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電動バランサーのアタッチメント一覧|クランプ・吸着・フォークの使い分け

電動バランサーは、アタッチメントを交換することで多様なワークに対応できる助力装置です。ワークの形状や材質、作業内容に応じて最適なアタッチメントを選ぶことで、作業効率と安全性が大きく向上します。

本記事では、クランプ・吸着・フォークなど代表的なアタッチメントの種類と使い分けを解説します。

アタッチメントとは

アタッチメントとは、電動バランサー本体の先端に取り付けてワークを把持・保持するための装置です。電動バランサー本体が重量を支え、アタッチメントがワークをつかむ役割を担います。この組み合わせにより、作業者はわずかな力でワークを操作できるようになります。

アタッチメントの役割

アタッチメントには、ワークを確実に保持する機能と、作業者が安全かつ効率的に操作できる機能が求められます。ワークの形状や重心位置、表面の状態に合わせた設計がなされており、把持部分の形状や動作機構は多岐にわたります。適切なアタッチメントを選定することで、ワークの損傷を防ぎながらスムーズな作業が実現できます。

アタッチメント選定の重要性

電動バランサーの性能を最大限に発揮するためには、ワークに適したアタッチメントの選定が欠かせません。アタッチメントが合わないと、把持が不安定になったり、作業効率が低下したりする可能性があります。また、ワークの表面を傷つけてしまうリスクもあるため、ワークの特性を十分に考慮した選定が重要です。

クランプ式アタッチメント

クランプ式アタッチメントは、ワークを挟み込んで把持するタイプのアタッチメントです。機械的な把持力でワークを保持するため、確実性が高く、幅広いワークに対応できます。

クランプ式の特徴

クランプ式は、爪や挟み込み部分でワークの外側または内側から把持します。把持力が機械的に発生するため、ワークの表面状態に左右されにくいという利点があります。段ボールや木箱、金属製の箱物など、平行な面を持つワークの把持に適しています。

クランプ式の種類

クランプ式には、外側から挟み込む外クランプ式と、内側から広げて保持する内クランプ式があります。外クランプ式は箱物や板材の把持に使用され、内クランプ式はドラム缶やペール缶など筒状のワークの内側に爪を引っ掛けて持ち上げる用途に適しています。また、ワークのサイズに応じて把持幅を調整できる可変式のクランプもあります。

クランプ式が適したワーク

クランプ式アタッチメントは、段ボール箱、木製パレット、金属製コンテナ、板材、ブロック状の部品など、挟み込める形状を持つワーク全般に適しています。表面が粗い素材や、吸着が難しい多孔質の素材にも対応できることが強みです。

吸着式アタッチメント

吸着式アタッチメントは、真空吸着によってワークを保持するタイプです。ワークの表面に吸着パッドを密着させ、真空状態を作ることで把持力を発生させます。

吸着式の特徴

吸着式は、ワークの上面から吸着して持ち上げるため、ワークの側面にスペースがなくても使用できます。把持時にワークを圧迫しないため、変形しやすい素材や傷つきやすい表面を持つワークの取り扱いに適しています。また、吸着・解放の動作が素早く行えるため、作業のサイクルタイム短縮にも貢献します。

吸着パッドの種類

吸着パッドには、平型、ベローズ型、楕円型など様々な形状があります。平型は平滑な表面に適し、ベローズ型は蛇腹構造により曲面や凹凸のある表面にも対応できます。ワークの表面形状や材質に応じて、最適なパッドを選定することが重要です。複数のパッドを配置したマルチパッド方式により、大型のワークや重心が偏ったワークにも対応できます。

吸着式が適したワーク

吸着式アタッチメントは、鋼板、ガラス板、樹脂シート、袋物(密閉されたもの)、平滑な表面を持つ箱物などに適しています。ただし、多孔質の素材や表面に穴・凹凸が多いワークでは、十分な吸着力が得られない場合があります。また、粉体が付着した表面や、油分で汚れた表面では吸着が不安定になることがあるため、ワークの表面状態を確認することが大切です。

フォーク・引掛け式アタッチメント

フォーク式や引掛け式のアタッチメントは、ワークの下部や開口部に差し込んだり引っ掛けたりして保持するタイプです。シンプルな構造で確実な把持が可能です。

フォーク式の特徴

フォーク式は、フォークリフトのようにワークの下にフォークを差し込んで持ち上げます。パレットに載った荷物や、底面が平らなワークの取り扱いに適しています。ワークを把持する動作が単純なため、作業が効率的に行えます。

引掛け式・フック式の特徴

引掛け式やフック式は、ワークの吊り穴やハンドル部分にフックを引っ掛けて保持します。吊り具が設けられた部品や、ワイヤーで玉掛けされた荷物の取り扱いに使用されます。シンプルな構造で汎用性が高く、様々な形状のワークに対応できます。

フォーク・引掛け式が適したワーク

フォーク式はパレット積みの荷物、コンテナ、底面が平らな箱物などに適しています。引掛け式は、金型、機械部品、ドラム缶(吊り金具付き)など、吊り下げ用の構造を持つワークに適しています。ワークの構造や搬送方法に応じて、フォークの形状やフックのサイズを選定します。

特殊ワーク向けアタッチメント

標準的なアタッチメントでは対応が難しい特殊な形状や用途のワークに対しては、専用設計のアタッチメントが用意されることがあります。

ロール・円筒物用アタッチメント

紙ロール、フィルムロール、鋼管など円筒形のワークには、ロール専用のアタッチメントが使用されます。円筒の外周を把持するタイプや、芯部分に差し込んで保持するタイプがあり、ロールの損傷を防ぎながら安定した搬送が可能です。

袋物用アタッチメント

粉体や粒体が入った袋物の取り扱いには、袋の形状変化に追従できるアタッチメントが適しています。吸着式と組み合わせたタイプや、袋の端部を把持するグリッパータイプなどがあります。食品工場や化学工場での原料袋の搬送に活用されています。

複合動作アタッチメント

把持だけでなく、ワークの回転や反転、傾斜といった動作が必要な作業には、複合動作が可能なアタッチメントが使用されます。組立作業でワークの向きを変えながら位置決めする工程や、加工機へのワーク投入時に姿勢を調整する工程などで活用されます。

カスタム設計の対応

自社のワークに適した標準アタッチメントが見つからない場合は、ワークの形状や作業内容に合わせたカスタム設計が可能な場合があります。メーカーに相談し、ワークのサンプルや図面をもとに最適なアタッチメントを設計・製作してもらうことで、作業効率と安全性を確保できます。

この記事のまとめ

  1. アタッチメントは電動バランサーの先端に取り付けてワークを把持する装置で、ワークに応じた選定が作業効率と安全性を左右します。
  2. クランプ式は挟み込みで把持し、段ボールや箱物、板材など幅広いワークに対応できます。
  3. 吸着式は真空吸着で保持し、平滑な表面を持つワークや傷つきやすい素材の取り扱いに適しています。
  4. フォーク式・引掛け式はシンプルな構造で確実に把持でき、パレット積み荷物や吊り金具付きワークに適しています。
  5. 特殊なワークには専用設計やカスタム対応のアタッチメントを検討することで、最適な作業環境を構築できます。

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