BEMS(Building Energy Management System)とは? 導入のメリットやおすすめ関連製品をご紹介
このような方におすすめです
・BEMSを導入することで得られるメリットについて知りたい方
・BEMSを導入する際の注意点について知りたい方
・BEMSに関連するおすすめ製品について知りたい方
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目次
BEMSとは?

BEMSとは、Building and Energy Management Systemの略で、「ビル・エネルギー管理システム」という意味です。各種センサーや監視装置、制御装置などの要素技術で構成され、ビル内の照明、空調、その他の設備を制御し、最適なエネルギー管理を行うシステムのことを指します。
BEMSは、ビルの省エネルギー化やCO2排出削減に欠かせないシステムであり、今後、中小規模のビルも含め、BEMS導入が着実に広がっていく見込みです。
BEMSが求められている背景
BEMSが注目を集めている背景には脱炭素社会に対する機運が関係しています。2015年12月に、新たな温暖化対策としてパリ協定が採択され、これには196ヵ国や地域が合意しました。その中心的な目標は、世界の平均気温上昇を産業革命前のレベル(おおよそ1850年頃)から2℃未満に抑えることです。
しかしながら、現在のCO2排出ペースでは、約25年以内にこの2℃未満の目標を達成することが非常に難しいと指摘されており、世界中で「低炭素」から「脱炭素」へのシフトが急速に進んでいます。これに国内政策や法律の規制だけでなく、企業自身も積極的な省エネ対策を実施することが求められています。
BASとの違い
これまで、大規模な建物ではBAS(Building Automation System、中央監視・自動制御システム)というシステムが一般的でした。
BASは、建物内の空調、照明、セキュリティなどの施設に関するデータを収集し、自動的に制御したり、障害を検知したりする包括的なシステムです。ただし、すべての建物設備とエネルギーにわたる監視や制御を提供するため、導入には高額なコストがかかります。
それとは対照的に、BEMSはエネルギーの「可視化」に焦点を当てたものであり、BASと比較してコストを抑えることが可能です。
BEMSを導入するメリット

BEMSを導入することで得られるメリット・効果には以下のようなものがあります。
電気使用量の削減
電力の無駄な使用を削減することで、全体消費の削減が実現します。同時に、快適性を考慮しながら空調システムなどの設備を自動的に制御することにより、ピーク時の電力需要を削減することも可能です。このようなアプローチはデマンド管理としても知られ、電力料金の削減策として効果的です。
使用状況の「見える化」
機器ごと、月別、時間別の電力使用状況を視覚的なグラフなどで表示してくれるため、いつ、どこで、何に、どれくらいの電力が使用されているかを容易に把握できます。収集したデータを基に、設備の改善や制御方法の見直しを行い、効率の最適化を追求することで、省エネルギーを実現することも可能です。
BEMSの注意点
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一方、BEMSには導入のハードルが高いという注意点があります。
導入コストが高い
主なデメリットは、導入時の初期費用の高さです。ランニングコストは削減できる可能性がありますが、初期投資がコスト全体を大きく左右します。
ビルのサイズや必要な設備、電力利用の時間帯など、条件によって必要な設備と改善効果は異なります。そのため、具体的な計算が必要です。国や自治体が提供している無料のエネルギー診断を利用すれば、コスト対効果の計算や導入に関するアドバイスを受けることができます。複雑な計算が難しい場合は、このようなサービスの利用を検討しましょう。
参考となる導入事例が限られている
もう一つの課題は、導入におけるハードルの高さです。BEMSは導入例が増えていますが、まだ導入例は限られており、対応する事業者も数が制限されています。
また、BEMSのネットワークはサイバー攻撃から保護する必要があり、セキュリティ対策が重要です。さらに、トラブルを防ぐための適切なメンテナンスなど、導入後の管理策も検討する必要があります。
BEMSの将来性
BEMSの導入は着実に広まっており、さらに導入を促進するための支援補助金制度なども存在します。例えば、2017年度に実施された「省エネルギー投資促進に向けた支援補助金」がその一例です。このような取り組みにより、BEMSの導入がよりアクセスしやすくなっています。
現在、日本政府は2030年までに新築建築物の平均でZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル=年間の1次エネルギー消費量がネットでゼロとなる建築物)を実現する政策目標を掲げており、その実現に向けてBEMSの導入が不可欠と位置づけています。
BEMSの導入により、デマンドレスポンス(需給応答)が実現可能となります。ビルのエネルギー利用が可視化され、リアルタイムで使用状況を把握し、最適なエネルギー供給を調整することができます。この効果をCEMSを通じて地域全体に拡大すれば、スマートコミュニティが実現するでしょう。
BEMSに関連するおすすめ製品をご紹介
次世代節電ユニット「エコモ(ecomo)」

次世代節電ユニット「エコモ(ecomo)」は、トランス(変圧器)単位で電気使用量を5~15%削減する節電ユニットです。
省エネをやり尽くした企業様でも、さらに大幅な経費削減が可能です。
電力問題、省エネ、地球温暖化防止に向けたCO2削減などの課題解決にぜひご活用ください。
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『e-PEP システム』は、使用済みプラスチックを廃プラとして外部へ排出することなく自社のエネルギーとして利用できます。小型・高効率で既設設備に干渉なく接続が可能。排ガス規制基準の1/40のクリーンな排気を実現。プラスチック資源循環促進法でも掲げられている排出抑制、再資源化の新たな選択肢となります。
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日射量の予測データから算出される発電理論値と、実際の発電実績データを学習することで、高精度の太陽光発電予測を実現します。
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ダイナエアーのリキッドデシカント空調機は、液体調湿剤を使用する調湿空調機です。
空気と液体調湿剤を十分に接触させる機構があれば、液体調湿剤の温度と濃度によって接触した空気の温度と湿度が決まります。このシンプルな動作原理によって、強力な除湿・加湿が得られるのが、リキッドデシカントの特長です。
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さいごに

BEMSは、エネルギーの使用状況を視覚化するだけでなく、データの管理、分析、制御などを包括的に行うことができるシステムです。これにより、詳細なデータに基づいた効果的なエネルギー削減やデマンドコントロールが実現でき、快適性との調和も期待されます。国がBEMSの普及を後押ししていることもあり、今後は特に中小規模のビルを中心に、ますます多くの場所でBEMSが利用されることでしょう。
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