物流倉庫や工場、大型小売店などでは、日々大量の段ボールが発生します。これらの段ボールを効率的に処理し、保管スペースを確保することは、円滑な事業運営において重要な課題となっています。
本記事では、段ボールの処理効率を向上させる「段ボール潰し機」について、その特徴や活用方法、選定時のポイントを詳しく解説します。
段ボール潰し機は、物流倉庫などで大量に発生する空の段ボール箱を効率的に処理するための機械です。大量の段ボールを効率的に処理することが可能で、保管スペースを節約する効果も期待できます。
各メーカーが提供する機械によって詳細の内容は異なりますが、段ボール潰し機の主な特徴として以下のようなものが挙げられます。
段ボールを投入口に入れると、機械が圧縮処理を行います。作業者は段ボールを入れる作業に専念できるため、作業効率が大幅に向上します。
段ボール1個あたりわずか数秒で圧縮し、倉庫や物流センターなどで発生する大量の段ボールを効率的に処理します。
従来の手作業での段ボール処理で必要だったカッターナイフを使用する必要がないため、作業者の安全性が向上します。
段ボール潰し機は、主に以下のような場所や状況で活用されています。
物流倉庫は、段ボール潰し機の最も一般的な活用場所です。大量の商品が出入りする倉庫では、空の段ボール箱が大量に発生します。
製造業の工場でも、部品や製品の梱包材として使用された段ボールの処理に段ボール潰し機が活用されています。潰された段ボールは容積が小さくなるため、廃棄物の管理が容易になります。また、圧縮することでリサイクル事業者への運搬も効率化します。
スーパーマーケットやショッピングモールなどの大型小売店でも、商品の納品時に発生する大量の段ボールの処理に段ボール潰し機が使用されています。段ボールを潰して管理することで、バックヤードの整理整頓もしやすくなります。
段ボール潰し機の導入を検討する際、特に確認しておきたいポイントについて紹介します。
段ボールの発生量に応じた適切な処理能力を持つ機種を選定することが重要です。特に、繁忙期の処理量を想定した上で余裕を持った処理能力を備えた機種を選ぶことで、安定した運用が可能になります。
高負荷検知機能は機械の故障を未然に防ぐ重要な機能です。異物混入や想定外の負荷を検知した際に自動停止する機能も、機械の長寿命化に大きく貢献します。さらに、作業者の安全を守る投入口センサーや緊急停止機能など、複数の安全機構を備えた機種を選定することが推奨されます。
作業環境や周辺施設への配慮から、運転時の騒音レベルは重要な選定基準となります。設置場所の環境に応じて、適切な騒音レベルの機種を選定することで、快適な作業環境を維持できます。
賃貸物件の倉庫・工場の場合は、基礎工事不要で導入できる段ボール潰し機が導入しやすいです。また、キャスター付きの機種は、レイアウト変更やメンテナンス時の移動が容易です。定期的なレイアウト変更を予定している場合は、移動のしやすさを重視した機種選定が望ましいでしょう。
段ボール潰し機の前後の工程との連携方法も重要なポイントです。コンベアとの連動や、ロボットによる圧縮物の搬送が必要な場合は、その運用方法を変える必要があるかどうかを含めて検討しましょう。
圧縮後の段ボールの状態も知っておきたいポイントです。段ボールを弱い圧力の機械で潰した場合、人の手で畳んだ段ボールよりも、機械で潰した段ボールの方がかさばってしまうケースも見られます。この場合、「段ボールを畳む手間」は省けても、潰した段ボールの「積み直し」や「運搬」、「管理」など、庫内オペレーションの効率化にはつながりにくいという声も聞かれます。段ボールを高い圧力で圧縮し十分にコンパクト化できる機種を選ぶことで、プロセス全体をより効果的に効率化できます。
BRICKMAN(ブリックマン)1200C は、物流倉庫や工場での段ボール処理を大幅に効率化する圧縮減容機です。段ボール箱を畳まずにそのまま投入でき、圧縮から排出までを自動で行える点が特長です。
従来の手作業では1000kgの段ボール処理に9時間を要していましたが、本機では人が投入する時間を含めても2時間で処理が可能となり、作業時間を大幅に短縮できます。
また、圧縮により段ボールをコンパクト化することで、カゴ台車5台分の容積を1台分に減らすことができ、保管スペースの有効活用と運搬作業の効率化を実現します。
基礎工事不要で導入できるため賃貸物件の倉庫・工場でも導入しやすく、短い工期ですぐ使用可能。導入後も、現場のレイアウト変更に容易に対応できます。また、コンベアとの連動や、ロボットによる圧縮物の搬送にも対応可能です。