Ω-LUX GT MAX(オメガラックス ジーティー マックス)は、AMX株式会社が開発した純国産の光造形3Dプリンタです。新開発の光硬化ユニットにより、φ0.2mmの微細表現を実現。高さ350mmの大型造形に対応します。
自社開発のレジンに加え、オープンマテリアル対応により幅広い材料を使用可能です。
3Dプリンタやレジンの提供にとどまらず、外部ネットワークも活用しながら、お客様のものづくりの課題に幅広くお応えします。
Ω-LUX GT MAXが選ばれる理由
微細表現を実現
従来のLED光源とLCDパネルを組み合わせた光造形方式では、LEDの光が拡散されてしまうため、高い精度での加工が困難でした。Ω-LUX GT MAXは、リフレクターの改良により拡散光を可能な限り直進光へ変換する、新開発の光硬化ユニットを搭載しています。斜めの光線がないため、にじみのないシャープなエッジで造形できます。
出力を担うのは、16K・14インチの大型LCD(ピクセルサイズ20.0×25.5µm)です。直進光がこの解像度を最大限に引き出します。例えば、φ0.2mmクラスの穴を高精度に造形できます※。
※造形精度はレジンの種類やプリント条件により異なります。
新開発の光硬化ユニット
最小凹凸と穴径は0.2mm(使用レジン:美-BI-レジン)
高さ350mmの大型造形に対応
造形サイズは、幅302×奥行161×高さ350mmの大型仕様です。プレス型や射出成形型といった、型の造形にも対応しやすいサイズです。大型モデルをしっかりと保持するZ軸機構の刷新により、大きな造形物でも安定した品質でプリントできます。

22mW/㎠のハイパワー光源
Ω-LUX GT MAXは、1基11mWのハイパワーLED光源を2基搭載し、LCD上の実測で最大22mW/㎠の高いエネルギー密度を実現しています。
これにより、従来の光造形では固まりにくかったレジンなどにも対応できるようになり、使える材料の幅が広がります。また、プリントスピードの向上にも貢献します。実測では、30×16cmの最大造形エリアで高さ10cmのモデルを58分でプリントした実績があります。
産業利用を想定した安全設計
プリント中は、ソフトウェア制御ではなくハードウェア制御の機械的ロック機構により、セーフティドアが開かない構造です。非常時に備えた緊急停止ボタンも搭載しています。

開発元ならではの柔軟な対応力
Ω-LUX GT MAXはオープンマテリアルに対応しており、自社レジンに限定せず、波長が合致する他社製レジンも使用できます。お客様が材料を持ち込まれた場合にも、当社でプロファイルを作成し、プリント条件を整えることが可能です。
開発元として、お客様の用途に合わせたプロファイル調整や造形条件のご相談にも対応します。
Ω-LUX GT MAXの仕様
基本仕様
| 本体サイズ | 幅480 × 奥行395 × 高さ832mm |
|---|---|
| 本体重量 | 60kg |
| 電源・電圧 | AC100V・50/60Hz |
| 消費電力 | 700W |
| 造形サイズ | 幅302 × 奥行161 × 高さ350mm |
| 出力エンジン | 新開発光硬化ユニット16K(解像度15120×6320) |
| 波長 | 405nm |
| XYピクセルサイズ | 20.0 × 25.5µm |
| 積層ピッチ | 25-100µm |
| インターフェイス | LANポート(RJ-45)、USB-A×2(前面1/背面1)※IPアドレス設定可 |
| Wi-Fi | 非内蔵、別途Wi-Fiレシーバ仕様により可能 |
| ヒーター | 80W & 150W PTCヒーター |
| 脱臭ファン | なし |
| スライサーソフト | CHITUBOX |
拡張機能
| 光量パワーの調整 | 光量パワーを自由に調整できるため、レジンや造形物に合わせて硬化条件を細かく変えられます |
|---|---|
| 385nm光源ユニットへの変更 | 標準の405nm光源から385nm光源ユニットへの変更が可能です。フォトレジスト(光で反応する感光材料)などを使った研究にも応用できます |
レジンラインアップ
Ω-LUX GT MAXは、オープンマテリアルに対応しています。自社開発レジンに加えて、波長が合致する他社製レジンも使用でき、他社材料のプロファイル生成にも対応します。材料の選択肢を狭めることなく、用途に合わせて最適なレジンをお選びいただけます。
剛-GO-レジン|耐熱と靭性を両立
剛-GO-レジンは、UV硬化と熱処理硬化(90-180℃)を組み合わせたハイブリッド型レジンです。アニール処理(熱を加えて硬化を進める後処理)の後も、常温環境下では高い剛性と靭性を維持します。
短時間の加熱後でも硬度と靭性を両立し、繰り返しのスナップフィット(爪のはめ込みによる部品固定)に耐えるしなやかさが特長です。リフロー(基板実装時の加熱工程)向けパーツや高付加治具、高温環境で使うチューブのほか、金属プレス用の樹脂型にも応用できます。
※180℃以上の加熱はガス発生が認められるためお控えください
※加熱状態では分子が移動しやすい軟性になりますので、加熱時には剛性はありません

美-BI-レジン|耐熱・高品質
美-BI-レジンは、HDT(荷重たわみ温度)230℃(0.45MPa)の耐熱硬質レジンです。プリント精度が非常に高く、表面が美しい仕上がりになります。0.2mmの互い違い形状がきっちりとはまる精度を備え、100個プリントしても同じ精度で再現できます。耐熱パーツの試作や微細試作、塗装用サンプルのほか、射出成形用の簡易型にも応用できます。

SR-40/70|高性能ゴム素材
SR-40/70は、住友ゴム工業社製の軟質レジンです。ショアA硬度(ゴムの硬さを表す指標)45と70の2種類があります。
2,000万回の繰り返し圧縮試験に耐える高性能ゴム素材で、高い復元性を発揮します。パッキンやシール、ソフトグリッパー、ホース、衝撃吸収パーツなど、実用部品に応用できます。

エキマテ|水洗いレジン
エキマテレジンは、Expert Material Laboratories社製の水洗いレジンです。提携により、Ω-LUX GT MAXでのプリント条件を各色設定済みのため、そのままご使用いただけます。
有機溶剤や危険物を使用せずにプリントと洗浄ができ、廃液も希釈して下水処理が可能な安全設計です。食品衛生法に適合しています。
学校やデザインルーム、高層ビルのオフィスなど、設置場所の制約で光造形を諦めていた環境でも使用できます。産業廃棄物による環境負荷を抑えられる点も特長です。

その他の対応レジン
自社開発の水洗いレジンをはじめ、他社製の高機能レジンにも対応しています。ここに挙げたものに限らず、405nm対応レジンをオープンにご使用いただけます。
| スタンダードレジン | 良好な造形性のクリアレジン。靭性があり、繰り返しのスナップフィットに対応。流路モデルや電子機器の筐体試作に適する | ![]() |
|---|---|---|
| 水洗いレジン(自社開発) | 有機溶剤を使わずに使用できる自社開発レジン。白は石膏のような白さで、フレッシュは形状確認用 | ![]() |
| ウィザードエラストマー® | ユシロ社製の軟質レジン。自己修復性を備える | ![]() |
| メディカル・デンタル水洗いレジン/生体適合レジン | 自社開発の医療系レジン。薬機法(医薬品医療機器等法)上のクラス1に該当 | ![]() |
用途例
ノズル・コネクターの微細造形
φ0.2mmクラスの垂直穴を必要とするノズルやコネクターの微細造形に対応します。この領域は、本来ハイエンド機でなければ対応が難しかった加工です。
コネクター(使用レジン:美-BI-レジン)
樹脂型による金属プレス加工
剛-GO-レジンでプリントした樹脂製の簡易プレス型により、1.2mm厚のSUS(ステンレス鋼板)とSPCC(冷間圧延鋼板)をプレス成形した実例があります。約5トンの加圧で板材の変形を確認し、ワイヤーカットを経てプロペラの羽に加工しました。
高価な金属3Dプリンタを使わずに、樹脂型と従来工法の組み合わせで金属材料をそのまま製品化できる、新しい選択肢です。金型を起こす場合と比べて、コストと納期を抑えて小ロットの金属部品を製作できます。

左:SPCCプレス品 / 中央:SUSプレス品 / 右:レジン型(使用レジン:剛-GO-レジン)
射出成形用の簡易型
美-BI-レジンの耐熱性を活かし、射出成形用の簡易型をプリントできます。金型と比べて低コスト・短納期で型を用意でき、設計変更時にも対応しやすくなります。
光造形3Dプリンタによる耐熱樹脂型での射出成形アプリケーション説明

ロボット部品の製作
東京農工大学で開発が進む人型双腕ロボットアーム「KAINA(カイナ)」では、筐体と指先をΩ-LUX GT MAXで造形し、塗装のうえ実装した事例があります。
光造形はFDM(熱溶解積層法)に比べて異方性(方向による強度の差)が少なく、X・Y・Zにほぼ均等な強度が出るため、薄肉の筐体にも適しています。積層痕が少なく、塗装が美しく仕上がる点も強みです。指先のグリップ部には、住友ゴム工業社製の軟質レジン SR-40/70を使用しています。
人型双腕ロボットアーム「KAINA」

左:筐体(使用レジン:剛-GO-レジン) / 右:指先のグリップ部(使用レジン:住友ゴム工業社製 SR-40/70)
工場で使う軟質消耗品パーツ
住友ゴム工業社製の軟質レジン SR-40/70を使えば、パッキンやグリッパーなどの消耗品パーツを金型なしでその場でプリントし、壊れたら再プリントして交換する運用が可能です。
SR-40/70は2,000万回の圧縮試験に耐える耐久性を備えており、実用部品としての使用を支えます。エアグリッパーや蛇腹、ロボットハンド、パッキンなどへの適用例があります。
サポート体制
導入時のサポート
3Dプリンタの導入コンサルティングから、オンサイトでのインストレーションサポート(有償)、カスタムプロファイルの作成(有償)まで対応します。
お客様が材料を持ち込まれる場合も、プリントの最適条件の模索に協力します。導入前から導入後まで、光造形を使いこなすための支援を提供します。
受託造形への対応
装置を購入せずに3D造形をアウトソースしたいお客様からの受託にも対応しています。
また、外部ネットワークと連携することで、3Dプリンタやレジンの提供にとどまらず、お客様のものづくりの課題に幅広くお応えしています。
おおたAMプロジェクト
当社は、大田区内のAM(アディティブ・マニュファクチャリング:3Dプリンタなどによる付加製造)関連企業によるコンソーシアム「おおたAMプロジェクト」を発足し、運営しています。大田区の中小企業が持つ技術とAM技術を融合させる取り組みです。
おおたAMプロジェクトのネットワークを活用することで、3Dプリントで制作する型の設計や、成形した部品へのコーティングなど、お客様のニーズに幅広く対応することが可能です。
例えば、水洗いレジンのプリント品にニッケルコーティングを施し、導電性と耐久性を付与した加工実績があります。
- 型設計
- 射出成形
- プレス
- 熱処理
- 研磨
- コーティング
- 塗装
【加工例】
左:水洗いレジン / 右:ニッケルコーティング
AMX株式会社について
事業内容
AMX株式会社は、東京都大田区に本社、沖縄県石垣市に支社を置くものづくり企業です。空間設計やイベント企画で培った企画力と、大田区の製造ネットワークを融合し、課題解決型のものづくりに取り組んでいます。
事業は、プロモーション&デザイン、システム&デジタル、テクノロジー開発、リース&エンジニアリングの4つを展開しています。鳥獣忌避装置「TOBARI(トバリ)」やデジタルサイネージ「Digi Sign Biz」といった自社プロダクトの開発、ロボットコンソーシアム「HuRoC(ヒューロック)」への参画など、ハード・ソフト両面の開発力を備えています。
3Dプリンタ事業では、「光造形にはまだ伸びしろがある」を掲げ、ハードウェア・マテリアル・用途開発の3本軸でΩ-LUXシリーズを自社開発しています。
会社概要

| 企業名 | AMX株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 〒143-0013 東京都大田区大森南4-6-15 テクノFRONT森ヶ崎 405 |
| 設立年月 | 1999年9月 |
| URL | https://amx.ne.jp/ |



