株式会社ステルテックの温湿度管理システムは、IoTセンサー端末で計測した温度・湿度・気圧・CO₂・WBGT(暑さ指数)などの環境データを、サーバーで一元管理するシステムです。
複数箇所の環境情報をWEBブラウザ上でリアルタイムに監視でき、工場・倉庫・事務所・サーバー室など、さまざまな現場において、品質維持・機器保全・安全衛生管理を効率的に行えます。
製造業の現場で培った知見をもとに開発された本システムは、買い切り・オンプレミス構成を採用し、月額費用は不要。導入後のランニングコストを抑えながら、現場のセキュリティポリシーにも適合しやすい運用を実現します。
目次
温湿度管理が求められる背景
職場環境の安全管理における法令対応と効率化の必要性
職場における熱中症対策が罰則付きで義務化されたことで、環境管理の重要性が一層高まっています。国が定める指針では、WBGT(暑さ指数)を用いた管理が要求されており、正確な環境監視の仕組みを整えることが必須です。
しかし、従来の手作業による管理方法では、記録の書き忘れや目視チェックの負担、作業の非効率性といった問題が生じていました。

感染症対策と品質管理における環境モニタリングの重要性
感染症予防の面では、CO₂濃度を測定することで換気状態を管理する手法が重視されています。密閉された空間でCO₂濃度が高まると感染の危険性が増すため、適切なタイミングで換気を行うことが求められます。
さらに、製造工程での温湿度の安定化、倉庫内の保管環境の維持、サーバールームの機器管理など、さまざまな現場で温湿度コントロールの必要性が認識されています。このような状況を受けて、複数地点を一元的かつ効率的に管理できるシステムへの需要が拡大しています。

温湿度管理システムの特長
買い切り・オンプレミスで月額費用不要
温湿度管理システムは、買い切り・オンプレミス構成により月額費用が一切不要です。クラウド型製品では多くの場合、ランニングコストが発生しますが、このシステムはサーバーもセンサー端末も買い切りで提供されます。
セキュリティポリシー上、クラウドサービスの導入が難しい企業でも安心して導入できます。また、予算申請時にランニングコストを考慮する必要がなく、初期投資のみで運用が可能です。
複数箇所を1画面で一元管理
ステルテックの温湿度管理システムは、温度・湿度などの環境データをIoTセンサーで計測し、サーバーで一元管理するシステムです。最大20台のIoTセンサー端末の測定値を、ダッシュボードでカード形式で一覧表示し、自動更新により常に最新のデータを確認することができます。

サーバーで情報を一元管理することで、複数の拠点や状況を1画面でまとめて確認できます。
マルチデバイス対応のため、PCはもちろん、スマートフォンやタブレットでも快適に利用でき、表示は端末に応じて自動最適化されます。
温度・湿度・気圧・CO₂・WBGTを計測
温湿度管理システムは、温度・湿度に加え、気圧・CO₂・WBGT(暑さ指数)まで幅広い環境指標を計測できます。熱中症対策に必要なWBGTは温湿度から自動で簡易計算され、全タイプのセンサーで表示可能です。
クリーンルームなどで必要な気圧管理、感染症対策で注目されるCO₂濃度監視にも対応しており、用途に応じて最適なセンサータイプを選択できます。
アプリ不要でWEBブラウザから操作可能

WEBブラウザでサーバーにアクセスすれば、専用アプリ不要で運用することができます。
ダッシュボード表示、履歴チャート確認、設定変更、CSVダウンロードなど、全ての機能にアクセスが可能です。サーバー機本体にすべての機能が搭載されているため、追加のソフトウェアは不要です。
| 操作メニュー | 測定結果のグラフ表示、データCSV出力、その他各種設定を行うことができます。 |
|---|---|
| センサー一覧 | 複数箇所の環境情報を一覧表示。値は自動で更新され、閾値を超えると値が赤色に変わります。 |
| 履歴チャート | 各センサーの直近の取得推移を簡易チャート表示します。 |
アプリ機能
ダッシュボード機能
ダッシュボード機能では、複数のIoTセンサー端末の測定値をカード形式で一覧表示します。温度・湿度・気圧またはCO₂・WBGT(暑さ指数)がリアルタイムで表示され、自動更新により常に最新の状態を確認できます。
グループ設定機能により、特定のセンサーのみを表示することも可能です。1階のみ、2階のみといったフロア単位での表示切り替えができ、管理者が必要な情報に絞って監視できます。

しきい値を超過した値は赤色で表示され、ベルマークが点灯します。
直感的に異常箇所を把握できる設計です。また、各センサーの直近の履歴チャートも簡易表示されるため、推移を確認できます。
アラート通知機能
各IoTセンサー端末ごとにしきい値(上限・下限)を設定することができます。温度・湿度・気圧・CO₂・WBGT(暑さ指数)それぞれに対して個別に設定が可能です。

設定した基準値を超えた場合には、画面上で赤色表示とベルアイコンによる警告が出るため、異常を視覚的にすぐ確認できます。
現場を見回る必要がなく、オフィスにいながら各地点の環境状況をリアルタイムで監視できるため、管理業務の効率向上につながります。

さらに、メール通知機能により、管理者のメールアドレスに異常を通知できます。
複数の担当者を登録できるため、現場不在時でも異常を見逃すことなく、迅速な対応が可能です。
ログ管理・分析機能
測定データはサーバーに自動保存され、WEB画面で履歴グラフとして確認できます。日付を指定して複数のセンサーの推移を比較することも可能です。

期間を指定してCSV形式でデータをダウンロードできるため、バックアップやさらなるデータ活用に役立ちます。
ペーパーレス化、デジタルデータ保存、トレーサビリティの確保といった効果も期待できます。
機器管理・設定機能
機器管理・設定機能では、各IoTセンサー端末に機器名(ニックネーム)を登録できます。ダッシュボードには機器名で表示されるため、管理者が設置場所を直感的に把握できます。

センサーごとに温度・湿度・気圧・CO₂・WBGT(暑さ指数)のしきい値を設定できます。
メールサーバーの接続設定や、受信者メールアドレスの登録もこの画面で行います。
システム構成
管理サーバーシステム

管理サーバーシステムは、手のひらサイズのコンパクト設計ながら、最大20台のIoTセンサー端末を管理できます。
一般的なPCサーバーの約1/20の省電力で動作し、空調最適化と合わせて省エネ・カーボンニュートラルに貢献します。
IoTセンサー端末
IoTセンサー端末は、Wi-Fi無線でサーバーにデータを送信します。5V電源で動作するため、コンセントに接続するほか、モバイルバッテリーでの稼働も可能です。これにより、建設現場などでのスポット計測にも対応できます。
温度・湿度センサーには、出荷時に校正済みのモデルもラインナップされており、校正証明書の発行が可能です。精度を求められる用途にも対応できます。

計測項目に応じて3タイプから選択できます。温度・湿度を計測するタイプ、温度・湿度・気圧を計測するタイプ、温度・湿度・CO₂を計測するタイプがあります。
いずれもWBGT(暑さ指数)は温湿度から簡易計算して表示されます。

現場の担当者が一目で環境状態を把握できるよう、視認性とユーザビリティを重視した設計になっています。
シグナルタワーユニット(オプション)

シグナルタワーユニットは、音や光で異常を警告するオプション製品です。モニターやメール通知を都度確認できない現場でも、見通しの良い場所に設置することで、異常発生を即座に検知できます。
同一ネットワーク帯に設置するだけで利用でき、画面を見なくても異常を把握できるため、現場の真ん中など、ダッシュボードが見えない場所での運用に適しています。
導入メリット
温湿度管理システムを導入することで、複数箇所の環境データを一元的に管理し、異常を即座に検知できます。さらに、蓄積したデータを分析することで、継続的な改善につなげることが可能です。
アプリ不要のシンプルな操作性と月額費用のかからない買い切りモデルにより、導入から運用までのコストを抑え、効率的な環境管理体制を構築できます。
| 一元監視による 効率化 |
複数箇所の温度・湿度・気圧・CO₂を1画面で可視化し、現場横断での状況把握を迅速化します。 |
|---|---|
| 異常の早期検知 | しきい値超過時の画面・メール通知で、トラブルを未然に防止します。 |
| データ活用による 改善 |
ログ保存・グラフ・CSV出力で、傾向分析や対策の効果検証が可能です。 |
| 簡単導入・運用 | アプリ不要のWEBブラウザ操作とマルチデバイス対応で、教育・展開もスムーズに行うことができます。 |
| 低コスト運用 | 買い切り・オンプレミス構成により月額費用が不要です。セキュリティポリシーにも適合しやすい設計となっています。 |
用途例
工場(熱中症対策・品質管理)
工場では、作業者の熱中症対策として温湿度管理システムを活用できます。義務化に対応し、WBGT(暑さ指数)を監視することで、危険な環境状態を即座に検知できます。しきい値超過時には画面警告とメール通知により、管理者が迅速に対応できます。
また、工程内の温湿度を安定化させることで、製品品質の維持や設備の安定稼働にも貢献します。これまで手書き記録や目視確認で管理していた現場では、システム導入により記録漏れのリスクを低減し、管理業務を効率化できます。
倉庫・保管庫
倉庫・保管庫では、保管品質の維持と劣化防止のために温湿度管理が重要です。温湿度管理システムにより、庫内環境を可視化し、異常発生時に迅速に対応できます。
物流倉庫でも活用されており、アナログ管理からのリプレイス需要が見られます。複数の保管エリアを一元管理できるため、巡回による確認作業を削減し、効率的な管理体制を構築できます。
事務所・会議室
事務所・会議室では、CO₂濃度を含む環境監視により、適切な換気タイミングを把握できます。密閉空間でのCO₂濃度上昇は感染症リスクを高めるため、換気・乾燥対策として活用できます。
施設・ホール・展示場・介護施設・美術館など、多くの人が集まる空間でも活用されています。快適な環境を維持し、利用者の健康と安全を守るための管理ツールとして役立ちます。
サーバー室
サーバー室では、温湿度の異常を即時検知することで、機器ダウンや停止のリスクを低減できます。夏場のエアコン効き不良による温度上昇など、設備トラブルの予兆を早期に発見できます。
アナログ温湿度計の目視確認からの置き換え需要があり、サーバー室に入室せずに環境状態を監視できる利点があります。機器の安定稼働と性能維持に貢献します。
ステルテックについて
事業内容
ステルテックは、製造業の現場で育てたIoTソリューションを提供しています。常に「作業の邪魔をしない」を大前提としセンシングを駆使して事象をデータ化を行うなど、現場課題を解決するさまざまな製品を展開しています。
グループ会社が製造業であるため、現場特有のセキュリティポリシーやネットワーク制約を深く理解しています。その知見を活かし、現場に無理なく導入できる製品設計を行っている点が強みです。

会社概要

| 会社名 | 株式会社ステルテック |
|---|---|
| 所在地 | 〒485-0085 愛知県小牧市河内屋新田86-17 |
| 設立年月 | 1995年5月 |
| URL | https://www.stertec.co.jp/~ster/ |