マイクロフルート | 幅広い分野に使用できる脱プラスチック素材

マイクロフルートとは

マイクロフルートとは、段の高さが0.5〜0.6mmの超極薄の段ボールのことをいいます。段ボールの段は「フルート」と呼ばれ、段の高さによってAフルートからGフルートに分類されています。クラウン・パッケージでは、下記フルートを対応範囲としており、このうち、段高の低いF / Gフルートをマイクロフルートと呼んでいます。

段ボールの構造

段ボールは一般的に、表ライナーと裏ライナーが中芯（波型に加工した紙）をはさむ、下記のような3層構造をしています。中心の段の高さをフルートといい、フルートの高さや段の数、ライナーに使用する原紙を変えることによって、必要な強度や特性を与えたり、軽量化を図ることができます。

マイクロフルートの特長

マイクロフルートは、下記5つの特長を持ち、幅広い分野に使用できる脱プラスチック素材です。よく比較される厚紙（コートボール）と比べて、機能性 / 汎用性 / 柔軟性 / 美粧性という多くの点において、非常に優れた特長を有しています。

01 高い強度

マイクロフルートは、段ボール構造による構造的な強度に加え、利用用途やニーズに合った最適な素材を選定することで、さらなる強度アップを図ることができます。クラウン・パッケージは、多彩なオリジナル素材を有しており、お客さまのニーズに最適な組み合わせをご提案いたします。

02 薄い・軽い

マイクロフルートは、一般的な厚紙と比較して非常に軽いため、原紙使用量を削減することができます。強度同様、3層構造の各原紙に、超軽量原紙を組み合わせることにより、超軽量化を図ることも可能です。これにより、CO2排出量も大幅に削減し、お客さまのCSR活動にも貢献いたします。

パッケージの軽量化によるさまざまなメリット

マイクロフルートは、薄くて軽いというその特性により、パッケージ自体の軽量化が可能です。パッケージの軽量化は、下記のようなさまざまなメリットをもたらします。

03 断熱性

マイクロフルートは、空気層を含む3層構造により、熱を伝えにくく、保温・保冷にすぐれた特長を有しています。これにより、たとえば熱い食品を直接入れても、持った時に熱を感じにくく、持ち運びにも最適です。また、一般的な厚紙と比べても強度が強いので、安心してご使用いただけます。

04 ニーズに応じた機能性の付与

マイクロフルートは、下記のような3層構造となっており、それぞれの層に、用途やニーズに最適な機能性を有する原紙を組み合わせることが可能です。一般的な厚紙では、このような構造になっておらず、機能性を持たせることはできません。

05 環境にやさしい

マイクロフルートはリサイクルが可能な環境に優しい素材です。プラスチック素材をマイクロフルート素材に切り替えることで、世界的に危惧されているプラスチックごみ問題対策に貢献できます。また、使い終わったあとも、コンパクトに折りたたんで廃棄することができます。

マイクロフルートの優位性

下記は、一般的な厚紙および通常の段ボールと比較した場合のマイクロフルートの優位性を示しています。
マイクロフルートは、軽量でありながら高い強度を有しています。また、ダイレクトオフセット印刷が可能で、美粧性が高く、リサイクルも容易です。

マイクロフルート活用事例

食品向け製品

マイクロフルートは、アツアツの総菜から生菓子、果物などの冷たい食品や冷凍食品にも対応しています。熱を伝えにくい構造により、手に取って食べる際も熱さ・冷たさもなく美味しく食べられます。また、多くが電子レンジにも対応しているため、プラスチック製品に代わる環境にやさしい食品容器です。

通販向け製品

クラウン・パッケージでは、すぐれた機能性と多彩な形状を可能にするマイクロフルート製の通販向けパッケージのご提案が可能です。段ボール製造メーカーならではの技術とノウハウで、コスト重視のパッケージから美粧性の高いものまで、お客さまのさまざまなニーズにお応えいたします。