現
- 周波数帯域が広く、異なる複数周波数への対応が可能
- 中心に信号端子、両端にグランドが配置されており、コネクターへの組み込みが容易
用途
感温型チップアッテネータ
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特長
- 高周波 GaAs 系アンプの温度ドリフト補正回路を容易に実現
- 幅広い周波数レンジで使用可能
- 10種類の減衰量と各種温度係数を準備、80 種類以上のラインナップをアンプの特性に合わせて選択可能
用途
電力2分配素子
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特長
- 抵抗のタイプの2分配素子で、直流から20GHzまでの広い周波数レンジ対応
- 帯域が広い事で、デジタル信号矩形波のジッタによる変化が少ない
- 面実装タイプで機器の小型化に貢献
- 薄膜技術の採用によって低反射を実現
用途
高電力チップ終端器

特性
- 良好な放熱性能により、高電力、高パルス、優れた負荷耐性を実現
- 実装が容易で、信頼性も高い電極構造
- 薄膜抵抗体採用によるインピーダンス変化が少ない素子特性
用途