優れた洗浄性・低ダメージ・環境にやさしい 産業用途のスケール除去剤を提供
NAGASEでは、産業用途のスケール除去剤を提供しています。
低ダメージと洗浄性の両立を実現したスケール除去剤により、機械設備の稼働寿命の向上やエネルギー効率の最大化に貢献します。
環境にやさしく安全性の高いスケール剤の提供が可能です。
スケール除去とは、機械設備の配管内に発生するスケール(水垢やろ過物質の堆積)を取り除くためのプロセスを指します。
スケールは配管の詰まりや設備の損傷、エネルギー効率の低下の原因になるため、定期的に取り除く必要があります。
スケールとは、水中に含まれる鉱物質や固体物質が濃縮されて固まり、機械設備の配管内などに蓄積した堆積物です。僅かに溶けだした設備配管の金属由来成分が水中由来成分に混ざって堆積していることもあります。
水に含まれるケイ素(シリカ)やカルシウムが、配管表面に蓄積されることでスケール(シリカスケール/カルシウムスケール等)が発生します。特に、高温環境ではスケールができやすくなります。
スケールは金属表面に硬く堆積し、配管の内部に厚い層を形成することがあります。厚く堆積したスケールは非常に硬く、ブラシや金属製の工具を使っても簡単には落ちません。
その他、高温環境で使用される機械設備の配管にはスケールが堆積しやすいため、定期的なメンテナンスが必要です。
ここでは配管内に堆積したスケールへの対処法の代表例を3つご紹介します。
スケール除去を諦めて配管そのものを交換されるケースもあります。しかし、毎回配管を交換・廃棄するとコストがかかり、環境にも負荷がかかります。
大きいものは、人力または機械で削り取ることもあります。しかし、複雑な形状の設備の場合はスケール除去が難しい場合があります。また、設備へのダメージや摩耗も懸念されます。
産業用途のスケール除去剤を活用することで、効果的にスケールを除去することができます。比較的迅速に除去できるため、設備のダウンタイムが少ないというメリットがあります。また、複雑な形状の設備のスケール除去にも適用可能です。
スケール除去剤を用いた方法は効果的ですが、選定には注意が必要です。
産業用途と家庭用途では効果が大きく異なり、特に産業用途のスケール除去剤には危険な成分を含むものが多いため、場合によってはメーカーに問い合わせることをおすすめします。
スケールの種類によって最適な除去剤が異なります。例えば、特定の鉱物質に効果的なものや、多岐にわたるスケールに対応できる製品などがあります。配管を流れる水の水質や機器の特性を考慮して、対象となるスケールに適した除去剤を選びましょう。
薬品によっては、配管にまでダメージを与えてしまう場合があります。設備の長寿命化を実現するためにも、配管の素材に合ったスケール除去剤を選びましょう。
一般的な産業用途のスケール除去剤には、塩酸・フッ酸・リン酸などが含まれる場合もあります。これらを含む薬品は、管理を誤ると人体に危険を及ぼします。また、使用した後の廃棄物や排水が環境に与える影響も考慮する必要があります。
近年では安全性や環境に配慮された製品開発も進んでいるため、、必要な効果とのバランスを考えてスケール除去剤を選定しましょう。
NAGASEは、独自の選択的洗浄技術により、これまでのスケール除去剤の課題をクリアした製品を開発いたしました。
高い洗浄性と設備への低ダメージを両立し、安全と環境に配慮したスケール除去を実現します。
熱交換器や地熱発電関連の機械設備はもちろん、ニッチな機械設備に対応可能なスケール除去剤についてもご相談を承ります。まずはお気軽にお問い合わせください。
選択的洗浄技術は、特定の素材を選択的に洗浄・除去し、同時にそれ以外の素材には影響を与えない技術です。
この技術は、最先端の液晶ディスプレイや半導体の製造工程など、ナノレベルでの微細な加工が求められる分野でNAGASEが独自に培ってきた技術のひとつです。
NAGASEのスケール除去剤は、設備に使われている金属・樹脂といった素材へのダメージを最低限に抑え、徹底的なスケール除去を実現します。お客様の設備を長持ちさせ、配管交換のコスト削減や環境負荷軽減に貢献します。
優れた溶解性を持つスケール除去剤により、短時間でスケールを除去することが可能です。スケール除去の時間短縮により、機械設備のダウンタイムを軽減します。
人体や環境に悪影響を与える酸(塩酸・フッ酸・リン酸)を含まないスケール除去剤の提供が可能です。作業者の安全を守り、環境に配慮したスケール除去を実現します。
非毒劇物タイプの酸性のスケール除去洗剤です。シリカにFeやCaなどが混ざった水由来のスケールの溶解・分解性に優れ、ステンレスや鉄系素材への低ダメージ性を実現しています。
薬液の管理・保管がしやすい
短時間作業を可能とする優れた洗浄性
SUSや鉄系材料へ低ダメージ
150℃に加熱したホットプレート上にSUS304の板を置き、その上に水を滴下し蒸発乾固することで模擬スケールを作成。
この模擬スケールが付着したSUS304を、下記のそれぞれの洗浄液により常温で1時間処理した後の、シリカスケールの洗浄性と母材のSUS304に与えるダメージ性を比較しました。
NAGASEのスケール除去剤が、10%のフッ酸水溶液(医薬品外毒物)以上の洗浄性を実現し、母材へのダメージも大きく抑えられました。
塩酸やフッ酸を含まない酸性の金属洗浄剤です。カルシウムスケール/マグネシウムスケールの溶解性に優れつつ、アルミや銅への低ダメージ性を実現しています。
塩酸・フッ酸・リン酸フリー
短時間作業を可能とする優れた洗浄性
アルミ・銅・SUSへ低ダメージ
下記のそれぞれの洗浄液に、炭酸カルシウム0.3gを浸漬させ、溶解時間を計測しました。
※25℃、洗浄液の量は15g
NAGASEのスケール除去剤(N-SRXII)が、他社品に比較して短時間で炭酸カルシウムを溶解しました。
各種金属板を、下記のそれぞれの洗浄液に25℃で2時間浸漬させ、合金へのダメージ(腐食量)を検証しました。
NAGASEのスケール除去剤(N-SRXII)に浸漬させた合金は、重量変化が測定限界以下(ダメージがほぼない状態)のものが複数ありました。
他社品と比較しても、母材へのダメージを大きく軽減できました。
また、NAGASEのスケール除去剤への浸漬による重量変化が測定限界以下だった金属は、外観の変化もありませんでした。
NAGASEグループの中核的化学メーカーとして
ナガセケムテックスは、化学合成・重合・配合・加工の技術を持ったNAGASEグループの中核を担う化学メーカーです。
多くの分野で高いシェアを持つユニークな化学メーカーとして、着実に発展してきました。
製品の応用分野は、半導体、電子デバイス、ディスプレイ、自動車や航空機などの輸送機器、パーソナルケア製品、ヘルスケア製品と広範囲にわたっています。
エレクトロニクス分野では、日本のみならず中国・米国に生産拠点を持ち、ユーザーの現地生産の要求に応えています。
会社名 | ナガセケムテックス株式会社 Nagase ChemteX Corporation |
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本社所在地 | 〒550-8668 大阪府大阪市西区新町1-1-17 |
設立年月 | 1970年4月1日 |
従業員規模 | 501名以上 |
事業内容 | エポキシ樹脂変性品などの高機能樹脂、フォトリソグラフィ用材料、エピクロルヒドリン誘導体、導電塗料、機能性色素の開発、製造 |
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長瀬産業は、1832年京都で創業した化学系専門商社です。
世界的に優良な製品を日本国内で独占的に輸入販売する総代理店権を有し、そこで培った技術力・情報力・海外ネットワークを活かし、製造・加工、研究開発機能の強化を図りながら、事業構造の転換を果たしてきました。
創業200周年となる2032年、さらにその先に向けて、「人々が快適に暮らせる安心・安全で温もりある社会の実現」を追求してまいります。