剛-GO-レジン|耐熱性と靭性を兼ね備えた光造形3Dプリンタ用レジン
短時間の加熱後でも硬度と靭性を両立するハイブリッド型レジン
剛-GO-レジンは、AMX株式会社が自社開発した、光造形3Dプリンタ用のハイブリッド型レジンです。UV硬化と熱処理硬化を組み合わせ、アニール処理(熱を加えて硬化を進める後処理)の後も、常温環境下では高い剛性と靭性を維持します。
リフロー(基板実装時の加熱工程)向けパーツから金属プレス用の樹脂型まで、従来の光造形樹脂では難しかった実用領域に対応します。
剛-GO-レジンが選ばれる理由
UV硬化と熱処理硬化のハイブリッド型
従来の耐熱系の光硬化樹脂には、熱を加えると表面にクラックが入る、硬くなりすぎて折れやすいといった課題がありました。剛-GO-レジンは、この課題に対して耐熱性と靭性の両立を目指し、当社が自社開発したレジンです。
UV硬化と熱処理硬化(90-180℃)を組み合わせたハイブリッド型で、アニール処理の後も、常温環境下では高い剛性と靭性を維持します。
リフローにも対応する耐熱性
剛-GO-レジンは、高温の工程を経ても溶けずに使用できる耐熱性を備えています。例えば、リフローのような基板実装の加熱工程にも対応します。
繰り返しのスナップフィットに耐える靭性
短時間の加熱後でも、硬度と靭性を両立します。繰り返しのスナップフィット(爪のはめ込みによる部品固定)に耐える、しなやかさが特長です。硬さとしなやかさを併せ持つため、プレス型にも応用できます。
剛-GO-レジンの特性
特性評価
剛-GO-レジンは、耐熱性に特に優れた機能性レジンです。精度・硬度・靭性・扱い易さ・プリント安定性も、バランスよく備えています。
- 精度:○
- 硬度:○(常温)
- 耐熱:◎
- 靭性:○
- 扱い易さ:○
- プリント安定性:○
使用上の注意
180℃以上の加熱は、ガスの発生が認められるためお控えください。
また、加熱状態では分子が移動しやすい軟性になり、加熱時には剛性はありません。剛-GO-レジンは、常温環境下で剛性を発揮する素材です。
用途例
リフロー向けパーツ
リフロー工程を通すパーツに適用できます。高温の加熱工程を経た後も、常温環境下では剛性と靭性を維持する特性が活きる用途です。

樹脂型による金属プレス加工
剛-GO-レジンでプリントした樹脂製の簡易プレス型により、1.2mm厚のSUS(ステンレス鋼板)とSPCC(冷間圧延鋼板)をプレス成形した実例があります。約5トンの加圧で板材の変形を確認し、ワイヤーカットを経てプロペラの羽に加工しました。
高価な金属3Dプリンタを使わずに、樹脂型と従来工法の組み合わせで金属材料をそのまま製品化できる、新しい選択肢です。金型を起こす場合と比べて、コストと納期を抑えて小ロットの金属部品を製作できます。

制作工程

高付加治具・高温環境チューブ
高付加治具や、高温環境で使うチューブにも応用できます。加熱後も常温環境下で剛性と靭性を保つ特性が活きる用途です。
ロボット筐体の造形
東京農工大学で開発が進む人型双腕ロボットアーム「KAINA(カイナ)」では、筐体を剛-GO-レジンで造形し、塗装のうえ実装した事例があります。
光造形はFDM(熱溶解積層法)に比べて異方性(方向による強度の差)が少なく、X・Y・Zにほぼ均等な強度が出ます。そのため、薄肉の筐体にも適しています。積層痕が少なく、塗装が美しく仕上がる点も強みです。なお、指先のグリップ部には、住友ゴム工業社製の軟質レジン SR-40/70を使用しています。

対応3Dプリンタ
他社製プリンタでの使用
オープンマテリアル対応の他社製プリンタでの使用をご検討の場合は、機体のパラメータ情報をもとに、当社がプリントの最適条件の検討をサポートいたします。まずはお気軽にお問い合わせください。
Ω-LUX GT MAX
本ページでご紹介した造形実績は、当社が開発した光造形3Dプリンタ「Ω-LUX GT MAX」によるものです。Ω-LUX GT MAXの詳細はこちらからご覧いただけます。
関連製品・サービス
Ω-LUX GT MAX|光造形3Dプリンタ
Ω-LUX GT MAX(オメガラックス ジーティー マックス)は、AMX株式会社が開発した純国産の光造形3Dプリンタです。新開発の光硬化ユニットにより、φ0.2mmの微細表現を実現。高さ350mmの大型造形に対応します。
自社開発のレジンに加え、オープンマテリアル対応により幅広い材料を使用可能です。
3Dプリンタやレジンの提供にとどまらず、外部ネットワークも活用しながら、お客様のものづくりの課題に幅広くお応えします。