AGV(無人搬送車)メーカーの傾向
AGVメーカーは増加の傾向
AGV(無人搬送車)の市場は成長期にあり、AGV製造に参入する企業も増加しています。新規参入のメーカーの増加に伴い、新製品や新たな提案も生まれています。日本国内のAGVメーカーだけでも数十社存在するほか、中国をはじめとする海外メーカーも続々と日本市場に参入しています。
AGVメーカーの多様性
メーカーごとに製品形態は多岐にわたります。既製品のAGVを中心に取り扱うメーカーもあれば、オーダーメイドのAGVを提供するメーカーもあります。また、搬送を得意とする昔ながらのAGVメーカーと、管理ソフトやシステムを得意とするロボット系AGVのメーカーもあります。
各社が提供するAGVの機種のスペック・特徴も非常に多様で、メーカーごとに独自の技術や強み・弱みがあります。
自社に合ったAGVメーカーを選ぶには
AGVの優位性は、使用環境や用途とのマッチング次第であるため、一概にどのAGVメーカーが優れているのかは断言できません。
あるメーカーのAGVが特定の用途に最適である場合でも、別の用途では別のメーカーの製品が適している可能性があります。工場・倉庫の仕様や、運搬する物の量などで使用できる機種も変わってきます。
そのため、要件や目的に応じて、適切な製品を選択することが重要になるのです。
AGVメーカー選定のコツ
最適なAGVメーカーを選定するためのポイントを、AGV導入の経験豊富な技術商社 INABAが解説します。
まずは、この後ご紹介する「AGV導入前に検討すべきポイント6ヶ条」を参考に、自社へのAGV導入にあたっての条件のイメージを持ちましょう。
次の「AGVメーカーの比較項目」では、どのような視点でAGVメーカーを検討するかを紹介しています。AGV導入をご検討中のお客様のご参考になれば幸いです。
AGV導入前に検討すべきポイント6ヶ条
自社へAGVを導入する前に検討すべきポイントを6つピックアップしてご紹介します。
▶︎▶︎資料で詳しく見る:【今更聞けない! 基礎から学べる無人搬送車(搬送方法編)】
床の状態 | 工場はフォークリフトの跡で床が欠けていたり、傾斜があったりと、きれいな状態ではない場合があります。床の状態を確認しましょう。また、水が入ってこないかも確認しましょう。床が濡れていると、滑って走らないことがあります。 ※傾斜や溝などの数値はメーカーによって選定も変わります。 |
---|---|
バッテリーの充電方法 | メーカーや機種によってバッテリーの持ち時間は変わります。最大で5~8時間ほど使用できるメーカーもあれば、2時間でバッテリーが無くなるメーカーもあります。自社の運用に対し、バッテリーの手動交換・充電と自動充電のどちらが良いか選んでおきましょう。 自動充電モデルの中には急速モデルや、接触式など種類も多数あるため、サイクルや予算に合わせた考え方が必要です。AGVの機種そのものが安価でも、充電器が高額な場合もあります。 |
スタートのきっかけ | AGVも、他の機械と同様に、動き出すためのトリガーが必要です。代表的なトリガーの例として、下記3つがあげられます。 ・ボタン(作業者が物理的にスタートボタンを押す) それぞれメリット・デメリットがあるため、工程に合ったものを選択しましょう。 |
1日の搬送量と稼働時間 | 1日でどのくらいの荷物を、どれだけの距離、どのくらいの時間で搬送させるのかによって、必要なAGVの台数が変わります。 1回に乗せる個数を増やせば、AGVの台数を減らすことができる一方で、待機時間が多くなります。また、一度に搬送する重量が大きくなるためAGVの機種の選択肢も限られてきます。 |
走行ルート | スタート地点からゴールまでどのルートを通るのか、経由する地点はあるのかといった、走行ルートを決めます。AGVが通るルートですれ違いが可能なスペースがあるかも確認しましょう。もし、複数台運用ですれ違いができなければ1台が通過するまで待機となり、時間はロスします。また、歩行者やフォークリフトもふまえた通路の幅を見て、走行可能かを確認しましょう。 |
搬送するワークの重量・寸法 | 搬送するワークについて、下記の3点を確認しましょう。 また、AGVに荷物を乗せた際の安定感も重要です。細長く大きい荷物であれば、軽量であってもそれに適したサイズのAGVを選定する必要があります。軽くても形がいびつな荷物は、落下を防ぐために治具を付けるなどの対応が必要です。 |
AGVメーカーの比較項目
導入前に検討すべきポイントを明確化したら、AGVメーカーを比較検討するための項目を決めましょう。複数のAGVメーカーの中から最適なメーカーを選定するうえで、重要になる項目の代表的な例を紹介します。
AGVの走行方式 | 磁気誘導方式 / 自律方式 / ハイブリット方式 / 2次元コード方式 など |
---|---|
AGVの搬送方法 | けん引型 / リフトアップ型 / 自動移載型 など |
その他スペックや | ■スペック ■設備やシステムとの連携 |
AGVにかかるコスト | イニシャルコスト / ランニングコスト |
アフターフォロー | メンテナンスやサポートなど |
AGVメーカー選定でよくあるお悩み
AGV導入には様々な検討事項が発生します。最適なAGVを導入するには複数メーカーの比較が不可欠です。専門知識や導入経験がないなかでAGVメーカーを比較検討する場合、このようなお悩みを持つ方も多くいらっしゃいます。
専門知識がないから、自分たちの現場に何が最適か分からない
やりたいことが沢山あって、何をどう伝えれば希望通りに提案してくれるか分からない
メーカーが多すぎてリサーチするのも大変。見積書の明細もバラバラで、何をどう判断していいのか分からない
費用対効果、導入リスク、故障対応など聞きづらいが知りたいことが沢山ある
技術商社のINABAがAGV導入をサポート
専門知識や導入経験がないお客様でも安心して最適なAGVを導入できるよう、技術商社の因幡電機産業株式会社がトータルでサポート。メーカーの枠にとらわれず、幅広い視点からお客様の課題を整理し、最適な提案をいたします。
AGV導入をINABAに依頼するメリット
複数メーカーのAGVの比較もINABAで完結
忙しくて各AGVメーカーに問い合わせる時間がないというお客様も、INABAにご相談いただければ、複数社のなかから最適なAGVメーカーおよび機種もご提案します。比較検討に多くの時間を割くことなく最適なAGVを導入できます。自社の情報を拡散したくないが、仕様検討はしたいというお客様にもご安心いただけます。
最適なプランをスピーディにご提案
INABAのAGV導入経験を活かし、最適なプランをスピーディに提案します。
・メーカーに直接問い合わせたが、窓口が多忙でレスポンスが遅い
・他の商社に相談してもやはりメーカーへの問い合わせが発生し、時間がかかる
といったケースもよく聞かれますが、INABAであればこれまでのAGV導入経験ををベースに、メーカーへの問い合わせなしでも大まかなプラン立案が可能。AGVメーカー検討の時間を短縮できます。
有意義な情報のご提供
お客様にとって有意義な情報を正直に提供します。AGVメーカーに直接聞きづらいことでも、INABAにならお気軽にご相談いただけます。
技術商社 INABAの強み
INABAは、AGV選定の経験豊富なエンジニアが常駐する「技術商社」です。初めての方にもわかりやすい仕様書の作成など、専門知識のないお客様にもご安心いただけるサポートを徹底します。
お客様の現場のニーズを理解し、AGVの台数や充電器の適正な数などもご提案。また、複数のメーカーの「いいとこどり」のご提案や、お客様が自社でできる部分を活用することで費用削減を図るなど、メーカーの枠にとらわれない柔軟な対応が可能です。
AGV導入の流れ
INABAの導入サポート 3つのステップ
- step1. ヒアリング
- お客様の「声(ご要望)」をお聞かせください。
- ・AGVの導入目的やスケジュール感をヒアリングいたします
- ・ご予算・規模感をお伺いします
- ・お困りこと(気になっていること)もお聞かせください
- step2. 検討・選定
- お客様と一緒に、INABAが実現方法を検討します。
- ・AGV導入のために必要なアイテム(システム)を明確化します
- ・どのメーカー(SIer)が適しているかを検討するための比較資料を作成
- ・メリットとデメリットも検証し、お客様にお伝えします
- step3. 見積・提案
- INABAの専門知識をフル活用し、最適なプランをご提案します。
- ・メーカー(SIer)の提案や仕様、価格の妥当性をチェック
- ・お客様の「声(ご要望)」とのギャップがないかを検討
- ・リスクを明確化し、お客様にお伝えします
導入後も、改造やメンテナンスなどのアフターフォローの窓口としてINABAが対応し、お客様の運用をサポートします。
国内各地の営業拠点でお客様をサポート
INABAは国内各地に営業拠点がございます。AGV導入を検討されている工場・倉庫などが各地にある場合でも、INABAでサポート可能です。また、大阪・東京の2大拠点でAGVやロボットの実機のアプリケーションを展示しております。
因幡電機産業株式会社について
社名 | |
---|---|
所在地 | 〒550-0012 大阪市西区立売堀4丁目11-14 |
設立年月 | 1949(昭和24)年5月 |