商品パッケージで企業ブランディングに貢献する
物流が活発な現代において、パッケージの脱プラ・減プラは世界的にも関心の高い課題です。そのため、企業イメージを決定づける取り組みとしても注目されています。
本記事では、脱プラ・減プラを実現するメリットとパッケージ商品群について詳しく紹介します。
2021年に改正された「バーゼル条約」でプラスチックごみが有害廃棄物のリストに入ることによって、各国でのプラスチック利用や輸入規制が厳しくなりました。
また、それまで廃プラスチックの受け入れ先であった、中国の廃プラスチック輸入禁止の動きは世界中に衝撃を与えました。
2025年にはカナダでは使い捨てプラスチック製品の製造・販売・輸出入禁止が決まっており、タイでも廃プラスチックの輸入が禁止される見込みです。
そのほか、EUやアメリカ、中国でもプラスチック製品を段階的に禁止するなど、取り締まりを強化する動きが見られます。
日本でも諸外国の廃棄物輸入規制強化、海洋プラスチックごみ問題、気候変動問題などを受け、2022年4月に「プラスチック新法」が施行されました。
企業や自治体に対しても早急な脱プラ・減プラ対策が要求されており、多くの企業でパッケージ手法の見直しが大きな課題となっています。
日本のマテリアルリサイクル*率は約22%(2022年実績)であり、プラスチックの取り扱いについて問題解決に至っていません。
環境問題への危機感は一般的にも認知されているため、企業の取り組みは多くの人に注目される可能性があります。
*マテリアルリサイクル:廃プラスチックを新品の原料としてリサイクルすること
脱プラスチックの必要性は多くの人に共有されているため、頻繁に使用する商品パッケージの脱プラ・減プラは、提供する企業のイメージアップにつながる可能性が高いでしょう。
サステナビリティに対する企業の姿勢はIRと同様、企業の評価に影響があります。そのため、消費者の目に触れるパッケージの脱プラは、SDGsに寄与する企業としてのブランディング効果が期待できます。
海外ではEC販売などのプラスチック規制が厳しく、すでにプラスチックの緩衝材が使われなくなりつつあります。そのため、緩衝材の脱プラ・減プラは日本の輸出入にも大きな影響を与える課題です。
また、緩衝材の脱プラ・減プラは環境への配慮やSDGs貢献の視点だけでなく、パッケージ全体の簡素化や組み立てやすさからも注目されています。
クラウン・パッケージでは、超極薄段ボールを使うことで安定した強度と見栄えを実現したラインナップを取りそろえています。
透明フィルムを使わず商品を見せられる仕様により、脱プラを実現したパッケージです。
立体的な印刷訴求が可能で、店頭で目立たせることができます。
クロスでパックは厚さ1mm以下の超極薄段ボール「マイクロフルート」が持つ箱のしっかり感が特長です。3層構造の段ボールは薄くても強固なため厚紙と違ってよじれが生じず、商品が飛び出ません。
化粧水、ハンドクリーム、ボールペンなど、細い形状の商品もしっかり固定できます。
ペコッとパックは超極薄段ボール「マイクロフルート」を使った強度のあるパッケージで、窓のカットアウトをアレンジできるのが魅力です。
仕切りのない1パーツで設計されているので組み立てやすく、取り扱いが簡単です。山形の背面で商品を固定する仕組みで、緩衝材としても優れています。
ウエキュッとパックは上部が平らで、下部が立体的なチューブ型の商品などに適したパッケージです。
超極薄段ボール「マイクロフルート」を採用しているので、紙素材でも強度があります。
背面に大きなつまみとジッパーを入れることで、開封しやすいのも特長です。
押すネットは、フィルムを使わないで商品を固定できる脱プラ緩衝材です。細かい切り込みを入れた超極薄段ボール「マイクロフルート」を使うことで直感的に組み立てやすく、作業効率を上げられます。
段ボール素材だけなので、リサイクルしやすいのもポイントです。
ピタネットは透明フィルムの面積を最小限にすることで、減プラを実現する緩衝材です。
段ボールにフィルムを付けたデザインのため、強度と安全性を保てます。伸縮性のあるフィルムと切り込みを入れた段ボールを使うことで、しっかり固定できる仕組みです。
セットアップが簡単なだけでなく、フィルムと段ボールの分別も手軽にできます。
ピタッと台紙は、透明フィルムと紙素材を組み合わせて減プラを可能にした緩衝材です。
伸縮性のあるフィルムを段ボールに効率よく巻き付けることで、商品が動かないよう固定できます。また、簡単な作業で生産効率を上げ、少ない材料で包めることでフィルムの使用量を抑えられるのも魅力です。
クラウン・パッケージは創業60年以上の段ボールメーカーです。主に厚み1mm以下の超極薄段ボール「マイクロフルート」を使ったパッケージを提供しています。
クラウン・パッケージの最大の特徴は、豊富なラインナップから適切な素材・印刷・形状が選べることです。さまざまなご要望にお応えすべく、全国にある生産工場ではデザインから印刷、組み立てまで行っています。
段ボールは3層構造であるため、強度が高いだけでなく、3枚それぞれ紙質やカラーが選べるというメリットがあります。
クラウン・パッケージが提供するパッケージは、700種類ある段ボール原紙から紙質や素材色を選択できます。ほとんどの紙質やカラーでFSC®認証を取得しています。
クラウン・パッケージではグラビア印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷、デジタル印刷に対応しており、用途に合わせた印刷方式を選べます。
オリジナルカラーのエフカラー®を使った印刷や、オリジナル素材であるスマートパピエ®やカラフルウイッシュ®、抗菌・耐水・撥水といった機能紙など特殊な素材にも印刷でき、幅広いパッケージを生み出しています。
印刷方式 | インク | 特徴 |
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グラビア印刷 | 水性、油性 | 深みのあるハイクオリティな色彩表現。 輪転機で大量ロットの印刷に対応。 |
オフセット印刷 | 油性、水性、UV 環境に配慮したベジタブルインキも使用可能 | 高線数(175)の美しい仕上がり。 薄紙から段ボールまでさまざまな素材に対応。 |
フレキソ印刷 | 水性 環境に配慮したベジタブルインキも使用可能 | 幅広い用途の段ボール素材に対応。食品容器にも適しています。 優れたコストパフォーマンス。 水性インキにより揮発性化合物の少ない環境対応型。 |
デジタル印刷 | 水性 | オフセット印刷と同等に印刷精度が高く、4色では表現できない色範囲もカバー。 製版、印版不要で、小ロットの印刷に対応。 |
クラウン・パッケージはオリジナル素材の開発、オリジナル形状の設計も含め、お客様の課題やニーズに合わせたパッケージをご提案します。
これまでも食品業界や化粧品業界、通販のパッケージなど、幅広い業界でオリジナルパッケージを提供してきた実績があります。
全国にある事業所にて、デザインから印刷、組み立てまでワンストップでパッケージを生産、提供できるのが強みです。
パッケージは、人と人を結ぶコミュニケーションツールとして大きな役割を果たしています。昨今では、人に対する優しさに加えて、環境への配慮も重要なテーマになっています。古紙を資源として再利用し、リサイクル可能な段ボールは環境負荷の少ない素材です。わたしたちは、人と環境に優しい製品とソリューションの提供により、豊かな未来の実現を目指します。
クラウン・パッケージは、創業以来、下記3つの要素においてトップクラスの技術力とノウハウを培ってきました。これら3つの技術力を最大限に活かすことで、パッケージにできることのすべてをご提案、お客様の抱える課題解決に貢献します。
わたしたちは、素材開発 / 印刷技術 / 形状設計、これら3つの強みを駆使したパッケージのチカラで、お客様の抱える課題解決に貢献する各種のソリューションをご提供いたします。
クラウン・パッケージは、美粧段ボールの分野において、世界トップクラスの技術とノウハウをもつリーディングカンパニーです。どんなデザインで、どんな素材や技術を使い、どのような組み立てを実現し、お客様にどのような価値をご提供するのか。わたしたちは常に、パッケージにできることのすべてを考え、お届けしています。