オプトクラフト(Optocraft)社の高精度シャックハルトマン波面センサは、レンズやレーザーなどの光学系が持つ波面のズレ(波面収差)を高精度に測定するシステムです。このセンサの最大の特長は、光を測定できる角度の範囲が±10°と非常に広いことです。これにより、従来は測定が困難だった曲率の大きなレンズや、設置位置が大きくずれた光学系でも正確な評価が可能になります。
Micro-Epsilon Japan株式会社は、オプトクラフト社の日本総代理店として、導入から運用までを一貫して支援しております。
目次
シャックハルトマン波面センサの測定原理
波面とは、点光源から出た光の「位相が揃った面」のことです。理想的なレンズを通った光の波面は綺麗な球面になりますが、実際にはレンズの収差によって歪みが生じます。この理想的な波面からの「ズレ」が波面収差であり、光学系の性能を決定づける重要な指標です。
シャックハルトマンセンサは、マイクロレンズアレイを用いて入射した光を細かく分割し、それぞれの光がどちらの方向に進んでいるか(傾き)を直接計測します。この分割された光の傾き情報を再構築することで、入射した光全体の波面収差を正確に求めることができます。

オプトクラフト社が選ばれる理由

±10°の広角測定に対応
一般的なシャックハルトマンセンサでは、測定できる光の入射角の範囲が±1〜3°程度に限られています。これに対して、オプトクラフト社の製品は±10°という非常に広い範囲で測定が可能です。曲率の急なレンズなども高精度に計測できます。
高速・高精度測定
測定は単一のカメラ画像に基づいて行われるため、高速かつ安定した測定が可能です。参照波面を必要とする干渉計とは異なり、振動に強いという特長も持ち合わせています。そのため、研究開発の現場だけでなく、振動対策が難しい製造ラインにおいても高精度な測定が可能です。
専門家による手厚いサポート体制
オプトクラフト社は、光学測定のプロフェッショナルが集結した技術者集団です。Micro-Epsilon Japanは日本総代理店として、お客様のアプリケーションに対する深い知見に基づき、専門的な内容でも細やかに対応できる手厚いサポート体制を構築しています。装置の提供だけでなく、高度な測定課題を解決するためのパートナーとしてお客様に寄り添います。
- 「測定精度をさらに高めたい」
- 「結果の評価法を詳しく知りたい」
など、導入後のご相談もお気軽にお寄せください。
用途に応じた柔軟なシステム提案力
研究開発から製造ラインへの組み込みまで、お客様の多様なニーズにお応えするため、柔軟な製品形態をご用意しています。高性能な波面センサ(カメラ)とソフトウェアを組み合わせたコンポーネント、レンズ評価用のターンキーシステム、既存設備に統合するためのモジュールなど、最適な形でソリューションを提供します。

製品ラインナップ
SHSLab波面センサ(コンポーネント)
カメラ、マイクロレンズアレイ、ソフトウェアを組み合わせた、波面測定の基本となるコンポーネント製品です。193nmの深紫外(DUV)から1700nmの赤外(IR)まで、非常に広い波長範囲に対応したラインナップを誇ります。最先端の研究開発からインラインでのレーザーシステムのモニタリングまで強力にサポートします。

■ SHSCam AR2:レーザービーム計測に最適
■ SHSCam HR2:高感度・高精度のオールラウンドなセンサ
■ SHSCam SHR4:大判ディテクターに高密MLAを搭載
■ SHSCam UHR3:15.2mm²サイズディテクターに高密MLAを搭載
■ SHSCam XHR2:フルサイズディテクター採用の高分解能
■ SHSCam-S:高速演算に特化
■ SHSCam-UV:UV光計測に最適
■ SHSCam DUV:190-266nm光に特化
■ SHSCam SWIR:高品質IR光用
SHSInspectシリーズ(ターンキーシステム/モジュール)
SHSLab波面センサを中核に、各種光学系の測定・検査に特化したターンキーシステムおよびモジュール製品群です。レンズやフィルターの透過波面を測定する「1Xpass」、顕微鏡対物レンズなどの精密な評価に最適な「2Xpass」など、用途に応じて最適なシステムを選択いただけます。必要に応じて、スタンダード品の変更から、フルカスタム品の開発まで対応します。

■ SHSInspect 1Xpass:
フィルター・ウインドウ測定に最適なシングルパス測定器
■ SHSInspect2Xpass:
液浸レンズから、携帯カメラレンズ計測まで、幅広いレンズ計測に使用できるダブルパス測定器
■ SHSInspect RL module:
反射波面計測、ダブルパス等、高精度な波面測定をより高い自由度で計測可能にするモジュール
■ SHSInspect GUAGE:
シングルパス、ダブルパス等、よりユーザー自由度の高い計測モジュール
SHSOphthalmicシリーズ(眼科医療向け)
コンタクトレンズや眼内レンズの品質評価に特化した専用測定器シリーズです。ソフトコンタクトレンズの液中での光学特性評価や、金型の表面形状測定、製造ラインでのインライン検査など、開発から製造までのあらゆる工程に対応します。

■ SHSOphthalmic PRIO:
モジュラー思想の設計で、ユーザーの要望に合わせて、エントリーからハイエンドまで対応可能なオールインワンIOL・コンタクトレンズ測定器
■ SHSOphthalmic autoROC:
高速表面形状計測(RGPレンズ、モールド、インサート、旋盤ツールキャリブレーション)
■ SHSOphthalmic inline:
IOL・コンタクトレンズの製造工程にて、On-the-Flyで測定可能なインライン測定用モジュール
■ Quaolilens:
透過型のdeflectmetry方式でコンタクトレンズ・IOLの表面から内部に至る不良をワンショットで測定、合否判定
用途例
レンズ・光学部品の品質評価

顕微鏡の対物レンズ、スマートフォンや車載用のカメラレンズなど、高度な結像性能が求められる光学部品の品質評価に最適です。
透過波面測定により、カットオフまでのMTF(変調伝達関数)の測定も同時に可能で、結像品質の確認と向上のための情報が一度に測定できます。また、多波長での測定や、高ダイナミックレンジを生かした軸外測定にも対応します。
レーザーシステムの調整・品質評価

広い測定範囲を持つため、アライメントが大きくずれているレーザーシステムでも波面を正確に捉えることができます。オペレーターは波面情報をもとに次に行うべき調整の方向性を正確に把握できるため、作業の大幅な効率化が可能です。
また、レーザービームの品質(集光性など)をインラインでモニタリングすることが可能で、安定した品質が求められる露光装置やレーザー加工機などへの搭載も進んでいます。
製造ラインでのインライン測定

高速かつ安定した測定性能を活かし、製造ライン上を流れる製品のインライン全数検査を実現します。 例えば、可変焦点レンズの屈折力や画質といった動的な特性変化もインラインで自動測定が可能です。
柔軟なデータインターフェースを備え、既存の生産管理システムとの連携も容易に行えます。
コンタクトレンズ・眼内レンズの検査

ソフトコンタクトレンズの液中でのパワー測定、RGPレンズや金型の表面形状測定、完成品のキズ・外観検査など、コンタクトレンズの品質管理に関わる多様な測定に対応します。
ISO規格で要求される厳密な温度管理下での測定が可能なキュベットも用意しており、信頼性の高い品質保証体制の構築に貢献します。
オプトクラフト社について

事業内容
オプトクラフト社は、2001年の設立以来、一貫してシャックハルトマンセンサーの開発・製造に取り組んできた専門メーカーです。2018年よりMicro-Epsilonグループに加わり、その高い専門性は光学分野で世界的に高い評価を得ています。
干渉計を中心にレンズ計測を行ってきた世界的研究グループの出身者を中心に、波面・レンズ計測のエキスパートが集結しています。経験豊富な技術者たちの手によって、お客様から寄せられる高い要求に対しても、確かな成果を積み重ねてきました。
オプトクラフト社はいつでもチャレンジングなアプリケーションをお待ちしております。困難な計測や特殊なアプリケーションでも、ぜひ一度ご相談ください。
グローバルな信頼
オプトクラフト社は、ユーザーの高い要望に応えながら総合的な技術レベルを着実に向上させてきました。ドイツや日本をはじめ、世界各国の研究機関や製造現場でオプトクラフト製品が活躍しています。
お客様へのサポート
オプトクラフト社の大きな特長は、お客様のアプリケーションを深く理解し、的確に寄り添う姿勢にあります。高いユーザビリティを備えた装置の提供に加え、手厚いサポート体制にも高い評価をいただいています。
Micro-Epsilon Japan株式会社について

事業内容
Micro-Epsilonは、50年以上にわたり、変位、距離、温度、色などを測定する高精度なセンサやシステムを開発・製造してきた産業用測定技術のパイオニアです。 ドイツに本社を置き、世界中に拠点を展開。 長年培ってきた精密測定技術と幅広い製品ラインナップで、半導体や光学をはじめとする様々な産業の品質向上と生産性向上に貢献しています。
オプトクラフト社との強固な連携
Micro-Epsilon Japan株式会社は、オプトクラフト社の日本総代理店として、製品販売にとどまらず、導入から運用までを一貫して支援する包括的なサポートを提供しています。お客様それぞれのアプリケーションに最適なソリューションをお届けするため、技術的な打ち合わせを重ねながら、的確かつ実践的な提案を行っています。
オプトクラフト社が重視する「高精度なシャックハルトマン波面センサ」と「きめ細やかなユーザーサポート」の両面で価値をお届けします。
基本的なご相談から専門的な技術課題まで、丁寧に対応いたします。どうぞお気軽にお問い合わせください。
会社概要

| 所在地 |
■大阪本社 ■東京オフィス |
|---|---|
| 設立年月 | 2019年07月 |
| URL | https://www.micro-epsilon.jp/ |