THE LEE COMPANYは、航空宇宙分野でトップシェアを誇る流体制御機器メーカーです。独自の拡張制御技術(Expansion Control)により、小型軽量かつ高信頼性の「機能完結型」流体制御機器を提供しています。
弁体としての機能が保証された状態で提供される「機能完結型」流体制御機器は、マニホールドに打ち込むだけで回路が構成できます。設計・検査の工数削減、小型軽量化、開発スピード向上に貢献します。
目次
THE LEE COMPANY製品が選ばれる理由
100%全数検査による安定品質
THE LEE COMPANY製品は、全製品を100%検査し、カタログ値を保証しています。
ヒストグラムで示される通り、実際の製品性能はカタログ公差よりも大幅に高精度です。標準偏差の小ささが、製品のばらつきの少なさを証明しています。カタログ保証値と実力値の差は、設計の追い込みしろとして活用できます。航空宇宙分野で培われた厳格な品質管理体制が、一般産業向け製品にも適用されています。

機能リスク回避・開発スピードの向上
THE LEE COMPANY製品は、弁体としての機能が保証された状態で提供される「機能完結型」流体制御機器です。全数検査により機能が保証された製品を、マニホールドに打ち込むだけで回路が構成できます。
内製の場合、設計・加工・検査の各工程で工数がかかり、組み上げ後に不具合が発生すれば、コンポーネント全体のやり直しにつながることもあります。「機能完結型」流体制御機器を採用することで、部品点数の削減、不具合リスクの集約、開発スピードの向上に貢献します。弁体の性能保証をTHE LEE COMPANYに任せることで、設計者はコンポーネント全体の最適化に集中できます。
内製との比較
| 内製の課題 | 機能完結型のメリット | |
|---|---|---|
| コスト |
材料費・工賃・検査費・管理費でトータルコスト増
|
弁体としての機能が完結しているため、設計・検査工数を削減
|
| 品質リスク |
組み立て後の不具合がマニホールド全体に影響 |
機能保証済み製品でリスクを製品単位で管理 |
| 開発スピード | 設計・外注管理・製品保証に工数がかかる | 工数削減により開発を迅速化 |
拡張制御技術による高信頼性シール
THE LEE COMPANYのコア技術は、拡張制御技術(Expansion Control)です。この技術により、母材に均一に密着してシール面を形成します。
ボール式プラグは、打ち込み時に力が中心線上に集中するため、母材の肉厚を厚く設計する必要があります。ネジ式プラグは、シールテープの巻き方によって品質がばらつくリスクがあります。
一方、THE LEE COMPANYの製品は、力を均一に広く分布させることで、薄い肉厚でも信頼性の高いシール面を形成できます。この技術は、航空宇宙分野で「軽さが全て」という要件のもと追求されてきました。コンポーネントの小型軽量化を実現しながら、高い信頼性を両立できる点が強みです。

拡張制御技術により設計面での自由度を大きく向上

精密オリフィス技術で流量を保証
THE LEE COMPANYのオリフィス(絞り)は、ドリル穴と比較して安定した流量・流速を実現します。
ドリル穴では、バリや形状のばらつきにより流量が不安定になりがちです。THE LEE COMPANYのオリフィス・ノズルは精密加工により、鉛筆の先ほどのサイズでも安定した流れを実現します。
航空宇宙分野では、潤滑油の使用量を削減するために「命中率」が重視されます。THE LEE COMPANYのノズルは87%以上の高い命中率を実現し、潤滑油量の削減に貢献します。流量はLohm Rate(流体抵抗値)で保証されており、設計者は確実な流量計算が可能です。

製品ラインアップ
THE LEE COMPANYは、圧力・流量のメカニカル制御から、電磁弁・ポンプによるアクティブ制御、高圧環境向け製品まで、幅広いラインアップを展開しています。いずれも「機能完結型」流体制御機器として、マニホールドに打ち込むだけで回路を構成できます。
圧力制御弁
THE LEE COMPANYの圧力制御弁(リリーフバルブ)は、単なる「安全弁」ではなく、圧力を精密にコントロールする弁です。
一般的な安全弁は「圧力を逃がす」ことが目的ですが、THE LEE COMPANYの圧力制御弁は開弁後の復帰が早く、チャンバー内の圧力を一定に保つ用途にも適しています。航空分野では、油圧の圧力を逃がした後にすぐ復帰しないとフライトコントロールが維持できないため、レスポンスの良さが追求されてきました。この技術が、一般産業向け製品にも活かされています。
PQ特性(圧力-流量特性)を要求に合わせて提供可能で、急峻な立ち上がりが必要な用途から、緩やかに抜ければよい用途まで、ニーズに応じた設計ができます。

流量制御弁
THE LEE COMPANYの流量制御弁は、メカニカルバルブ単体で精密な流量コントロールを実現します。
電磁弁やフィードバック回路を使えば流量制御は可能ですが、THE LEE COMPANYはメカニカルバルブだけでこれを実現します。バネの性能の追い込みと流体挙動を考慮した内部設計により、温度や圧力が変化する環境下でも安定した流量を維持できます。電気で言う「定電流回路」と同じことを、流体でメカニカルに実現できる点が強みです。
オリフィス・ノズルは100%流量検査済みで、Lohm Rate(流体抵抗値)により流量を保証しています。設計者は確実な流量計算が可能です。

小型電磁弁
THE LEE COMPANYは、世界最小クラス(2g〜)の直動式電磁弁を提供しています。
直動方式の大きなメリットは、流体を選ばないことです。固まりやすい液体や粘度の高い液体でも使用でき、遺伝子サンプルを損なわない精密な制御も可能です。高価な試薬を少量で済ませることはコストに直結するため、分析機器分野で多く採用されています。
超小型の製品や、1,000Hz以上の高速駆動で微量分注に対応可能な製品、周波数制御により静音性を実現した製品など、用途に応じたラインアップを展開しています。

ピエゾマイクロポンプ / Disc Pump
「ハイボリューム・ハイプレッシャー・ハイバキューム」を強みとする小型ポンプです。一般的なピエゾマイクロポンプとは異なる設計思想を持つため、「Disc Pump」という独自のブランド名で展開しています。
乾電池のように並列・直列に接続することで、流量や圧力を増強できます。1個でも高い引く力・押す力を発揮し、2L/minの流量を実現します。マニホールドとの相性も良好で、小型電磁弁と組み合わせることで、コンパクトな圧力コントロールユニットを構成できます。

高圧プラグ
高圧プラグは、THE LEE COMPANYが最も得意とする製品領域です。
最大100MPaを超える耐圧性能を持つ製品も提供可能で、航空スペック品では4倍程度の安全率を確保しています。航空宇宙分野で培われた耐環境性へのフォーカスから、メタルtoメタルシールを採用しており、Oリングやシール材料を必要としません。
拡張制御技術(Expansion Control)により、母材への均一な密着を実現し、薄い肉厚でも高い信頼性を発揮します。製造工程で発生する「捨て穴」を塞ぐ用途から、高圧環境でのシールまで幅広く対応します。

高圧フィルター
高圧フィルター(セーフティスクリーン / レーザードリルドスクリーン)は、高圧プラグと同様に「機能完結型」の強みを活かした製品です。
「除去すべきゴミだけを取り、除去不要なものは通す」という選別の考え方に基づいて設計されています。一般的なフィルターは大小すべてのゴミを取り除こうとするため、すぐに詰まってしまいます。THE LEE COMPANYのセーフティスクリーンは、機能に影響を与えるゴミだけを除去し、影響のないものは通過させることで、長寿命化を実現しています。
レーザードリルドスクリーンは、目詰まりが生じた際でも破損しない高い耐久性を備えており、高圧環境での「最後の砦」として機能します。高圧プラグと同様に、水素など高圧を扱う用途で活用されています。

用途例
自動車・車両
自動車分野では、小型軽量化によるコンポーネント設計の最適化に貢献しています。
日本国内の大手自動車メーカーにおいても、ハイブリッド車のブレーキブースターで採用されています。ブレーキブースターコンポーネントの小型化のために、弁体をマニホールドの奥深くに設置する必要があり、「機能完結型」流体制御機器の特長が活かされています。
- ブレーキシステム
- トランスミッション
- エンジン周辺の油圧・空圧制御

石油・ガス / 発電
石油・ガス / 発電の分野では、高温・高圧の非常に過酷な条件下でも信頼性が求められます。THE LEE COMPANYの製品は高圧環境にも対応しており、100MPaを超える耐圧性能を持つ製品も提供可能です。
カーボンニュートラルの取り組みに関連し、水素浸透膜を備えたチャンバー内の圧力制御、次世代ソーラー発電(ペロブスカイト太陽電池)の製造プロセスにおける薬液の精密な制御などにもTHE LEE COMPANYの製品が貢献します。
- ガス(水素・アンモニア)関連コンポーネント
- 建設機械の高圧化対応
- 海底掘削機材(オイルツール)

医療・分析機器
医療・分析機器分野では、デバイスのコンパクト化ニーズに応えています。世界最小クラスの電磁弁(120シリーズ)は、指先に乗るサイズで、微量制御が求められる遺伝子分析などに活用されています。再生医療向けバイオ液のハンドリングにも対応可能です。
- 血液分析装置
- 人工呼吸器
- 在宅酸素医療機器
- 遺伝子分析装置

導入の流れ
Step 01|お問い合わせ・ご相談
THE LEE COMPANY製品の日本総代理店である株式会社ジュピターコーポレーションでは、課題や要件をヒアリングし、技術的なディスカッションを通じて最適な製品を提案します。まずはお気軽にお問い合わせください。
Step 02|仕様検討・サンプル提供
THE LEE COMPANYのカタログ品の50%以上は特注対応です。カタログはあくまでも参考として、要求仕様に合わせた製品開発が可能です。カタログ値と実力値の差を活用し、設計の追い込みを支援します。サンプル提供により、実機での評価・検証を行っていただけます。
Step 03|量産対応
100%全数検査体制により、安定した品質の製品を供給します。THE LEE COMPANYは、アメリカ本社を中心に、世界各国にグローバルな拠点を展開し、お客様への供給体制を整えています
THE LEE COMPANYについて
THE LEE COMPANYは、「Innovation in Miniature」(小型化における革新)をモットーに掲げる米国の流体制御部品メーカーです。
1グラムの軽量化、1ミリの小型化が機体性能を左右する航空宇宙分野において、同社は長年その厳しい要求に応え、技術を磨き上げてきました。その技術は、打ち上げロケットや月面着陸船、さらには人類初の月面歩行を実現した宇宙開発にも採用されています。
航空宇宙分野で培われた独自のノウハウは、現在、精密な制御が不可欠な医療機器や一般産業分野へと応用され、世界中でシステムの最適化に貢献しています。

ジュピターコーポレーションについて
THE LEE COMPANY国内総代理店
株式会社ジュピターコーポレーションは、THE LEE COMPANY製品の日本国内における総代理店です。
商社部門と設計・製造・整備部門を併せ持つ「メーカー商社」として、海外の最先端技術と製品を導入し、国産技術と融合させて、お客様のニーズに合ったかたちに創り上げています。THE LEE COMPANYとは長年にわたり代理店契約を結んでおり、国内において深い経験と実績を有しています。
エンジニア経験を持つ担当者が、技術利点にフォーカスした提案を行います。「セルフエンジニア」として、お客様の開発プロジェクトのディスカッションテーブルに座り、1人のエンジニアとして提案する姿勢を大切にしています。
会社概要

| 所在地 | 〒107-0062 東京都港区南青山3-17-4 |
|---|---|
| 設立年月 | 1948年4月 |
| URL | https://www.jupitor.co.jp |

