岩崎通信機株式会社
現場で使いやすい業務用インカムの特徴を紹介
業務用インカムは様々な現場に広く普及し、業務効率化に貢献しています。本記事では、新しく業務用インカムの導入を検討されている方や、導入したが別製品への置き換えをご検討されている方向けに、業務用インカム選定において参考になる情報をご紹介します。
業務用インカムは、一般的に「離れている複数人での会話を可能とする通信機器・システム」のことを指します。多くの関係者の連携が必要なシーンに活用されています。
正式名称は「インターコミュニケーションシステム」です。
飲食店や量販店などの店舗スタッフや、イベントの運営スタッフのなかには、業界経験が少ない・または未経験の方や、単発のアルバイトの方も多く含まれます。業務用インカムを使用しスムーズな遠隔指示を行うことで、多様なスタッフをサポートし、円滑に業務を進めことが可能になります。
工事現場や工場においても、従業員への適切な遠隔指示は作業効率の向上と安全性の確保に繋がります。
また、介護施設においては、利用者の方の状態の変化などもリアルタイムで情報共有する必要があり、遠隔でのコミュニケーションが非常に重要になります。
業務用インカムは、以下のようなシーンで遠隔でのコミュニケーションの効率化に貢献しています。
工事現場 | ・建設現場に点在する従業員同士の連携 |
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工場・倉庫 | ・工場・倉庫内に点在する従業員同士の連携 |
飲食店や量販店 | ・バックヤードと店舗スタッフとの連携 |
イベント会場 | ・遠隔地で待機する運営スタッフ同士の連携 |
ツアーガイド | ・大人数のツアー参加者を引率するスタッフ同士の情報連携 |
配達 | ・配達業務で、バイクなどの走行中の安全な連絡手段として使用 |
介護施設 | ・介護スタッフ同士の連携 |
ホテル | ・清掃スタッフやフロントスタッフ、メンテナンススタッフ間の連携 |
業務用インカムの代表的な種類として、下記の4種類があります。
それぞれ、サイズやバッテリー寿命、通信距離などに違いがあります。また、簡易業務用無線機は使用の際に免許が必要であったり、IP無線機は利用料がかかったりと、導入しやすさ・運用コストにも差があります。
特定小電力トランシーバー | ・資格や免許が不要で、誰でも使用可能 |
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簡易業務用無線機 | ・使用に免許が必要(資格は不要) |
携帯電波網を利用したトランシーバー(IP無線機・LTE無線機) | ・資格や免許が不要で、誰でも使用可能 |
スマートフォンアプリ | ・専用アプリを使うことで、スマートフォンをインカムとして使用可能 |
これらの他、近年は新たな特徴を備えた製品も開発されています。wifiや社内のイントラネットを使用する等、通信方法も多様化しているため、導入の際には自社のニーズにマッチしているかどうかをメーカーにしっかりと確認しましょう。
電波法の改訂により、350MHz及び400MHz帯のアナログ方式の周波数を使用しているアナログ簡易無線機は、2024年12月1日以降使用できなくなります。(出典:総務省 電波利用ホームページ「簡易無線局のデジタル化について」)
該当の簡易無線を使用されている場合は、デジタル簡易無線や、他の形式の通信手段を使ったインカムへの買い替えが必要です。
業務用インカム導入前に知っておきたいこととして、実際に現場で起こる業務用インカムのお悩み・トラブルの代表的な例とともに、現場で使いやすい業務用インカムの選び方をご紹介します。
建設・道路工事など、現場が都度変わる場合は特に、インカムの選定には注意が必要です。大きい固定設置のインカムや、AC電源が必要なインカムは持ち運びが難しいため、移動が困難なケースもあります。また、携帯電波の電波環境が不安定な地域では、携帯基地局を活用するインカムの使用が制限されてしまいます。
使用する場所に応じて、インカムを選定しましょう。現場が都度変わり電波状況がわからない場合は、携帯基地局の電波に依存しない、様々な場所に持ち運んで利用できるインカムがおすすめです。
業務用インカムは、ワイヤレスのものもありますが、多くはヘッドセット(イヤホン・マイクがセットになったもの)と、通信機本体とが別になっており、ワイヤーで繋がっています。通信機にスマホを使用するものもあります。
この、ヘッドセットと通信機とを繋ぐワイヤーが手などに引っかかり、インカムが落ちてしまうことがよくあります。落下によりインカム本体が壊れてしまうリスクのほか、現場によってはモノの落下が思わぬ事故に繋がるケースも考えられます。
また、業務用インカム本体が重いと、使用者の身体的な負担にも繋がります。
体を動かすことが多い場面で使用するなら、ワイヤレスの業務用インカムがより安全です。また、なるべく軽量のものを選定することで使用者の負担を軽減できます。
耳の穴を完全に塞ぐタイプのインカムを使用すると、周りの音が聞こえにくくなります。
店舗スタッフなど、顧客とのコミュニケーションが必要な職種の場合、顧客の呼びかけに対応する必要があります。また、工事現場や、道路などでインカムを使用する際、周囲の音が聞こえないと危険を察知できず事故のリスクが高まります。
周りの声を聞く必要がある場面や、危険を伴う場所では、耳を完全には塞がないオープンイヤー型の業務用インカムを選定しましょう。
障害物や電波干渉などにより、通信トラブルが発生することがあります。特にインカムを使ってリアルタイムで合図を出し合う必要がある場面では、電波の安定性が重要になります。
例えば、工事現場など重機を操作する場面では、インカムの電波が切れると合図が正しく伝わらず、事故に繋がる可能性もあります。
また、多くの人が集まるイベント会場などは、電波干渉を受けやすい環境にあります。イベント運営では、スタッフ同士がリアルタイムで連携する必要がありますが、インカムの通信切れなどが発生すると、進行に支障が出るケースもあります。
リアルタイムでの情報連携が重視されるシーンや、障害物や電波干渉など通信トラブルの多い環境で使用する場合は、安定した通信が可能な業務用インカムを選びましょう。
音量・音質が低いと、コミュニケーションにエラーが生じる可能性があります。特に、経験の少ないスタッフにとっては不慣れな用語も多く飛び交う中、インカムの音質が低いと指示がうまく聞き取れないリスクが高まります。
さらに、工事現場や、工場、イベント会場などは、騒音下での業務が多いため、インカムの音量と音質が良くないとコミュニケーションがうまく取れず、トラブルが発生することもあります。
経験の少ないスタッフを含めたプロジェクトや、騒音下での業務で使用する場合は特に、高音質でしっかり聞こえる業務用インカムが安心です。
導入できる台数が限られる場合や、スタッフの入れ替わりが多い現場では、インカムを複数人で共有するケースがほとんどです。
従来のインカムを導入している施設の多くは、イヤホンやマイクを消毒して共用しています。そのような運用のなかで、インカムの衛生面に不安を感じている方も多いです。
体に触れる部分を消毒・洗浄しやすい形状・素材の業務用インカムを選定しましょう。また、耳に直接触れるパーツのみ取り外し可能なものを採用すれば、個人ごとに専用で使うことができ、より衛生的です。
充電式のインカムは、バッテリーの持ち時間にも注意が必要です。充電の寿命が短いものや、充電時間が長すぎるものは、予備のインカムやバッテリーを多数用意する必要があり、結果として導入費用が多くかかることがあります。
業務時間をカバーできる程度のバッテリー寿命の業務用インカムを選定することで、予備のインカムやバッテリーの数を減らせるほか、業務の途中で充電する手間と時間を削減できます。
「ミミカム」は、完全ワイヤレスの耳掛け型インカムです。イヤーセットは18gの超軽量で、使用者の身体への負担も最小限に抑えました。
▶︎▶︎ミミカムについて詳しく知る
ベースを中心に半径100m(見通し)の範囲内で、イヤーセットをつけた最大8人まで同時に会話可能です。IWATSUならではの通信ノウハウにより、クリアで遅延のない快適なコミュニケーションを実現します。
「ミミカム」は、従来の業務用インカムの導入・運用における様々な課題をカバーし、お客様の安全かつスムーズな運用をサポートします。
・ベースを設置するだけで簡単に利用可能
・完全ワイヤレスかつ軽量、シンプル操作
・耳を完全には塞がないオープンイヤー型
・安定した通信でリアルタイムな会話が可能
・高音質でしっかり聞こえる
・耳に直接触れるパーツは取り外して洗浄可能
・8時間充電なしで通話可能
IWATSUは、通信機器メーカーのリーディングカンパニーとして、約80年間にわたり音声通信技術のノウハウを培ってまいりました。1960年代、業界に先駆けてビジネスホンを手がけ、近年ではコードレス・IP技術といった先端ニーズにもいち早く対応。
IWATSUが長きにわたり培ってきた通信ノウハウを結集し、非常に安定性の高い通信を実現する業務用インカムの提供を可能にしています。
当社は、情報通信機器、計測機器、印刷関連機器メーカーとして、多くの技術を培ってきました。これからも市場動向やお客様のニーズを的確に把握しながら、常に最先端かつ最高水準の独創的な技術で、次世代のソリューションを創造してまいります。
社名 | |
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所在地 | 〒168-8501 東京都杉並区久我山1丁目7番41号 |
設立年月日 | 1938年8月 |