調味料の品質管理における迅速な成分分析を実現する卓上型 近赤外分析計
わずか15秒で水分・塩分等の複数成分を同時に定量する迅速な分析の実現
課題
従来法では項目ごとに時間を要し、調味料の成分分析に大きな作業負荷が生じています。
解決策
近赤外光を用いて前処理不要で複数成分を15秒で同時に定量します。
期待効果
ルーチン分析の時間短縮と品質管理業務の効率化が期待できます。
調味料の水分・塩分等の成分定量分析
調味料は味噌、ケチャップ、醤油、だし粉末、ソース類、マヨネーズなど多岐にわたり、ペースト状、液体、粉体とサンプルの形態もさまざまです。これらの調味料の品質を一定に保つためには、水分や塩分をはじめ、全窒素、Brix、リコピン、ピペリンなど品質や風味に直結する成分の定量分析が欠かせません。
原料の受入検査から製造工程中の管理、最終製品の出荷検査に至るまで、各段階で成分値が規格範囲内にあることの確認が求められ、日常的に多数の検査が発生します。
測定項目例
- 味噌、もろみ:水分/塩分/アルコール等
- ケチャップ、ケチャップペースト、トマトジュース:塩分/リコピン/色(L*)等
- 花かつお、だし粉末:水分/塩分/脂質 等
- 醤油・だし:全窒素/アルコール/ 塩分/ Brix/pH 等
- マヨネーズ・クリーム:水分/塩分/脂質/ 固形分/酸分 等
- わさび:水分/塩分/pH/ 辛味成分 等
- 植物油・バター:酸価/過酸化物価/ ヨウ素価 等
- ふりかけ:水分/塩分 等
- チリソース、とうがらし:塩分/カプサイシン 等
- いりごま、すりごま:水分/油分 等
- わかめ・海藻:水分/塩分 等
調味料の品質管理における課題
従来分析法の所要時間
調味料の成分分析に用いられる従来法では、項目ごとに異なる手法と時間を要します。例えば水分測定は乾燥法で30分以上、タンパク質測定はケルダール法による専門的な操作が必要で、複数項目を個別に測定するため1検体あたりの所要時間が長くなります。
検査項目の多さと作業負荷
調味料は品種が多く、品種ごとに管理すべき成分や指標も異なります。水分・塩分等の基本項目に加え、品質や風味に関わる固有の分析項目もあり、膨大なルーチン分析が検査現場の作業負荷となっています。
卓上型 近赤外分析計 ProxiMateによる解決

15秒での複数成分同時定量
ProxiMateは近赤外光を利用した分光分析法により、サンプルをそのままの状態で測定し、水分、塩分、脂質等の複数成分をわずか15秒で同時に定量します。例えば味噌であれば水分・塩分・アルコールを、ケチャップであれば塩分・リコピン・色(L*)を1回の測定で取得できます。従来法のように項目ごとに異なる手法で個別に分析する必要がなく、1検体あたりの分析時間を大幅に短縮できます。
前処理不要の簡単操作
ProxiMateによる測定では、サンプルの前処理や試薬の使用は不要です。サンプルをシャーレに入れてスタートボタンを押すだけの操作で測定が完了し、結果は画面に自動表示されます。
また、自動検量線作成機能AutoCalを搭載しており、従来法の測定値を入力してボタンを押すだけで検量線の作成・更新が可能です。近赤外分析の専門知識がなくても、操作者によらず安定した測定結果が得られます。
多様なサンプル形態への対応
調味料はペースト状、液体、粉体とサンプル形態がさまざまですが、ProxiMateは下部光源(拡散反射)、上部光源、両面光源の3つの照射モードを備え、サンプルに最適な測定方法を選択できます。上部光源モードではプラスチック製やステンレス製のシャーレを使用でき、ガラスの使用が制限される食品工場の環境にも対応します。
ProxiMate活用による期待効果
分析時間の大幅な短縮
従来法では項目ごとに30分以上を要していた成分分析が、ProxiMateを活用することで15秒の1回の測定で複数項目を同時に完了できます。1日あたりの検体数が多い検査現場では、分析にかかる総時間の削減効果が見込まれ、品質管理のスループット向上が期待できます。
品質管理業務の効率化
前処理や試薬が不要なため、分析に伴う消耗品コストや廃液処理の負担が軽減されます。また、操作者のスキルに依存しない測定が可能となるため、分析業務の属人化を解消し、品質管理体制の標準化が期待できます。複数拠点で同一の検量線を共有すれば、工場間での分析法の統一も見込まれます。
関連製品・サービス
卓上型 近赤外分析計
日本ビュッヒの卓上型 近赤外(NIR)分析計は、食品・飼料、化学、医薬品など幅広い分野の品質管理等に活用できる分析装置です。主力製品である「NIRFlex N-500」と「ProxiMate」は、それぞれ異なる特長を持ち、お客様の多様なニーズに対応します。
NIRFlex N-500は最高水準の精度と柔軟性を誇るフーリエ変換型NIR分析計で、ProxiMateは使いやすさと堅牢性を兼ね備えた、実験室だけでなく製造ラインの隣にも設置可能なNIR分析計です。
迅速で正確な分析により、お客様の製品品質向上と生産性改善に貢献します。