コーターとは?用途から種類・利点・将来展望まで
この記事では、コーターの基礎から用途、種類、将来の展望までを解説します。
コーターとは?
コーター技術は、製品の品質や機能性を向上させるうえで欠かせない技術のひとつです。コーターとは、液体や薄膜などの素材を均一に塗布し、製品の表面をコーティングするための機械や装置のことを言います。
この技術は、自動車のボディパネルから医薬品の包装など、さまざまな産業で幅広く使われています。
コーターの用途
コーターは幅広い分野で利用されていますが、以下はその一例です。
塗料の塗布
コーターは、自動車産業や建築などで、建物の壁面や自動車のボディパネルなどに塗料を均一に塗布するために使われています。
フィルムや薄膜の製造
印刷や包装、電子機器などのさまざまな用途で使われる薄膜を均一に塗布する際にもコーターが活躍します。薄膜を塗布する素材は紙、プラスチックフィルム、金属箔などがあります。
粘着剤や接着剤の塗布
コーターは、接着剤や粘着剤を基材に均一に塗布することも可能です。接着テープやラベルの製造の際に活躍します。
コーティング剤の塗布
防水コーティングや光学コーティング、耐摩耗性コーティングなどの特殊なコーティング材を基材に塗布する際にもコーターが使われています。
コーターの種類
コーターの種類には以下のものがあります。
・ロールコーター
ローラーによって液体や薄膜を基材に塗布するコーターで、コーターの中では最も一般的なものです。
・スプレーコーター
空気圧や圧力を使って、液体や粉体などの素材を基材にスプレーして均一に塗布します。
・ダイコーター
基材を連続的に通過させて、一方の側に粉体や液体を塗布します。
・キャストコーター
キャストコーターは、液体状の材料を基材の上に流して均一な薄膜を作る装置です。
コーターの利点
コーターにはさまざまな利点がありますが、以下にその例を挙げていきます。
多様な塗工方法が可能
コーターは、スプレーコーターやロールコーターなど、基材や目的に応じた多様な塗工方法が可能です。
均一な塗布やコーティングの確保
人の手で液体や薄膜の素材を均一に塗布するのは難しいですが、コーターを使用することでそれが可能になります。
コーターを導入することにより、均一な性能や外見を確保することができ、製品の品質が向上します。
生産性の向上と効率化
コーターを使うことで、人間の手作業よりも高速で効率的に作業が行えるため、生産ライン全体の生産性が向上し、かつ生産コストの削減が可能になります。
精度の向上
精密な制御が可能なコーターは、コーティングの範囲や厚みの調整を正確に行うことができます。これにより、製品の仕様に合わせた精密な加工が可能となって製品管理が容易になります。
多様な用途への適用
コーターは、製品のニーズに合わせて柔軟に対応することが可能です。
包装産業や自動車産業、医薬品産業など、さまざまな産業や分野で活躍しているコーターですが、用途に合わせてさまざまなコーターが開発されています。
環境への配慮と持続可能性の促進
材料の無駄を最小限に抑えることができるコーターは、環境にやさしい製造プロセスの実現を可能にします。また、エコフレンドリーな材料を使うこともできるため、持続可能な製造活動の推進に貢献します。
コーターの将来展望
コーターは、以下の将来展望が見込まれます。
高度な自動化とデジタル化
コーターは自動化技術やデジタル技術の進歩により、その運用や制御がさらに効率化されることでしょう。また、自動調整機能やリアルタイムデータ分析などによって、生産ライン全体の生産性と品質管理向上が期待されます。
持続可能性と環境への配慮
今後は、環境に配慮した製造プロセスがこれまで以上に求められていきます。そんな中、エコフレンドリーなコーティング剤や塗料の開発が進み、廃棄物の削減や省資源化を目指したコーターの開発も期待されています。
柔軟性と多様性の向上
製品の多様化が進んでいく中、コーターの技術も多様性や柔軟性をより重視する設計が求められていきます。異なる形状や素材に対応できるものやさまざまな用途に適用できるコーターが開発されていくことが予想されています。
新素材とコーティング技術の開発
新素材やナノテクノロジーの進歩により、コーティング技術もそれらに対応できるよう進化していくでしょう。光学特性や耐摩耗性などのさまざまな性能を持ち合わせるコーティング技術が開発され、産業のニーズに応えていくのではないでしょうか。
産業間の連携と技術交流
コーターが進歩するためには、異なる産業や分野との連携が重要となってきます。さまざまな分野の技術や専門知識を統合することにより、コーター技術がより発展することが期待されます。
コーターについてのまとめ
今回は、コーターについて用途や種類、利点などについて解説しました。
製品の品質や機能性を向上させるため活躍しているコーターは、さまざまな産業で欠かせない存在です。
今後は、新素材の開発などに合わせたコーティング技術の発展が期待され、コーターはこれまで以上に幅広い分野で活躍していくことが期待されています。
コーターを導入する際は、種類や利点などを十分に理解して用途に合った機器を選んでください。
関連記事
磁気シールドキット
パーマロイの特長や性質、効果などについて、お客様からご質問をいただくことがよくあります。 本実験キットは、そのような方のためにご用意した製品です。 実際にパーマロイを見て、そして触っていただくことによって、どのような金属なのかお分かりいただけるでしょう。
スマホ・タブレットPC用保護フィルム
IT機器では世界の最先端を走る韓国で開発されたスマホ・タブレットPC用保護フィルムです。 3D曲面設計に、端面の浮き無く曲面までしっかりフィルムが貼りつく、高硬度、高精細、指紋認証機能は当たり前。折りたたみスマホ対応の製品もございます。 プライバシー、キズ、ウイルスと、時代・お客様のニーズにしっかり寄り添う製品がそろっています。フィルム原反販売、OEMも承ります。
溶融塩浸漬法を用いた「耐食・耐摩耗性の向上」
従来、機械部品や金型等、耐久性や耐摩耗性を要求される金属部材は、コーティング、拡散処理、熱処理等によって表面を改質し、耐食性や硬度を向上させてきました。しかし素材や用途、形状によっては、それら処理ができなかったり、耐久性に問題が生じるケースがあります。 そこで高品質でかつ容易に金属表面を硬化することのできる安価な処理方法を研究し、溶融塩浸漬法を用いた「ホウ化処理法」を実現しました。 ステップ1 : ホウ砂及びアルミニウムを溶融した溶融塩浴を作製 ステップ2 : 溶融塩浴に金属部材を浸漬する ステップ3 : 金属部材を溶融塩浴から取り出し、水中にて冷却 この方法によって非常に高い硬度を金属部材に賦与することができます。また安価なホウ素源であるホウ砂を用いて短時間で硬化処理を行うことが可能となります。
透過型アダプティブレンズ
透過型で小型のアダプティブレンズです。高出力レーザーシステム内での実績も多く、波面補正による焦点サイズの最小化だけでなく、パッシブな波面コントロールも可能な製品です。Dynamic Opticsでは全く新しい発想と技術開発により、液体デフォーマブルレンズを発表しました。この技術は従来のデフォーマブルミラーと異なり、光軸上で反射をさせる必要がなく、通常のレンズ使用方法と同じ透過にてウェーブフロントを変化させることが可能です。他に任意の位置で止めることができるディフォーマブルミラーやシャックハルトマンセンサーも製造しています。
経年劣化予防剤 タウンガード
木材は、水分状態の変化、紫外線、ホコリなどによって寸法変化を起こすほか性質がさまざまに変化します。そのために利用上のトラブルの原因となることが多くあります。また、造膜型の塗料を木材に塗布して屋外で使用していると、数年で変色や塗膜の割れ、剥離などが発生します。 開発者の株式会社丹宇 伊藤博 氏が「経年劣化そのものから材木を守ることができるものとは?」と考えていたところ、京都大学生存圏研究所の今村祐嗣教授と乃出会いがあり、炭素とフッ素の化合物RF基(パーフルオロアルキル基)と酸化ナノチタンで構成された木質美観保護剤「タウンガード」が完成しました。
機能性コーティング剤
自社で合成した樹脂や分散剤などを用いて独自の機能性コーティング剤を開発しています。防曇性やキズ修復など様々な機能を基材に付与できるコーティング剤で、ご用途やご使用方法、塗布方法などに合わせて改良検討が可能。カタログ以外にも多種製品がございますので、お気軽にお問い合わせください。
弱酸性条件下のみで発光する新規蛍光物質
様々な条件下で発光する蛍光物質は、私たちの身近なものでも広く使われています。さらに、ライフサイエンスの研究においても特定の条件で反応する「機能性蛍光物質」は用いられています。 今回ご紹介する蛍光物質は、「弱酸性下」という条件での発光ができる新しい蛍光物質です。これまでの実験で、強酸性の条件下での弱酸性部分の発光もできることがを証明し、例えば、胃の中のような検査にも活躍できる可能性があることがわかっています。
AM用高品質パウダー 『PowderRange (パウダーレンジ)』
標準ラインナップ製品「PowderRange」では、LPBF方式・EPBF方式(また、一部DED方式)に最適化された金属パウダーを取り揃えております。パウダーの製造・加工・在庫はAS9120、AS9100、ISO9001、ISO13485の認証を取得した拠点で徹底的に管理されてます。 鋼種のラインナップはNi/Ti/Co/Fe/Al/その他と幅広く、お求めの材料がきっと見つかるはずです。数量は10kgの少量から トンオーダーでもご提供しているため、R&DスケールからAM部品のフルプロダクションスケールのご要望にご対応することが出来ます。標準ラインナップに記載のないパウダーも特注にてご対応致しますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
SUMIDECO, Sumideco Paper
炭(Sumi)でエコ(eco)する「Sumideco Paper」は、「廃棄物」を炭化して再生紙に抄きこんだ、「炭の機能」を持った紙です。 最初は「梅の種」を炭化した「梅炭(うめずみ)」を紙に抄きこむことから始まりました。 日本古来の健康食品として名をはせている『梅』。我が社はそのブランドである「南高梅」の産地のほど近くにあります。美味しい「南高梅」は、世界中の人に愛されていますが、一方で、加工業者から出る梅の種が産業廃棄物としてその処分が問題となっていました。そこでその種を「炭」にして、次に用途を広げるために紙の中に抄きこめないかと依頼がありました。弊社は独自の製法で、梅の種の「炭」を紙の中に抄き込み、「炭」の機能を持った紙に生まれ変わらせました。 この製法を使って、その後もビール粕やコーヒー粕を炭化したものを紙に抄きこんで、「炭」の機能を持った紙をつくるようになりました。これが「Sumideco Paper」です。「Sumideco Paper」には、炭が持つ優れた機能と同じ、脱臭、消臭や調湿などの効果があります。 この「Sumideco Paper」の特徴を活かし、弊社では「SUMIDECO(スミデコ)」というブランドで商品開発をしています。
シームレス活性炭
活性炭は、1nm程度の微細な穴(ミクロ孔)が発達した比表面積の大きな多孔性のカーボン材料です。多くの場合活性炭は粉末・粒状・繊維状といった形状で提供されています。 新規なキャパシタ用多孔質カーボン電極の実現を目指して 2011 年より研究を開始しています。その成果として、粒子界面が全く存在せずつなぎ目がない「シームレス」な活性炭の実用化に成功しました。シームレス活性炭は均一な連通マクロ孔が発達したナノ多孔性カーボンモノリスです。 シームレス活性炭は、蓄電デバイスの一つである電気二重層キャパシタならびにリチウムイオンキャパシタの電極材として、極めて優れた耐久性を示します。キャパシタだけでなく広く蓄電デバイスの電極材として、さらには各種分析ならびにセンサー用のカーボン電極としても、シームレス活性炭は新たな可能性を開くものとして期待されます。
屋外・外装用ハードコート剤
樹脂基材用に独自開発したUV硬化型のハードコート / 屋外使用を想定し、耐候性+防汚性に優れている / より耐候性に優れたタイプの改良開発も継続中
SOUFA(ソウファ)
木造住宅の多い日本において、火災で亡くなる人がとても多い事に常々心を痛めていました。そこで、木造住宅の基本部材である「木」自体を燃えなくする事は出来ないだろうか?と考え、そして生まれたのがSOUFA(ソウファ)です。 当社は現在でも木材の不燃化、難燃化を主たる研究テーマとしています。木材への含侵、熱量試験等を通してSOUFA(ソウファ)の性能を日々確認・研究しています。 その中でいくつかの企業から「その他の材料への適用は出来ないか?」「樹脂混錬を行いたいので粉体提供は可能か?」等のお問合せを受けるようになり、セルロース系材料を中心にサンプル出荷も行う様になりました。現在では建材を中心に幾つかの製品に採用されています。 また、木材の不燃化から波及して、紙やパルプ、ダンボール、綿、麻等のセルロース系材料への適用も進んでおり、新しい技術へ応用が始まっています。 最先端素材であるセルロースナノファイバー(CNF)への相性も良い事が確認されています。 まだ誰も見たことのない技術を通して、弊社の基本理念である「減災」へ貢献したいと考えています。
ガラス成形用金型
成形可能な大きさや表面粗さなど、曲げガラスを製造するにあたって金型は非常に重要な要素となります。 弊社では一般的な素材の他に、大型サイズにも対応可能な独自のセラミックス素材をご提案可能です。
イオン液体 KOELIQ®
イオン液体は、水と有機溶媒の特徴を合わせ持つユニークな液体です。身近なイオン化合物である食塩(NaCl)が、正電荷を持つカチオン(Na+)と負電荷をもつアニオン(Cl-)からできているように、イオン液体もカチオンとアニオンからできています。 イオン液体のカチオンは、アミン、ピリジンをはじめとする含窒素化合物から作られるものが多く、そこに強みを持つ当社は、イオン液体の研究開発にいち早く着手しました。既にイオン液体の研究開発には20年以上取り組んでおり、イオン液体のライブラリーは500種類を超えています。 自社オリジナルのカチオン材料とアニオン材料を組み合わせることで、お客様のご要望に沿った当社独自のチューニングを行い、さまざまなイオン液体をご提案いたします。 イオン液体は、樹脂の帯電防止やセルロース溶解に利用されるほか、キャパシタやリチウムイオン電池などの電解液、CO2吸収剤、潤滑剤など、様々なアプリケーションへの適用が検討されています。
食べられる再帰性反射材
近年、液体を利用した光学デバイスが出現し、注目を集めています。液体は、可視光に対して透明なものが多く、適切に形状を制御することで光学デバイスを実現するのに優れた素材であることがわかってきました。多くの食品も液体であることから、食品も光学素子の素材として適している可能性が高いと考えました。そして研究を重ね「食べられる再帰性反射材」を開発しました。 これまでの光学素子が食べられるとしたら、日用品、エンターテイメント、医療等様々な分野で新しい価値を提供できます。
高硬度・耐擦傷性ハードコート剤 “Acier(アシェル)”、“Preveil(プリベール)”
採用多数!高硬度・耐擦傷性に優れたハードコート剤。防汚性も有する。 樹脂基材用に独自開発したUV硬化型のハードコート / 有機無機ハイブリッド化による優れた硬度のAcier(アシェル) / 各種用途に合わせた耐擦傷性と柔軟性をもつPreveil(プリベール) / 防汚性も有するハードコート剤 / 車載、モバイル用途で採用多数
グリーンプロセッシングによる高強度・機能性繊維の作製
本技術は、分子量が非常に大きい超高分子量ポリエチレンを原料とし、低環境負荷・低コストで高強度繊維を作製する技術です。 現在、超高分子量ポリエチレンから高強度繊維を作製するには、大量の有機溶媒による溶解が不可欠です。有機溶媒は環境への負荷が高い上、大規模な設備が必要となるため多くの製造コストがかかります。 有機溶媒不使用の環境低負荷型紡糸法の開発により、低価格かつ高性能な商品の製造・販売が可能になります。現在は高分子の中で最もシンプルな化学構造を有するポリエチレンで開発をおこなっていますが、他の高分子への拡張も進めています。
反射防止膜 “Lequa-Dry(レクアドライ)”
採用実績多数! 高耐久ハイグレードタイプも有り。特性カスタマイズも可能。 真空蒸着式のARコート / 対応基材: PMMA、PC、PET、ガラス、各種レンズ素材 / 最大1,000 ㎜×600㎜サイズ / DIN規格への対応可 / 可視域~近赤外域の波長調整可 / センサー使用波長の光量UP / センサーカバーへの実績あり
IonPad
外部エネルギー不要で使用できる把持・滑り止めパッド IonPadは表面を滑らかに仕上げた粘着タイプと、微細な凹凸を形成した非粘着タイプの2種類があります。 主にガラスやフィルム等のピックアップには粘着タイプが用いられ、横滑り防止には非粘着タイプが用いられます。 対象物の材質や用途、使用環境等により最適なIonPadの設計をご提案いたします。
無機フィラー分散液
機能性を持つ無機フィラーを均一に分散させた分散液です 酸化チタン、チタン酸バリウム、酸化亜鉛など特徴ある機能を持つ無機フィラーを分散し水系や溶剤系の分散液にすると、塗料、インキ、コート剤や粘・接着剤に添加することができるようになります。それぞれの製品に機能性無機フィラー分散液を添加することにより機能性フィラーの持つ特徴が発現することが期待できます。