生野金属株式会社 代表取締役 小西 康晴
弊社は昭和22年1月の創業以来、金属容器の生産販売業者として、お得意さま中心のあり方を基調とした「堅実経営」を軸に、より良い製品を、より安くより迅速に安定供給する使命を果たすために全社員一丸となって努力を続けてまいりました。 弊社では、広範囲なニーズにお応えして良心的な製造が続けられるよう、決意も新たに、さらに技術の向上と、生産・供給体制の充実を目指し、より一層の努力と不断の研鑚を重ねてまいる所存です。 なにとぞ倍旧のご愛顧とご指導を賜わりますよう、お願い申しあげます。最初から金属容器ということころには特化しておりまして、その金属容器の製造販売をメイン事業として現在もう72年目になりますけれども、事業を継続してやっております。
最もお使いいただいている業界というのは業務用の食品・食油用途になります。
あとは医薬・塗料・化学品等、幅広い分野でも弊社の18リットル缶をお使いいただいています。
食品・食油とか医薬向けの缶が多いということもありまして、品質・食品安全この2つですねその2点への意識が非常に高いということが弊社の特徴であり、強みです。
Labeless®︎はレーザーマーキング用の顔料を塗布した缶に、この黒い字で書かれているものですね。これはレーザーの印字機を使って印字しているのですけれども、そういったレーザー印字機を使って印字ができる、シールラベルが不要な18リットル缶になっています。
シールラベルの発注・検収・在庫管理といった間接業務が全く必要なくなります。また、リアルタイムで印字が可能なため製造日時や製造ロット番号など、1缶ごとに印字できますのでトレーサビリティを確立することができます。製造現場においても、ラベルのいわゆるシールの帯の交換が不要となりまして製造効率を上げることができます。シールラベルだと帯の台紙の紙ごみが発生するのですけれども、Labeless®︎では一切そういった廃棄ごみが発生しないというところも大きなメリットになります。
お客様から現状のシールラベルに関して不満とか困りごとを聞くことが本当に多くありました。弊社としてこれらの課題を打破する策はないかということで様々なテクノロジーを調査しまして顧客に新たな選択肢を提供できないかと検討を重ね、そこで出会ったのがこのレーザーマーキング用の顔料とレーザー印字機を活用したオンデマンドプリンティング、インラインデジタルプリンティング技術でした。
これらの新たなテクノロジーと自社ですでに保有していた塗布する技術、それらを融合させてシールラベルが不要な缶容器Labelessを開発するに至りました。
ンクジェットの印刷ですと、文字が滲むといいますか、小さい文字になってくるとつぶれたり滲んだりするということが起きやすいですが、我々が使っているCO2のレーザーであると、レーザーのポイントの径が小さいのでより細かい文字でもより鮮明に印刷することができるという点は高評価でした。
食油メーカーさん、食品メーカーさんがメインとなっています。特に多品種・小ロット生産でラベルの種類が多くて管理に困ってしょうがないんだというお客様が、我々にとっては非常に期待しているユーザーになります。
手でラベルを1枚1枚貼っておられるお客様、手貼りのお客様というのがたくさんおられて、そういったお客様にはこのLabeless®︎はコストも作業効率の面でも大きなベネフィットを提供できると考えています。
また、リアルタイムで印字が可能ですので製造の日時や製造のロット番号、それらが1缶1缶ごとに印字できますので重要なトレーサビリティを確立するということも、それができるということも非常に好評です。
Labeless®︎の技術を、今は18リットル缶とか金属容器というところで活用しておりますけれども、もしかすると異分野の金属製品にもこのラベルというのは転用可能ではないかと考えています。是非そういった企業様とのコラボレーションというのを実現していきたいなと思っています。