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株式会社ドーワテクノス
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水産加工業における超高速凍結機の導入事例 | あかりや様

水産加工業における超高速凍結機の導入事例 | あかりや様

鮮度への徹底的なこだわりと超高速凍結機 ZERO-03で拓く新たな漁業の可能性

長崎県壱岐の地で、水産物の出荷・加工を手掛けるあかりや様。魚本来の価値を最大限に引き出すため、高品質な凍結技術に着目されました。今回は、超高速凍結機 ZERO-03(小型機)を導入された背景や、その活用方法、そして導入による成果について、代表の角谷様にお話を伺いました。

あかりや様の事業内容

あかりや様の事業内容について教えてください

はい、全国の卸売市場への出荷仲買業と、加工品の製造販売を行っています。居酒屋事業も以前は行っていましたが、現在は他の若い方に譲渡しています。現在は主に水産物の出荷と加工に注力しています。

現在の水産事業を始められたきっかけは?

壱岐の勝本で生まれ育ち、一度は福岡県久留米市で約7年間、居酒屋で働いていました。壱岐に戻って居酒屋を始めた後、28歳か29歳頃から出荷仲買業を始めました。

最初は自分で居酒屋をやっていた経験から、スーパーに並ばないような、浜で獲れる面白くて美味しい魚を探しに行ったのが始まりです。市場に出ない魚を仕入れる中で漁協さんからお声がけいただき、出荷仲買業に本格的に携わるようになりました。

Dhowa Technos Zero03 Case Iki Akariya Img02

ZERO-03(小型機)導入のきっかけ

市場に出ない魚を取り巻く状況に変化はありましたか?

当時はヒゲダイやテングダイといった魚は、ロットにまとまらず、地元では価値が低いと見なされていました。しかし、SNSの普及などもあり、私と同じようにこうした魚を探している全国のお客様と繋がることができ、取引が始まりました。

その結果、当時キロ数百円程度だったヒゲダイが今では2000円ほどに、キロ80円程度だったテングダイが1000円ほどになるなど、価格が非常に高騰しています。これは、これまでこうした魚を扱っていなかった人々が参入してきたためだと感じています。

競合が増えてきた中で、冷凍技術に着目されたのはなぜですか?

出荷事業はもちろん継続しますが、マイナーな魚を扱っていてもライバルが増え、資本力のある大きなところにはどうしても勝てません。

そこで、ライバルが簡単に真似できない仕事を作ろうと考え、加工事業、特に冷凍加工に次のステージを見出しました。価格競争ではなく、付加価値を高める方向へシフトする必要性を感じたのです。

急速冷凍機は、これまでにどのような機種を導入されてきましたか?

5年前に、エアブラスト式の急速冷凍機を導入しました。そして、昨年11月頃にドーワテクノスの超高速凍結機 ZERO-03(小型機)を導入しました。

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ZERO-03(小型機)を導入された目的や導入の決め手は?

当初から使用していたエアブラスト式では、アジフライや凍結刺身などを作っていましたが、もう一台急速急速冷凍機を探していました。ZERO-03(小型機)の導入目的は、主に業務用のフィレ製品の加工に対応するためです。この機種でなければ、今後業務用分野で競争していくのは難しいと感じたからです。

ZERO-03(小型機)の導入にあたって、何か補助金を利用されたのですか?

離島地域における事業者向け補助金を活用しました。補助率は3分の2と非常に大きかったため、導入を後押ししてくれました。

ZERO-03(小型機)の導入効果

液冷式のZERO-03は、エアブラスト式と比較してどのような優位性がありますか?

最も大きな優位性は、圧倒的な鮮度の保持能力です。凍結時間が非常に速く、エアブラスト式の最低でも6分の1、場合によっては8分の1程度の時間で凍結が完了します。

また、連続して使用した場合の温度の安定性も優れています。エアブラスト式は連続使用すると庫内温度が上がってしまい、本来の性能を発揮できなくなりますが、ZERO-03は連続で大量に投入しても温度上昇が非常に少なく、安定した低温で連続稼働が可能です。これにより、大量の製品を均一な品質で凍結できます。

Dhowa Technos Zero03 Case Iki Akariya Img04

ZERO-03(小型機)導入後の具体的な成果や事業の変化は?

ZERO-03(小型機)を導入したことで、年間12万パックという大規模なOEM(受託製造)の受注に繋がりました。この受注は、安定した品質での製造能力が必須条件であり、エアブラスト式の凍結機では対応が難しいと相手のメーカーさんも認識されていたため、ZERO-03があったからこそ実現できたものです。

また、原料を丸ごと凍結してストックできるようになり、漁獲が多い時期に原料を確保し、年間を通して安定的に加工品(アジフライなど)を製造できるようになりました。これも凍結機、特にZERO-03のような高性能な機種があってこそ可能になったことです。

ランニングコストの面でのメリットはありますか?

エアブラスト式の瞬間凍結庫は、年間を通して一定の低温をキープするための維持費がかかりますが、ZERO-03は使わない時は電源を切ることができるため、使用しない期間が多い浜での稼働においては、ランニングコストを大幅に抑えることができます。

一般的な瞬間凍結庫が月数十万円かかるのに対し、ZERO-03は使わない時はコストがかからず、プレハブ冷凍庫の電気代は月3万円程度で済んでいます。

今後の展望

ZERO-03(小型機)のデメリットや、改善を期待する点はありますか?

現在のところ、特にありません。液を拭き取る作業が必要である点はありますが、品質の高さや連続稼働能力といったメリットを考慮すれば、それほど大きなデメリットとは感じていません。

今後の事業の展望や、ZERO-03シリーズに期待することについてお聞かせください

目指しているのは、あらゆるロスをなくすことです。食品ロスはもちろん、スタッフの労働力のロスなども含め、ロスを削減することで最終的に販売価格に反映させ、生産性を向上させたいと考えています。

日本の沿岸漁業者は今後大きく減少すると予測されており、魚価は高騰し、その多くが中央に集約されていくでしょう。そうした未来を見据え、なんとかして浜で魚を買い付け、浜から全国、そして世界へ流通させられるような仕事を創りたいと考えています。

そのために、高品質な冷凍技術を活用し、冷凍加工しても生食に近い品質を保てるような製品(例えば冷凍寿司など)を展開していくことが重要だと考えています。

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ZERO-03は、高品質な製品を安定して大量に製造できる能力を持つため、この将来のビジョンを実現していく上で不可欠な存在です。OEM事業で基盤を固めつつ、海外への輸出にも挑戦していきたいと考えています。

 

漁業が盛んだった壱岐の地で、水産業に将来性がないとは全く思っていません。むしろ可能性しかないと感じており、この技術を使って、浜の魚の価値を世界に伝えていきたいと考えています。

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※掲載内容は、2025年4月 取材当時のものです。

 

超高速凍結機 ZERO-03について詳しく見る

超⾼速凍結機 ZERO-03シリーズ 製品紹介資料

超⾼速凍結機 ZERO-03シリーズ 製品紹介資料

「冷凍に不向き」とされた⾷材も⾷感・⾹りをキープ

ZERO-03は、液冷式の凍結機です。特許技術により従来の液冷式の約4倍の生産性を実現。食品加工の生産効率向上に寄与します。瞬間で凍結させることで、解凍後も⾷品本来の⾷感・⾹りを再現可能です。

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