歴史と最先端の技術革新に裏打ちされたバネ製造
鈴木スプリング製作所は、創業90年を超える歴史と技術革新への迅速な適応により、工業技術の不可欠な要素であるスプリングと線加工部品の専門メーカーとして知られています。
多様化する現代のニーズに応えるために、ダウンサイジング、軽量化、安定性、耐久性を兼ね備えた製品を提供し、自動車産業や電器産業をはじめとする先端領域において、高度な要求に対応しています。
ISO9001認証を受けた品質保証システムと、独自の技術開発力に定評があり、現在は3000以上に及ぶスプリング製品の製造を提供。日本の工業分野の進化を支え、新しい技術への可能性を追求し続けています。
押しバネ
押しバネは、圧縮されたねじり応力を解放することで力を発生させることができます。形状は多岐にわたり、単純なものから円錐、鼓、樽、楕円形や、省スペースで高荷重を発揮するための異形断面素材を使用したものまで対応可能です。
中型サイズのバネも安定して供給しており、異形線バネの製造にも対応しています。押しバネは、限られたスペースで大きな力を発揮することが求められる場合や、小径でソフトな使用感が求められる場合に適しています。
用途例
アクチュエーター(ターボ車)
フロントフォーク ・AGS部品(コンタミ管理)
スイッチ ・シフトロック、シフトレバー
電子部品 ・自動車内装部品(BOX)
文具、雑貨など
引きバネ
引きバネは、引っ張られた際に生じたねじり応力を解放し、元に戻ろうとする力を発生させます。この力は「戻り」として機能し、様々な機械の動作を支えています。
押しバネに比べて、引きバネは初張力、曲げ加工、応力など、考慮しなければならない要素が多いですが、当社では多様な形状に対応することが可能です。
引きバネは特に自動車分野において活用されており、当社でもブレーキペダル、オートバイのメインスタンドやセンタースタンド、さらにはOA機器や事務機器の部品など、幅広い製品に使用される製品を提供しています。
用途例
自動車部品
クラッチ
二輪スタンド
ブレーキ、ペダル
シート部品
ストップスイッチ
電子部品など
ねじりバネ
ねじりバネは、ねじる動作によって発生する曲げ応力を解放し、力を発生させる製品です。この「戻り」機能は、様々な機械部品の動作を支える重要な役割を果たしています。
自動車部品(ブレーキペダル、アクセスペダル、キャブレターなど)、洗濯機の脱水機のブレーキ機能、電器製品、OA機器部品、電池バネなど、多岐にわたる用途に応じた製品に活用されています。
用途例
自動車部品
ドアハンドル
アクセルペダル
ブレーキ、クラッチ
自動車内装部品(BOX)
シート部品など
その他のバネ
線加工品
巻き・曲げ加工技術を応用することにより、 複雑な形状の線加工もスピーディーな対応が可能です。お客様のご要望に合わせて様々な線加工に対応しています。
用途例
自動車部品
フロントステーフード
ケーブルガイド
ストライカー
クランプセレクトケーブル
シート部品
エアバッグワイヤー など
リング・クリップ
ホースクリップからエンジン内に組み込まれるサークリップや、 ストッパーなどの保安部品まで 幅広い用途に対応しています。 オートバイや4輪自動車などの複雑なメカ内部で必要となる、極小サイズの線加工部品の製造も行っています。
用途例
自動車部品
エアコンルーバー
二輪部品
雑貨
ホースクリップ
ストッパー
アッセンブリ
プレス技術を駆使して製造した板加工製品に、必要な部品を複合。アッセンブリーとして提供できる体制を整えています。
特に社内に線加工部門も併設しているため、当社だけで単体部品からアッセンブリーまで一貫体制で対応します。お客様の加工プロセスの合理化、低コスト化の推進に貢献致します。
バネ製造工程
例として、圧縮バネ製造工程における各ステップについてご紹介します。
1.材料:
使用される材料は、バネの用途や必要な性能によって異なり、高炭素鋼、ステンレス鋼、合金鋼などが一般的です。
2.コイリング
選定された材料をバネの形状に巻きつけます。このプロセスは、手動または自動のコイリングマシンを使用して行われ、バネの直径やコイル数などの寸法が決定されます。
3.低温焼なまし
コイリングによって生じた残留応力を取り除くために、バネを低温で加熱します。この処理により、バネの柔軟性が向上し、後の加工が容易になります。
4.端面研磨
端面研磨工程では、バネの両端を平らにするために研磨します。バネが均等な力を発揮できるようにするため、および取り付け時の安定性を高めるために重要です。
5.ショットピーニング
ショットピーニングは、バネ表面に微細な玉や粒子を高速で打ちつけることにより、表面を硬化させる工程です。バネの耐久性や疲労強度が向上します。
6.低温焼きなまし
ショットピーニング後に再度行われ、バネの材質を安定させるために低温で加熱処理します。このステップは、バネの寿命を延ばすために重要です。
7.セッチング
バネを事前に決定された荷重にさらして圧縮し、使用中に生じる可能性のある形状の変化を最小限に抑えます。この工程を経ることで、製品の一貫した性能が保証されます。
8.防錆処理
最後に、バネに防錆処理を施します。これは、湿気や腐食性の環境での使用に耐えるために必要です。処理方法には、亜鉛メッキ、ニッケルメッキ、または特殊なコーティングが含まれます。
鈴木スプリング製作所の強み
品質と迅速さの両立を実現する生産体制
当社の生産体制は、ISO9001認証を受けた高度な品質保証システムに支えられており、加工設備や工場の配置といった物理的な側面だけでなく、作業の基準や検査手順といった運営の側面においても、常に最良の状態を保持しています。
品質に関しては、加工の各段階で内部検査を徹底することで、製品の品質を初めから組み込むアプローチを取っています。最終検査では、疲労試験を含む多岐にわたるテストを実施し、製品の高い品質基準を保持しています。
また、顧客の要望に素早く対応するための体制も確立しており、迅速かつ柔軟なサービス提供を可能にしています。
品質保証に対する国際的な基準の認証を取得
経済の国際化が加速する中、製品品質の国際的な基準としてISO9000シリーズが登場しました。このシリーズは、今では全世界で広く受け入れられ、多くの取引においてISOの認証取得は必須条件となっています。
特に、自動車産業や電器産業など、国際化が進展している分野では、ISO9000シリーズの要件を満たすことが急務でした。当社は、このような時代の要請に応える形で、地域産業の中でも早期にISO9001認証を取得することに成功しています(1997年取得)。
以来、当社は品質保証システムのさらなる向上を目指し、お客様の要求に精確に応えるための体制強化に絶えず励んでいます。
技術革新を怠らない開発力
顧客のニーズに最大限に応えるために、生産設備や生産付随設備の自社開発に積極的に取り組んでいます。品質向上とコスト削減に努める同社は、独自の開発力が評価され、2012年9月12日には浜松市から技術先端型企業として認定されました。
その開発力の具体例として、スパイラル加工製品や油圧フォーミングマシン、ベンディングマシン、自動セッチング荷重測定器、バネ耐久試験機などの開発が挙げられます。これらの設備開発を通じて、従来のフォーミングマシンに比べ工程数の大幅な削減や、長い製品を曲げる際の問題解決、自動セッチング機能や自動荷重測定などの先進的な機能を実現しています。また、バネ耐久試験機の開発により、様々なバネの耐久性テストが可能となり、製品の信頼性向上に寄与しています。
鈴木スプリング製作所について
鈴木スプリング製作所は1933年、静岡県での創業以来、大手自動車メーカーとの強い連携のもと、バネ製造を核に事業を拡張してきました。今日では、自動車業界に留まらず、オフィス自動化機器を含む多様な製品における線バネや板バネ、そして加工部品の開発と製造などを幅広く手掛けています。
さまざまな産業のものづくりを支え、社会に貢献している当社は、築き上げた信頼と豊富な実績を背景に、スプリング開発の新境地を切り拓き、これからも新たな可能性を追求し続けます。
会社概要
社名 | 株式会社 鈴木スプリング製作所 |
---|---|
所在地 | 〒433-8101 静岡県 静岡県浜松市中央区三幸町440-1 |
設立年月 | 1933年01月 |
従業員規模 | 51名-100名 |
URL |
株式会社鈴木スプリング製作所
The Value Of An Idea Lies In The Using Of It.
バネ技能士多数在籍。
創業85年以上の経験で培った、アイディアを存分に生かし、お客様の求める開発スピード、品質、コスト、生産の満足を実現いたします。
出展団体名 | 株式会社鈴木スプリング製作所 |
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所在地 | 〒433-8101静岡県静岡県浜松市中央区三幸町440-1 |
設立年月 | 1933年01月 |
従業員規模 | 51名-100名 |
URL | http://www.s-sp.co.jp/ |