AMRとはAutonomous Mobile Robotの頭文字をとった略称であり、日本では自律走行搬送ロボット・協働型搬送ロボットなどと呼ばれている搬送業務を行わせることができるロボットです。協働という名称が示している通り、人とロボットが共同で搬送業務を行える特徴を有しており、例えば物流現場では人が商品をラックから取り出して搬送はAMRに任せるというスタイルのピッキング業務の分担が普及してきています。
特に近年ではコロナ禍において非接触なオペレーションが求められる現場も多いことから、業務の半自動化を実現するAMRの導入を進める企業が、物流現場のみならず様々な業態の製造現場で増えています。
AMRと混同して比較されるものにAGV(無人搬送車)がありますが、どちらも目的地にまで荷物を搬送するロボット・機械であるということには変わりありません。両者の大きな差異としては、走行方式や移動範囲の違いが挙げられます。
AGV(無人搬送車)は、走行距離分の磁気テープやガイドを用意することで、そこに沿って決められたルートを搬送する台車ロボット・台車機械です。1980年頃から、物流現場の倉庫内や工場の製造ラインにおいて搬送業務の担い手として活用されてきました。
一方、AMR(自律走行搬送ロボット)は、カメラ・センサー等によるセンシング技術を活用して、自ら移動環境の地図を作成し、人や障害物を避けて移動をするロボットです。 つまり、AGVは予めた決められたルートを走行するのに対して、AMRは人や障害物等の環境の変化に応じて自ら走行ルートを決めるという特徴を持ちます。
前述した通り、近年ではコロナ禍における非接触によるオペレーションが求められている時代背景も後押しして、より人と協働をしやすいAMRが脚光を浴びるようになっています。
AMRの特徴やメリットとして、「人とロボットの協働」「環境への柔軟な対応」という2点をご紹介します。
AGVが「ある地点からある地点までを運ぶ台車機械」であるのに対して、AMRは「人との稼働範囲の共有を前提とした搬送ロボット」であり、両者の開発コンセプトは大きく異なります。
従来のロボット・機械はあらかじめ指示やプログラミングを受けた動作のみを行うものであり、むしろその点が繰り返し作業を求められる物流現場や製造現場においては重宝されていました。そのため、人が業務を行うエリアとロボット・機械に作業を行わせるエリアはしっかり分別されているのが一般的です。しかし、AMRが有する地図の自動作成機能により、決まった動きをしない人との協働が可能となります。これはモノづくり業界において画期的な変化であり、人とロボットが一緒に業務を行う流れはますます浸透していくでしょう。
物流現場の倉庫や工場の製造ラインにおいて、設備や人の配置が変わるというのはよくあることです。当然、作業現場の環境・レイアウトに変化が生じた際には、搬送を行わせるロボットに対しても搬送ルートの変更を実施しなければなりません。しかし、場合によってはレイアウト変更が頻繁に行われるケースもあり、そのような現場においてはあらかじめ決められたルートのみしか走行できないAGV(無人搬送車)が無駄になってしまうという問題も起こり得ます。
一方、AMR (自律走行搬送ロボット)であれば、周辺環境に合わせて自動で搬送ルートを算出してくれるため、環境の変化が生じやすい現場でも導入がしやすいというメリットがあります。
AMRの導入にあたって考慮しておくポイントとして「初期コストが妥当か」という点が挙げられます。
というのも、AMRはAGVと比較して、運用に向けての事前準備・開発がより多く求められます。特にロボットに作業環境を学習させ、自動で地図を作成させる際には、やはりある程度の専門知識を有した者によるティーチングが必要です。また、人とスムーズに共同して働くには細かな微調整が求められるという点も考慮しておかなければなりません。 そのため、実質的な運用に向けた投資コストと実稼働とのコストパフォーマンスをきちんと見極めた上で、AMR導入の検討を進めることをおすすめします。
今回は、物流現場の倉庫内や工場の製造ラインにおける搬送業務を代替する「AMR(自律走行搬送ロボット)」についてご紹介しました。走行方式・移動範囲によるAGVとAMRの違いについて、AGVと比較した際のAMRの特徴やメリットについて、そして、AMRを導入する際に注意すべきポイントについて、それぞれご紹介しています。
evortでは、AMRに関連するおすすめ製品を多数掲載していますので、ぜひ一度参考にしてみてください。
HATS ロボットの「遠隔制御補完サービス」
ロボットに異常が発生した場合に、遠隔オペレータが復旧するシステム。
自律走行中のロボットの異常を遠隔のオペレータが検知し、一時的にロボットを操作し、誘導や自己位置の復旧を行い、正常に戻すことが遠隔で可能です。
通常の遠隔操作のような、1対1の操作ではなく、1人が多数台操作出来る事も魅力のひとつで効率的な導入効果が期待出来ることが大きな強みです。
AMR=Autonomous Mobile Robot 自律走行型(協働)搬送ロボットMiRは、 施設内の輸送作業に革新をもたらします。
アセンブリの為の部品搬送、広大な施設内の材料輸送、医療施設内での書類の配布·回収、
クリーンルーム内へ機材を届ける等、単純作業の自動化は、
人がより高度な作業に集中する事を可能し、
生産性向上による対費用効果を高め、素早い投資回収を実現します。
SIerの発想から生まれたAMR
本製品は自社製の自律走行型搬送ロボットの「me-Rabo」です。
コンセプトモデルのご案内となっております。
当社のようなSIerの発想から生まれたAMRで、お客様のニーズに合わせて最適なカスタマイズができる製品となっております。
ロボットとドッキングしたり、コンベアと連携したり、パレットを載せたり等できます。
あらゆる搬送現場での課題を解決する搬送ロボット
CarriRo(キャリロ)はZMPの自動運転技術を活用した、倉庫・工場などで行われるあらゆる搬送シーンを無人化するための汎用的なソリューションです。
CarriRo(キャリロ)の活用によって、倉庫内の入荷から出荷までのさまざまなシーンで自動化による省人化と作業の効率化をはかることが可能です。
さらに、CarriRo(キャリロ)はクラウドともつながり、生産性の把握や複数台の機体を協調制御し、シリーズ間の連携をすることができるという特徴があります。
自律走行協働ロボットの導入でピッキングオペレーションを効率化
ピッキング作業は目的の商品が保管された棚まで移動する「歩行時間」と「商品を棚から探す時間」、そして「取り出し時間」の3工程に分かれています。
ジャロックが提案するAMR・Syriusによるソリューションはピッキング作業時間の中で約60%を占める「歩行時間」をロボットが代替し、人間の方が得意な「商品を棚から探す時間」と「取り出し時間」は導入後も従来どおり人間が担当します。
Syriusが保管棚を巡り、人間は自分が担当するゾーンで到着したSyriusのパネルに表示された商品を棚から取り出し積載されているコンテナに入れます。
小物の場合は複数のコンテナを積載してのマルチピッキングも可能です。商品のピックアップが済んだら、Syriusは次の保管棚へ向かい、すべての商品が揃った後梱包エリアに向かいます。
従来物流倉庫自動化ソリューションには大幅な効率改善が見込める一方で、大規模な設備工事やシステムの総入れ替え等大きな投資が必要で、また一度導入すると変更が難しいものでした。
Syriusは自律稼働するAMRのため、工事やシステム入替を必要としません。
導入時に必要なのはSyrius側に既存のシステムを連携させる作業と、導入エリアのマッピングの2つだけです。マッピングもSyriusを連れて物流センター内を一巡するだけで完了するため手間も時間もかかりません。
また、数台規模の導入でも効率改善を検証できるため、低コストでトライアル導入して効果を検証することもできます。
地図自動作成機能を持つ屋内自律移動ロボットソフトウェア
従来の自律移動ロボットは、利用者があらかじめリモコンなどでロボットを操作して、地図を作成しておく必要がありました。また、ロボットの移動ルートに障害物が生じると、ロボットが動作を停止してしまうという問題点がありました。「Rtino」は地図自動作成機能と自律移動機能を連携させることで、これらの課題を解決していきます。
お客様のご案内・食事の配膳などに必要な機能を搭載した『自律走行型運搬ロボット Lanky Porter』です。
お客様ガイド、販売促進、質疑応答、遠隔操作、自動充電などの機能が実現可能です。
当社取り扱いのAIサービスロボットは博物館、図書館、ホテル、銀行、医療施設、学校、ショッピングモールなど様々な施設での活用が可能です。様々なシーンで音声コミュニケーションを駆使し、ご利用者様へこれまでロボットでは実現できなかったホスピタリティを提供いたします。
多くのコミュニケーションサービスで培った知見をもとにさらに進化し続けるAIサービスロボットです。
製造業に特化したAMR「iNav」
AMRとは磁気テープなどによるガイドがないと目的地にたどり着けないAGVと違い、ガイドレスで人や障害物を自動的に回避し自律走行するロボットです。
iNavはAMRの中でも製造業に特化した製品です。
以下がiNavの特徴です。
1. 超重量対応:0.5t~3tまで標準ラインアップ
2. 悪路走行:タイヤ部分にサスペンションを設けており物理的にスリップしない構造
3. カスタム対応:コンベヤ、台車、リフター、ロボットなどお客様の要望に合わせた筐体設計が可能
4. 簡単立ち上げ:webブラウザでのティーチング&モニタリングが可能
第4世代走行ロボット
ForwardX の AMRは、第4世代の移動ロボットのリーダーとして企業のコスト削減、業務効率の向上を支援します。
同社製AMRは第4世代と呼ばれる視覚AMRに分類されます。第4世代走行ロボットは第1~第3世代と比べ様々な点で優れております。
自律走行★★★★★:カメラとレーザーセンサを通じて物体を識別し、走行します。
柔軟な実行★★★★★:お客様の業務システムとシームレスな業務連携が実現できます。
短期間導入★★★★☆:磁気テープやQRコードが不要なため短期間での導入が可能です。
協同作業★★★★★:周辺環境における動的物体の運動状況を把握するため、作業員との協働が可能です。
《デモ機有り!》自律モバイルロボット『MiRシリーズ』/MIR
『MiRシリーズ』は、磁気テープなどのガイドを使って走行する無人搬送車(AGV)などと異なり、カメラやセンサーを用いて、人や障害物を自動的に回避しながら走行できる自律モバイルロボット(=AMR)です。
物品の搬送はもちろん、コンベアへのワーク投入や、協働ロボットと組み合わせたピッキング作業の自動化など様々な用途で活躍。
特別なプログラミングの知識は不要で、容易に導入可能です。