画像検査ソフトウェア Roxy AIとは
Roxy AIは、製造現場におけるAIの活用においては、「データの質」が重要であるという考えのもと、開発したソリューションです。
現場で使いこなせるAIを
データの質を上げるには、正常 / 不良を見極める能力が必要であり、その能力を有するのは、「現場を知る」スタッフであると考えます。したがって、Roxy AIは、現場できちんと使いこなせるAIソリューションという点に主眼を置き、検査員のノウハウをAIに注入することで高品質なAIを作りあげます。
多くのタスク消化に奔走する現場を想定し、「人に完璧を求めても限界がある」、「間違いは紛れ込むものである」という前提で、不適切なデータを作らない仕組み、紛れ込んだ不適切なデータを簡単に検出する仕組みを多数備えています。
Roxy AIは、現場に使っていただいてこそ、真価を発揮するAI外観検査ソリューションなのです。
さまざまな現場に導入実績あり
Roxy AIは、2020年6月に発売開始して以来、大手自動車メーカー、家電メーカー様等に導入いただき、不良品の検出だけでなく、異物検出や残留物のチェックなど、幅広い用途で活用いただいております。
Roxy AIの精度
茶葉に紛れ込んだ段ボールを見つけるデモンストレーション動画です。じっくり見ても見つけることが難しい不良でもRoxy AIなら検出できます。
Roxy AIでできること
誰でも手軽に使える手軽さ
不良付近をクリックするだけ。簡単にアノテーション
AI分野におけるアノテーションとは、分析対象データに対して、ラベルを付与するプロセスのことを指し、主に、教師あり学習において行われるプロセスです。Roxy AIのアノテーションは、一般的なAI検査製品に比べて非常に簡単です。
一般的なAI検査製品 |
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Roxy AIの |
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少量の学習データ、短時間で学習可能
AI導入に際して、学習用画像データの収集が課題となるケースが多くありますが、Roxy AIは、正常品(100枚)と少量の不良品(不良種類ごとに30枚)の少ない学習データで、短時間での学習が可能です。
また、他のAIモデルとは異なりRoxy AIは、形状や色などが違う複数の製品を1つのAIで検査することができます。
集めにくい不良サンプルも、複数製品からの収集が可能で、その学習時の負荷を軽減します。
AIの「感じ方」を可視化!学習精度が一目で分かる
Roxy AIは、損失などの数値的な指標変化を見ながらモデル評価を行う一般的なAI検査製品と異なり、学習中にAIが正常品と不良品をどう捉えているかをひと目でわかるように可視化することができます。
このAIの可視化機能、パーセプション機能は、AIに不慣れな方でも、直感的に理解しやすく、操作しやすいため、精度の高いAIの作成を強力にサポートします。
データを磨くさまざまな仕掛け
学習データを磨く仕組み
Roxy AIは、「人に完璧を求めても限界がある」、「間違いは紛れ込むものである」という前提に立ち、不適切なデータを作らない仕組み、紛れ込んだ不適切なデータを簡単に検出する仕組みを多数備えています。
データ整備→学習→テスト→アウトプットという学習プロセス全体を通して、AIの弱点を把握し、データを磨き上げるための独自の多彩な機能を有しており、精度の高いAIを作り上げることが可能です。
Roxy AIの 学習プロセス |
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1:データ整備 |
2:学習 |
3:テスト |
4:アウトプット |
データ精度向上のための独自機能例
AIの感じ方を見る「触診」
Roxy AIでは、画像を触診する(マウスでなぞる)ことで、AIがどのように感じているかを確かめる「触診」機能を有しています。調べたい箇所をマウスでなぞり、AIの感じ方をパーセプション機能で確認しながら、過検出の原因などを探ることができます。
誤検出の原因を調査する「類似画像」
誤検出の原因は、学習データに起因することが多くあります。Roxy AIでは、誤検出した箇所を触診すると、その部分に類似した学習データが自動抽出されます。これにより、誤検出・過検出の原因を特定することが可能です。
弱点を強化する「ブースト」機能
AIの精度が出ない原因はいくつか考えられますが、学習データの不足やバラつきが原因の場合も多くあります。このような場合、不足している特徴を持つ学習画像を増やすことで、AIが学習しやすくなり、検出漏れや過検出を低減させることができます。
Roxy AIには学習画像を簡単に増やすことができるブースト機能があり、検出漏れや過検出を効率的に低減できます。
高精度を実現するために、不良品を学習
AIの学習プロセスにおいて、その手軽さから、「不良品学習は不要」というメリットを謳う製品も数多く存在しています。しかしながら、正常品学習だけでは、「正常品」であることしか学習できません。
Roxy AIは、正常品と不良品、両方を学習することで、「正常」と「不良」のその境界を極限まで狭め、その境目について学習することができます。これにより、過検出を抑え、正常学習だけでは検出できない、微妙な不良も検出し得る高精度さを有しています。
画像生成AIによる学習データ自動生成機能
Roxy AI の標準機能として、画像生成AIによる学習データ自動生成機能も新たに搭載。本機能により、学習データのバリエーションを増やすことで、AI外観検査の更なる精度向上を実現します。
導入目的に応じて様々なご提案が可能
用途に応じたAIモデルをご用意
高精度なAIで、検査対象の正常不良の判定とおおよその不良位置の特定が可能です。不良の種類別にそれらを特定することも可能です。
また、学習用データが不要の「ゼロ学習計測AI」もご用意しています。ゼロ学習計測AIは手軽に導入でき、大量のモノがある場合でも、おおよその個数や面積・幅・高さなどの計測が瞬時に可能です。
豊富な外部接続インターフェース
主要なメーカーのカメラ(キーエンス / 東芝テリー / バスラー / ソニーなど)にも対応可能です。PLC用のサンプルラダーも提供されます。また、C# APIやSocket通信を利用し、別アプリケーションと連携するシステム構築も可能です。
既存機能の微修正も可能
検査シーケンスの各機能(各前処理、AI検査、検査結果保存など)のソースコードを提供しています。流用・改造は自由です。Visual Studioを用いてデバッグすることも可能です。
Roxy AIの導入事例
自動車 | 金属部品、樹脂、ゴム部品、溶接、など |
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食料品 | 原材料、海産物、冷凍食品、菓子、など |
その他 | 医療機器、家電、電子基板、生地、ボトル、など |
導入事業者様の声
「Roxy AI」での検査システムをお客様に導入いただいた、システム導入事業者 株式会社SKN様のお声をご紹介します。
Roxy AI導入の背景 |
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製造業の生産現場において、製品の外観検査は欠かせない工程であり、画像検査は様々な業種で使われるようになりました。 使用が増えていくにつれ、従来のルールベース画像検査システムでは対応ができない検査課題が頻出したり、AIを使用した方がより正確な検査が出来ると思われる案件が多くなってきております。 こうした課題を解決するために、最適なソフトウェアを探していたところ、AI外観検査ソフトウェア「Roxy AI」に出会いました。 |
Roxy AI採用の決め手
- 現場に近いお客様自身でAI学習ができる点
- 検査システムの導入のしやすさ
株式会社SKN様のコメント
このソフトは、他社ソフトにみられるようなモデル作成機能のみでなく、主要なPLCやカメラなどとの接続機能を標準搭載し、簡単な設定で検査システムを構築できます。
さらに、多くのケースをカバーする主要なPLC用テンプレートラダーも提供されており、導入は非常にスムーズです。また、導入等で困った時のRoxy社のレスポンスの速さも非常に助かっています。
最近では、製造業だけでなく、これまで検査の自動化が難しかった食品企業にも、このソフトを使った検査の自動化案件が増えてきました。
このソフトウェアのおかげで、短期間で効果的なAI外観検査システムを導入することができ、エンドユーザー様から大変喜ばれています。今後も、「Roxy AI」によって品質と生産効率の向上に貢献し、お客様に信頼性の高い検査システムを提供していきたいと思っています。
株式会社Roxyについて
製造業の生産性を向上させる
AIを活用することで検査の自動化を実現し、製造業の生産性を向上させることをミッションとしています。
ハードウェアの高速化とAI技術の発達により、これまでは目視検査をせざるを得なかった領域に対しても自動検査が現実的となってきた今、現場に寄り添ったソリューションとして、真に「現場で使いこなすことができるAI」を提供することで、わたしたちは、日本の製造業の生産性向上に貢献したいと考えています。
出展団体名 | |
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所在地 | 〒482-0041 愛知県 岩倉市東町東出口44番地 |
設立年月 | 2020年4月 |