ガラススリミング加工とは
ガラススリミング加工とは、ケミカル液でガラスを溶解し、薄く・軽く加工する技術です。これまで液晶パネルなどに用いられてきました。近年は配線基板にも利用されるようになり、薄型ガラスのニーズは高まっています。
エッチング技術で培った独自ノウハウにより、電子部品への利用に耐えうる品質のスリミングが可能です。また、スリミングした薄型ガラスに、フォトレジストやレーザー改質を利用し、パターン加工・貫通加工・切断加工をするなど、他の当社ガラス加工技術と組み合わせて、加工することもできます。
エッチング技術を用いたガラススリミング加工の特徴
一般的に、ガラスを所定寸法に加工する際には機械加工を施します。しかし、機械で研磨することによりガラスにミクロなひび割れ(マイクロクラック)が発生し、ガラスの強度を落としてしまいます。
弊社はこのミクロなひび割れ(マイクロクラック)の問題をケミカル加工により解決。ガラスの適用範囲を広げ、様々な課題を解決してまいりました。
エッチングによる加工(ケミカル加工)
メリット | ミクロなひび割れの発生が抑えられるため、高い強度を保ったまま薄型化が可能 |
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デメリット | 加工前のガラスの表面粗さ(Ra)をさらに改善することは難しい |
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機械加工
メリット | 加工前のガラスの表面粗さ(Ra)を改善でき、仕上がったガラスに精度が求められるケースに向いている |
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デメリット | ミクロなひび割れが発生し、ガラスの強度が下がる |
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弊社では、エッチングによる加工と機械加工のどちらも対応可能です。お客様のご要望をお伺いし、最適な加工方法をご提案いたします。
ガラススリミング加工の種類
パネルのスリミング加工
UV封止硬化樹脂にて外周部をシーリングして加工致しますので、浸み込みがありません。
タッチパネルの片側 250μmスリミング | 400×530×1.1t/0.4t ⇒ 400×530×1.1t/0.15t |
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LCDパネルの両側 350μスリミング | 420×530×0.5t/0.5t ⇒ 420×530×0.15t/0.15t |
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OLEDパネルの両面 400μmスリミング | 370×470×0.4t/0.4t ⇒ 370×470×0.1t/0.1t |
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ガラス単板の超薄型スリミング加工
超薄型のカバーガラス用途として、板厚50μmへのスリミングに対応致します。
Foldable Phone用CG 370×470×50μm ※30μm 試作実績有
対応可能ガラス | アルカリガラス 無アルカリガラス 耐熱ガラス 石英ガラス 光学ガラス ※これら以外のガラス品種であっても、対応検討致しますので、ご相談ください |
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対応可能サイズ | MAX 370×470 |
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対応可能厚み | 370×470 / 100μm ~100×100 / 50μm ※加工可能なサイズは仕上がり板厚により変わります。対応表は一例ですので詳細はご相談ください。 |
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用途・適用分野・応用分野 | 湾曲ディスプレイ ガラスフィルム 有機EL照明 スペーサー |
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企業情報
独自のエッチング技術でガラスの精密加工を実現
当社は、1988年の創立以来ガラスの加工を生業として参りました。2003年より業容拡大を目指して、フッ酸によるガラスの加工を開始し、タッチパネルの薄型化、OLED用封止ガラス等アプリケーションを広げて参りました。
現在ではICの3Dパッケージ化や高速通信に対応すべく、これまで培ってきたエッチング技術にレーザー加工も加え、ガラスの微細貫通孔加工(TGV加工)、精密堀込み加工、UTG(Ultra Thin Glass)加工で最先端分野での御客様の開発のお手伝いをさせて頂いております。
「ガラス加工でお困りの事が有れば、是非一度、お問い合わせください。」