Fibnano®[ファイブナノ]とは?
Fibnano®[ファイブナノ]は、甜菜やサトウキビ由来の砂糖を原料に日本の伝統技術“発酵”により作られたセルロースナノファイバーです。 下記の3つの特徴から医療分野や、増粘剤、乳化安定剤として食品分野等での利用が期待されております。
- 均等で緻密な繊維構造
- 高い分散性
- 食経験
- 透明樹脂の改質
Fibnano®(ファイブナノ) Resinの特長
強度と耐熱性
セルロースナノファイバー「Fibnano®」を1.5%、3%の低添加で強度と耐熱性が変化します。これによって、植物由来のセルロースからつくるバイオマスプラスチックが石油由来のプラスチック樹脂のPP、ABSと同等及びそれ以上の機能になります。
安全性と生分解性
Fibnano® Resinの母材樹脂である酢酸セルロースは、グルコース(ブドウ糖)が繰り返し連なった植物細胞壁の主成分となる天然高分子セルロースに、お酢の成分である酢酸が付加した高分子です。複合化するFibnano®は、微生物が甜菜から発酵したセルロースナノファーバーのため、バイオマス度が高い生分解性のある新しい植物由来の繊維強化樹脂です。
優れた加工性
流通するバイオマスプラスチックは、成形加工性が従来の石油由来プラスチックに比べ、劣る課題があります。しかし、Fibnano® Resinは従来の射出成形機で成形加工が可能であり、優れた加工性を持ちます。
製造方法
従来の方法では、セルロースナノファーバーを均一に樹脂に分散させることは困難でした。
私たちは、金沢大学との共同研究により、Fibnanaoを酢酸セルロースへ均一に分散できる方法を確立しました。
Fibnano Resinの社会実装に向けて、2023年度よりサンプルワーク開始のため新工場を稼働させます。
サーキュラーエコノミーへの挑戦
私たちは、Fibnano®やFibnano® Resinを社会実装すべく、金沢大学COI-NEXTへ参画しています。多糖類農業廃棄物を資源と捉え、再生可能なバイオプラスチック製品を適切な量だけ生産、使用後に回収して再生することで無駄なく使い続ける、バイオプラスチック循環プラットフォームを構築します。そして、大量生産・大量廃棄の無い、価値観のイノベーションによる明るい未来社会を実現します。
リンク:https://coi-next.w3.kanazawa-u.ac.jp/
酢酸セルロース複合化樹脂素材 Fibnano®(ファイブナノ) Resin 成形加工例
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