2色成形とは?メリットやインサート成形との違いを徹底解説
本記事では、製品開発や設計に携わるご担当者様に向けて、2色成形の基本原理からメリット、他の加工方法との違い、具体的な用途事例まで詳しく解説します。
目次
2色成形の基本原理と製造プロセス
2色成形(二色成形、ダブルモールドとも呼ばれます)とは、1台の専用成形機を使い、1回のサイクルで2種類の異なる材料(または異なる色の同種材料)を成形し、一体化させる製造方法です。この技術には、2つの射出ユニット(シリンダー)と、特殊な構造を持つ金型が用いられます。
製造プロセスにはいくつかの方式がありますが、最も代表的なのが「回転式」です。金型の可動側が180度回転することで、効率的な連続生産を実現します。他にも、金型の一部がスライドして2次材用の空間を作る「コアバック式」と呼ばれる方法もあり、製品の形状に応じて最適な工法が選択されます。
回転式2色成形の基本的な工程
| 1次側材料の射出 | まず、金型を閉じた状態で、1つ目の射出ユニットから1次側の材料を金型のキャビティ(製品形状の空間)に射出・充填し、1次成形品を作ります。 |
|---|---|
| 金型の回転 | 1次成形品が冷却・固化したら、金型を開きます。このとき、1次成形品は可動側の金型(コア)に保持されたまま、回転盤によって180度回転します。 |
| 1次・2次材料の同時射出 | 回転後、再び金型を閉じます。1次成形品がセットされた2次側のキャビティに2つ目の射出ユニットから2次側の材料を射出すると同時に、空になった1次側のキャビティには次の1次成形品が射出されます。この「同時成形」が、生産サイクルを大幅に短縮する鍵となります。 |
| 完成品の取り出し | 2次側の材料が冷却・固化したら金型を開き、完成した2色成形品を取り出します。以降、このサイクルを繰り返すことで、自動での連続生産が可能になります。 |
2色成形のメリット
部品点数と組立工数の削減によるコストダウン
従来、2つの部品を別々に成形し、後から手作業や自動機で組み立てていた製品も、2色成形なら1つの部品として製造できます。これにより、管理すべき部品点数が減り、在庫管理やサプライチェーンが簡素化されます。何よりも大きな効果は、組み立て工程そのものが不要になることです。これにより、人件費や設備費といった組立コストを根本から削減できます。
設計自由度の向上と高付加価値化
異なる材質や色を自由に組み合わせられるため、これまでの単色成形では実現できなかったデザインや機能性を製品に付与できます。例えば、硬い樹脂(硬質材)で本体を作り、人が触れる部分に柔らかい樹脂(軟質材・エラストマー)を組み合わせることで、滑りにくく手触りの良いグリップを実現できます。また、透明な樹脂と不透明な樹脂を組み合わせれば、印刷では消えてしまう可能性のあった文字やロゴを、摩耗の心配がない形で製品に埋め込むことも可能です。
後工程レス化による品質向上と安定化
2色成形は、塗装や印刷、接着といった後工程を不要にします。これにより、塗装の剥がれや印刷の摩耗、接着剤の劣化といった、後工程に起因する品質問題を未然に防ぐことができます。また、1サイクルで完成品までを自動で製造するため、人為的な作業ミスやスキルによる品質のばらつきが起こりにくくなります。その結果、製品の品質が安定し、不良率の低減にも繋がります。
一体成形による優れた耐久性と機能性
2種類の材料が金型内で溶融・結合するため、接着剤などを使って後から組み立てる方法に比べて、はるかに強力な接合が実現します。これにより、製品の耐久性や信頼性が飛躍的に向上します。例えば、防水・防塵性能が求められる製品の筐体とパッキン(シール材)を一体化させることで、部品の隙間からの水や塵の侵入を防ぎ、製品の機能を長期間にわたって保護できます。
2色成形を検討する上での注意点
金型や設備に伴う初期コスト
2色成形には、専用の成形機と複雑な構造を持つ金型が必要です。単色成形用の金型に比べて、2色成形用の金型は構造が複雑になるため、設計・製作費用が高くなる傾向があります。また、成形機自体も高価です。このため、初期投資(イニシャルコスト)は単色成形よりも大きくなります。
材料選定の重要性と組み合わせの制約
2色成形の品質を左右する最も重要な要素が、2種類の樹脂材料の「相性(接着性)」です。材料同士の相性が悪いと、成形後に境界面で剥離が発生し、製品の強度や機能を損なう原因となります。それぞれの樹脂が持つ化学的・物理的な特性を深く理解し、適切に融着する組み合わせを選ぶ必要があります。
生産ロット数とコスト効率の関係
高い初期コストを回収し、トータルコストでメリットを出すためには、ある程度の生産量が必要になります。小ロットの場合、組立工数の削減によるコストダウン効果よりも、金型などの初期コストの負担が上回ってしまう可能性があります。
主要な樹脂成形工法との比較
製品の機能やデザインを実現する方法は、2色成形だけではありません。ここでは、よく比較される「インサート成形」や、塗装・印刷といった「後加工」との違いを解説します。
インサート成形との違い
インサート成形とは、あらかじめ製作された金属部品や樹脂部品などを金型内にセットし、その周囲に樹脂を射出して一体化させる工法です。2色成形が「樹脂と樹脂」を1サイクル内で成形・一体化させるのに対し、インサート成形は「別部品(インサート品)と樹脂」を組み合わせる点に大きな違いがあります。インサート成形は主に、ねじや端子といった金属部品を埋め込んで強度や導電性を持たせる目的で使われます。
| 2色成形 | インサート成形 | |
|---|---|---|
| プロセス | 1サイクル内で2種の樹脂を成形・一体化 | 金型に別部品をセットし樹脂を射出 |
| 主要な材料 | 樹脂 + 樹脂 | 金属や別成形品 + 樹脂 |
| 主な目的 | デザイン性、機能性付与、工数削減 | 異素材の複合、強度向上 |
| 自動化レベル | 高い(自動連続生産が基本) | 手動での部品セットが多く、生産性は変動しやすい |
手動での部品セットが多く、生産性は変動しやすい
製品に色や文字、機能を加える方法として、成形後に塗装や印刷、接着を行う方法があります。これらの後加工と2色成形の最大の違いは「耐久性」と「品質の安定性」です。
塗装や印刷は表面的な加工であるため、長期間の使用による摩擦で剥がれたり、色が薄くなったりする可能性があります。一方、2色成形では色や文字そのものが樹脂と一体化しているため、摩耗によって消えることがありません。また、接着剤を使用しないため、経年劣化による剥離の心配もなく、製品の信頼性を高めることができます。
2色成形の材料選定のポイント
2色成形を成功させる鍵は、適切な材料の組み合わせを選ぶことです。樹脂同士が強力に接着するかどうかは、主に化学的な性質(分子構造の極性など)と物理的な性質(溶融温度など)によって決まります。
一般的に、ABSやPC(ポリカーボネート)のような非晶性樹脂は分子構造がランダムなため、他の樹脂と絡み合いやすく、良好な接着性を示します。一方、PP(ポリプロピレン)のような結晶性樹脂は、分子が規則正しく並んでいるため、異種材料との接着が難しい場合があります。
また、化学的な親和性が低い材料同士でも、接合面の形状を工夫して物理的なアンカー(碇)のような効果を持たせることで、強力な接合強度を得る技術もあります。
分野別の2色成形 用途事例
2色成形技術は、様々な業界で活用されています。ここでは、分野別の具体的な用途事例をご紹介します。
自動車分野
自動車の内装部品には、高級感のある見た目と心地よい触感が求められます。2色成形は、エアコンのダイヤルやパワーウィンドウスイッチなどで広く採用されています。硬質な本体にソフトな感触のエラストマーを組み合わせることで操作性を向上させたり、光を透過する樹脂で文字盤を作ることで、夜間の視認性を高めたりしています。
家電・各種電子機器分野
防水性能が求められるリモコンや電動工具のグリップ、デジタルカメラの本体グリップなどに2色成形が活用されています。筐体とパッキンを一体成形することで高い防水性を実現したり、滑りにくいグリップで安全な操作をサポートしたりします。また、キーボードのキーキャップに採用すれば、長期間使用しても文字が消えない高い耐久性を実現できます。
住宅民生・アミューズ製品分野
住宅設備では、操作パネルのスイッチ類や水栓のハンドルなどに利用されています。防塵・防滴性能の向上に加え、部品の一体化による組立効率の改善に貢献しています。また、アミューズメント機器では、ゲーム機のコントローラーやパチンコ・スロット台の装飾部品などに採用され、多彩なデザイン表現と心地よい操作感に貢献しています。
2色成形技術 関連製品・サービスのご紹介
株式会社アイリスの2色成形技術

アイリスの2色成形技術は、2色化への豊富な提案力とお客様に寄り添ったデータアレンジを提供し、多様な産業分野のニーズに応える製品開発を実現しています。
2色成形に特化した設備を多数保有しており、小ロットから大ロットまで幅広い量産に対応可能で、金型から量産まで一貫した生産体制を構築しています。
まとめ
本記事では、2色成形について、以下のポイントを中心に解説しました。
- 2色成形は、1台の成形機を使い、2種類の異なる樹脂材料を1回のサイクルで成形・一体化させる製造技術。
- 部品点数や組立工数の削減によるコストダウン、設計自由度の向上、後工程レス化による品質安定化、一体成形による高い耐久性など、多くのメリットをもたらす。
- 一方で、専用の金型や成形機が必要で初期コストが高くなる傾向があり、材料同士の相性(接着性)の見極めが品質を左右する重要な要素となる。
2色成形は、コスト削減と製品の高付加価値化を両立できる優れた加工方法です。この記事が、貴社の製品開発における課題解決の一助となれば幸いです。
2色成形の
関連プレゼンテーション
関連記事
NC旋盤とは? 加工の特徴や種類、対象素材について解説します
産業の世界において、精密かつ高速な製造技術は不可欠です。今回の記事では、その中心にあるNC旋盤(Numerical Control Lathe)に焦点を当てます。 NC旋盤の特徴、種類、加工可能な素材、そしてその技術的進歩と歴史を詳しく掘り下げていますので、NC旋盤の導入を検討中の企業様はぜひ参考にしてみてください。 このような方におすすめです ・NC旋盤加工の特徴について知りたい方 ・NC旋盤の構成要素や種類について知りたい方 ・NC旋盤を活用した素材加工を検討中の方
2025年09月10日
基板加工機とは?仕組みから種類のメリット&デメリット・価格相場・選び方も
電子部品を載せるプリント基板作成において、基盤加工機の選び方に迷うことがあるのではないでしょうか。 この記事では、切削タイプ・レーザータイプなどの違いから価格についてまでを解説し、用途にあった基盤加工機の選び方についてご紹介します。
2025年09月10日
ロストワックスとは? 鋳造の特徴や製品例について解説します
ロストワックス鋳造法は、その独特な製造プロセスを通じて、美術品から工業製品まで、多岐にわたる分野でその価値を発揮しています。この先進的な技術は、美しい表面仕上げと高い寸法精度を実現することで知られ、さらに多様な材質での鋳造が可能であり、複雑な形状の製品製作においても優れた能力を示します。 本記事では、ロストワックス鋳造の特徴とメリット、注意点、さらにはこの方法を用いて作られる製品の例と詳細な工程について解説します。
2025年09月05日
セラミック加工とは? 加工種類と各特徴についてご紹介します
私たちの暮らしにまつわる様々な製品に取り入れられているセラミックス。この素材は、耐熱性・耐摩耗性・耐腐食性に優れた性質を持っているだけでなく、その他の素材との組み合わせが可能であったり、豊富な加工手段を施すことのできる特性があるため、製品の目的に応じて幅広い使い方を適用することができます。本記事では、セラミック加工の種類や、セラミック加工メーカーの選定ポイントをご紹介します。
2025年09月25日
鋳鉄とは? 鋼・鉄との違いや種類別による特徴について解説します
鋳鉄は、自動車や家庭用品、マンホールなど、さまざまな用途で幅広く使用されている金属材料です。製造方法や処理によってさまざまな種類に分けられるため、材料の選定や加工にはそれぞれの特性を理解することが不可欠です。 この記事では、鋳鉄の特徴や各種類の特徴について解説します。関連するおすすめ製品も紹介していますので、鉄加工に関して課題を抱いている企業様はぜひ参考にしてみてください。 このような方におすすめです ・鋳鉄の特性や鋼 / 鋼 / 鉄との違いについて知りたい方 ・鋳鉄の種類とそれぞれの特性について知りたい方 ・鉄加工に関するおすすめの製品を探している方
2025年09月25日
プレス加工とは?種類やメリット、依頼先の選び方までわかりやすく解説
プレス加工は、自動車部品から家電製品、日用品に至るまで、私たちの身の回りにある多くの製品を形作るために不可欠な製造技術です。特に、同じ形状の部品を短時間で、かつ高いコスト効率で大量に生産できる点が大きな特徴です。 本記事は、製造業のご担当者様で、プレス加工に関する基本的な情報を収集されている方や、知識を深めたいと考えている方に向けた内容です。プレス加工の基礎から、その種類、メリット・デメリット、主な用途、そして信頼できる依頼先を選定する際のポイントについて詳しく解説します。
2025年10月16日
プラスチック成形とは?種類・仕組み・成型方法を解説
プラスチックは、人工的に作られた合成樹脂です。プラスチックを成型する方法は数多くあり、それぞれで用途や特徴が異なります。この記事では、プラスチック成形の種類と仕組み、成型方法についてご紹介します。
2025年09月29日
特殊鋼とは? | 種類や加工方法・製品について解説
耐久性、耐熱性、耐摩耗性に優れた特性を有する「特殊鋼」という素材は、自動車部品、建産機、工作機械、工具類など幅広い分野でその性能を発揮しています。 この記事では、特殊鋼が有する特性や提供するメリット、種類、加工方法、さらには宮崎精鋼株式会社による特殊鋼製品について詳しくご紹介します。特殊鋼を活用した加工製品の採用を検討中の企業様は、ぜひ参考にしてみてください。
2025年09月19日
EMS(電子機器受託製造)とは?メリットやOEMとの違い、選び方まで解説
近年、電子機器の高度化・複雑化が進む中、製品開発や生産体制の効率化は多くの企業にとって重要な課題です。EMS(電子機器受託製造)は、こうした課題解決の一助となる選択肢として注目されています。本記事では、EMSの基本的な内容から、そのメリット、類似する生産形態との違い、そして信頼できるパートナー選びのポイントについて詳しく解説します。
2025年09月04日
精密板金加工とは?主な工程やメーカー選定のポイントを解説
電子機器や医療機器、半導体製造装置など、現代の高度な産業を支える製品には、極めて高い精度で製造された金属部品が不可欠です。精密板金加工は、そうした要求に応えるための重要な金属加工技術です。本記事は、企業の開発・設計担当者や製造・生産技術担当者の方々を対象に、精密板金加工の概要から一般的な板金加工との違い、具体的な加工工程、主な用途、そして信頼できるメーカーを選定するためのポイントまで、幅広くご紹介します。
2025年09月04日
超音波金属接合とは?原理・特徴・応用分野を徹底解説
超音波金属接合は、重ねた金属を超音波振動によって接合する技術で、適切に行うことで接合品質と効率を両立することができます。 「この技術について詳しく知りたいけれど、専門的で難しそう」だと感じている方に向けて、この記事では超音波金属接合の基本から特徴、応用分野まで徹底的に解説します。
2025年09月08日
ダイレクトブロー成形(押出ブロー成形)|特長・製造プロセス・製品例を解説
ダイレクトブロー成形(押出ブロー成形)は、シャンプーボトルや飲料容器など、私たちの身近にある様々なプラスチック製品の製造に欠かせない成形技術です。本記事では、この技術の基本的な仕組みから、特長・メリット、製造プロセス、さらには具体的な製品例まで、詳しく解説していきます。
2025年09月24日
超音波溶着|メリットや溶着機・装置について解説
超音波溶着は、超音波を利用して樹脂を溶着させる技術です。精電舎電子工業では、超音波溶着機の開発・設計・製造・販売や、工具ホーン・受治具の製作を行っています。70年以上のノウハウを生かし、お客様のニーズに合わせ柔軟に対応いたします。
2025年09月08日
インサート成形とは? メリット・デメリットや用途例を解説
インサート成形は、プラスチックと金属などの異なる素材を組み合わせる製造技術です。 今回は、インサート成形の基本的なプロセス、その主な利点と限界、さらには多様な応用分野について解説します。複雑な形状や高い機能性が求められる部品の製造において、どのようにインサート成形が重要な役割を果たしているのかを解説します。
2025年09月25日
ブロー成形とは? 特徴・メリットや活用した製品例について解説します
ブロー成形とは、多様なプラスチック製品を効率的に製造する技術です。この記事では、ブロー成形の基本的な原理から、その多様な種類、射出成形との違い、そして特徴やメリットに至るまでを詳しく解説します。 日常生活でよく目にするペットボトルや洗剤容器から、自動車部品に至るまで、ブロー成形技術がいかに広範囲にわたり利用されているかをご紹介します。
2025年09月24日
多層ブロー成形|付加価値の高いプラスチックボトルを製造
多層ブロー成形は、複数の異なる樹脂を積層して容器を成形する技術です。一種類の樹脂だけでは満たせない機能要件に対応できます。 ブロー成形機のリーディングカンパニーであるタハラは、単層ブロー成形機だけでなく、各種ニーズに対応できる用途別の多層ブロー成形機の製造も行っています。
2025年09月24日
研磨加工|仕上げ工程技術の特徴・種類・加工手順を解説
研磨加工は、製品の表面を滑らかにし、所定の形状や寸法を実現するための重要な技術です。金属加工から鏡や宝石まで、様々な素材に対して高精度な仕上げを可能にします。 研磨加工の基本的な概要、研削加工との違い、各種研磨方法の特徴やメリット、具体的な手順、そしてナノ単位の精密研磨を提供するNEOSの技術について詳しく解説します。
2025年09月02日
親水処理のメカニズム|表面改質による濡れ性・接着性の向上
親水処理とは、材料表面に水や液体がなじみやすくするための重要な技術です。この処理により、材料の接着性や密着性が向上し、さまざまな産業でその効果が活用されています。 本記事では、親水処理の基本から、具体的な用途や手法について詳しく解説します。
2025年09月02日
超撥水とは?加工により材料表面に超撥水機能を付与する技術
超撥水加工は、材料表面に極めて高い撥水性を付与する技術です。この処理により、水滴が表面で150°以上の接触角を形成し、ほぼ完全な球形を保ったまま転がり落ちる驚異的な効果が得られます。 本記事では、超撥水加工の原理、特徴、手法、そして応用分野について詳しく解説します。
2025年09月02日
冷間プレス(コールドプレス)とは?基礎知識から応用事例まで詳しく解説
製造業において、部品の精度やコスト効率は常に重要な課題です。その解決策の一つとして注目される成形技術が、冷間プレスです。材料に熱を加えずに常温で成形するため、材料ロスを最小限に抑えつつ、高精度かつ高品質な製品の製造を可能にします。 本記事では、冷間プレスがどのような技術なのか、その原理やメリット・デメリット、他の成形技術との違い、そして具体的な用途や事例について詳しく解説します。
2025年09月11日