電流検出抵抗器とは?
電流検出抵抗器は、電流の測定や制御に使用される特殊な抵抗器です。
回路に直列に接続され、オームの法則を利用して電流を電圧に変換する役割を果たします。抵抗器の両端に発生する電圧降下を測定することで、回路を流れる電流を間接的に検出します。
電流検出抵抗器の特長
低抵抗値
一般的に数Ω以下の低い抵抗値を持ち、大電流検出には数mΩの非常に低い抵抗値が使用されます。
高精度
正確な電流測定のために、高い精度が要求されます。
大電力対応
半導体の低駆動電圧、大電流化に対応するため、低抵抗値と大電力処理能力が求められます。
構造
チップ形の場合、金属板タイプ、厚膜/薄膜タイプなど、用途に応じて異なる構造が採用されています。
進工業の電流検出用チップ抵抗器 製品ラインナップ
金属箔低抵抗チップ抵抗器(長辺電極)
特長
・大電流を検出できる低抵抗の長辺電極チップ抵抗器
・高耐熱品(使用温度~ 175°C)と低熱起電力品(使用温度~ 155°C)の選択可能 ・大電流と広い定格電力をカバーできる豊富な品揃え
(サイズ 1608 ~ 15075、定格電力:0.5W ~ 10W、抵抗値範囲:1m ~ 500mΩ)
・電極のタイプで下面電極とコの字電極の選択が可能
用途
・自動車関連機器
・各種電源装置、AC-DC コンバータ、DC-DC コンバータ
・モータ、インバータ、OA 機器
金属箔低抵抗チップ抵抗器(短辺電極)
特長
・大電流を検出できる低抵抗の短辺電極チップ抵抗器
・高耐熱品(使用温度~ 175°C)と低熱起電力品(使用温度~ 155°C)の選択可能
・大電流と広い定格電力をカバーできる豊富な品揃え
(サイズ 0510 ~ 50110、定格電力:0.2W ~ 5W、抵抗値範囲:5m ~ 1000mΩ)
・電極のタイプで下面電極とコの字電極の選択が可能
用途
・各種電源装置、AC-DC コンバータ、DC-DC コンバータ
・モータ、インバータ、OA 機器
金属箔低抵抗チップ抵抗器(4端子タイプ)
特長
・電圧をより精度良く測定できる、電圧端子分離の 4 端子タイプチップ抵抗器
・抵抗温度係数は極低抵抗値で 4mΩ:±50ppm/°Cと極めて安定
・定格電力 1W ~ 5W までを品揃え
用途
・スマートフォン、携帯電話、PC、HDD
・AV 機器、電源機器
・インバーター
・自動車関連機器
・工業計器、工業計測等
低抵抗チップ抵抗器(長辺電極)
特長
・放熱、熱分散を考慮した設計による独自構造
・表面温度の上昇を抑え、小型化を実現
・また温度サイクルに強く、低 ESL でノイズを低減
用途
・PC
・電源機器
・インバーター
・自動車関連機器
・アダプター
・工作機器等
低抵抗チップ抵抗器(短辺電極)
特長
・放熱、熱分散を考慮した独自構造により表面温度上昇を押さえ、小型形状を実現し、 周辺部分への影響を軽減
用途
・PC
・電源機器
・携帯電話
・AV 機器
・アダプター
・工作機器
高電流表面実装形ジャンパーチップ
特長
・電流変更時による電源ライン切替え・ループ・回路設計簡易化を実現
・使用温度範囲内での抵抗値は 0.3m Ω以下
・実装を容易にするため Jumper リード線からの置き換えで面実装化を可能に
・大電流回路による電圧ドロップや電力ロスの低減に貢献
・使用温度 -40 ~ 125°Cで高安定
・外装樹脂はハロゲンフリーの環境配慮製品
用途
・携帯電話、スマートフォン
・車載機器
・電源
・サーバー
・ノートPC