自動車部品の量産ラインにおける気密保証のためのエアリークテスターの活用
部位ごとに異なる試験要求に応えるエアリークテスターラインナップによる品質保証
課題
自動車部品は、部位ごとに試験方式と感度要求が異なり、量産ラインでの出荷前検査対応が課題となっています。
解決策
差圧式・直圧式・フロー・電気テスター・スニファーのラインナップで、部位に応じた測定方式を提供します。
期待効果
部位特性に応じた高精度な全数リーク試験と、漏れ箇所特定による工程改善が見込まれます。
自動車部品の量産ラインのリーク試験
ATEQのエアリークテスターは、自動車のTier1サプライヤーおよびOEMの量産ライン・最終組立工程で、部品の気密性および流量を保証する用途で活用されます。
対象部品は、モーター関連(インテークマニホールド/シリンダーブロック/シリンダーヘッド/ターボ)、トランスミッションハウジング、排気系(マフラー/触媒コンバータ等)、エアコン構成部品、ブレーキキャリパー・ブレーキライン、燃料ライン・燃料タンク、ラジエータ、4WDハブロック、樹脂製バルブなど多岐にわたります。
Tier1サプライヤーは、OEMから受領する仕様書に基づき、部品の許容公差・許容リーク値・流量容量を満たすかを生産ラインで検査します。OEM側でも、受入部品の仕様適合確認や、組立後の完成品段階での気密試験を行うのが一般的です。
自動車部品の品質保証における課題
自動車部品の品質保証においては、Tier1サプライヤーが受領するOEMからの仕様書に、部品の許容公差・許容リーク値・流量容量が定められているのが業界慣行です。エンジン関連からエアコン・ブレーキ・燃料系・排気系まで対象部品は多岐にわたり、各部品の特性に応じた試験方式・感度が要求されます。
部位ごとに異なる試験方式
エアコン冷媒回路のように微細リークでも環境影響が問題となる部位、トランスミッションハウジングのように比較的大きな容積を扱う部位、排気系のように圧力降下よりも流量で評価する部位など、対象によって最適な試験方式は異なります。
量産ラインでの出荷前検査対応
自動車部品の生産では、許容リーク値・流量容量を満たすかを出荷前検査で確認することが品質保証上求められます。タクトタイムに収めつつ、検査の再現性と感度を両立することが現場の課題となります。
漏れ発生時の原因究明
不合格判定が出た場合、漏れ箇所を特定して工程改善につなげる必要があります。リークテスト本体だけで合否は判定できても、漏れの発生位置までは把握できないため、別途特定手段が必要となります。
ATEQのエアリークテスターによる解決
部位に応じた製品ラインナップ
自動車部品の試験対象に合わせて、適切な測定方式の機種を選定できます。エンジン関連のリーク試験には差圧式のF620、トランスミッションハウジングなどには直圧式のF600、排気系のように流量で評価する部位にはフローテスターのD620、樹脂部品のピンホール・モールド欠陥・膜厚不足の検出には電気テスターのIONIQ 20といった具合に、部位特性に応じた製品を組み合わせて活用できます。
差圧式による高精度なリーク検出
主力モデルである差圧式エアリークテスター F620は、マスターワークを用いた差圧測定方式により、周囲圧や温度の変動に伴う影響をテストワークとマスターワークの双方で相殺します。これにより、テストワーク側のリークのみを圧力センサーの応答として捉えることが可能です。
測定精度は±(測定値×1%+1Pa)、フルスケールは±500Paを標準とし、微小リークまで高感度に測定できます。
量産ラインへの組込みのしやすさ
F620は超コンパクトな筐体に電空レギュレータを内蔵しており、複数品種・複数テスト圧の段替え時にも検査圧の切換えを自動で行うため、段替え工数の削減が可能です。さらに正負圧の両方に1台で対応するため、従来2台必要だったラインを1台に統合できます。
通信面では、Profibus、Profinet、DeviceNet、Modbus、Ethernet/IP、EtherCAT、CC Linkなど主要なフィールドバスに対応し、リアルタイムの値取得や設定変更を生産ライン側の制御システムからフルコントロールできます。
漏れ箇所特定のためのスニファー連携
リークが検出された部品に対しては、ATEQのスニファー製品ラインを用いて、漏れの発生位置を技術者が現場で特定できます。検査工程と原因究明工程を同一メーカーの製品系列で構成できる点が特徴です。
ATEQのエアリークテスター活用による期待効果
ATEQのエアリークテスターを自動車部品の品質保証工程に活用することで、以下の効果が期待できます。
部位特性に応じた検査品質の確保
差圧式・直圧式・フロー・電気テスター・スニファーを部位に応じて使い分けることで、エンジン関連の微小リーク検出から、排気系のフロー評価、樹脂部品のピンホール検出まで、対象に最適化された感度・方式で検査を行うことが見込まれます。
量産タクトタイムへの組込み
電空レギュレータ内蔵による段替え自動化、正負圧両対応による設備統合、フィールドバス通信による生産ライン制御との連携により、量産ラインのタクトタイム内に全数リーク試験を組み込みやすくなります。
漏れ位置特定による工程改善
リークテスター本体での合否判定に加えて、スニファーで漏れ位置を特定する仕組みを併設することで、不合格品の発生原因を工程側にフィードバックし、品質改善サイクルを回しやすくする効果が見込まれます。
関連製品・サービス
ATEQ エアリークテスター | 世界トップシェアメーカー
ATEQのエアリークテスターは、多機能で卓越した測定精度を備え、世界中のさまざまな課題に対応できる製品です。自動車、医療、電子機器、航空機など、多岐にわたる分野で高精度なエアリーク(空気漏れ)検出を実現しています。
ATEQは世界トップシェアを持つエアリークテスターのメーカーとして、グローバルな市場で高い評価を受けています。その技術力と信頼性により、世界各国の多くの企業に選ばれ、品質管理の向上に貢献しています。