最適化を主軸とした製品開発サポート
GRMでは、受託解析および開発コンサルティングサービスを行っています。世界最先端の最適化技術を駆使し、高性能な製品を低コストで開発できるようお客様をサポートします。また、CAEエンジニア育成やFIAホモロゲーション認証取得におけるサポートも対応可能です。
GRMのシミュレーション技術
構造解析、CFD(流体解析)など各種シミュレーションに対応。CAEモデルと実試験の同定も承ります。
高精度なシミュレーション
列車座席の前方衝突試験の事例です。列車が衝突した際の乗客の動き(左図)や乗客の脚にかかる傷害値(右図)について、試作品作成前のCAE結果と、試作品テストの結果を比較しました。両結果を重ね合わせると、CAEの段階で非常に高精度なシミュレーション結果を得られていることが分かります。
材料モデルの同定
お客様がCAEで高精度なシミュレーションを実現できるよう、GRMがコンサルティングすることも可能です。適切な材料モデルが無い場合、実機試験の結果をもとにCAE材料モデルの同定が可能。試験代行もGRMで受託可能です。接着剤、複合材料、樹脂材料、金属材料など幅広い材料に対応します。
CAE技術を用いた最適化設計
GRMは、CAE技術を駆使して最良の設計を生み出す「最適化設計」を企業理念としています。解析結果だけを提供して終わりではなく、実際の設計で考慮すべきファクターや重要点をお客様にお伝えし、最終製品の性能向上までサポートします。
最適化技術の採用メリット
高精度なシミュレーションと最適化技術を融合させ、製品パフォーマンスの向上を実現します。コンピュータにより何万通りもの可能性の中から最適な設計を導き出すことが可能になるため、従来の製品開発で行われていた試作・再設計のサイクルを最小限に抑えることが可能。開発時間の短縮およびコスト削減に貢献します。
GRMの強み
複数のシミュレーションソフトを連携して、1ショットで最適化を行える点がGRMの強みです。例えば車両の設計であれば、ねじり剛性や衝突解析など様々なシミュレーション結果を組み合わせ、総合的な観点から最良の設計を導き出すことが可能です。
幅広い分野での実績
GRMは、自動車産業、レース産業をはじめ、医療産業、鉄道産業、航空宇宙産業など幅広い分野のプロジェクトに参加しています。
ダイカスト製品の開発
車載用のディファレンシャルギアボックスの新規構造の開発事例です。最適化を行うにあたり、荷重や振動など、複数の条件を考慮できる手法を開発することで、最適な構造・形状を導き出しました。既存設計と比較し25%の軽量化を実現するとともに剛性アップに成功しました。
列車座席の開発
列車座席の設計・デザイン・試作品製作までを手掛けました。設計段階でCAEを活用し設計パフォーマンスを予測することで、「前方衝突試験」を1回のテストでクリア。開発にかかる時間を最小限に抑え、6ヶ月で開発を完了させました。
自動車のBIW(板金)の強化
BIWの強度・剛性・振動・衝突性能を向上させた事例です。一般的に、トポロジー最適化結果を量産品の設計に反映するのは難しいとされています。当社は独自の技術「RDM」により、既存の構造体をベースに部品の形状変更・新規追加を行なうことで補強する手法を確立。既存の構造体から1.7%のみの質量追加で、一次モードを43%向上、ねじり剛性を68%向上させることに成功しました。
ダイカストハウジングのリブパターン設計
ラフな設計3Dデータから、ベアリング支持剛性/強度・剛性・固有周波数が性能目標に合致するように最適化を実施しました。これまでは性能目標に合致するまで35回程度設計を繰り返していましたが、当社の独自技術「RDM」により効率的に最適化することで、わずか3回の設計で性能目標を達成しました。
CFRP製品の開発
CFRP製のチェア開発の事例です。意匠デザイン含め1か月での開発を実現。1.9kgの軽量でありながら、耐荷重1300N以上(JIS準拠)をクリア。また、ラミネート加工のしやすさを考慮した設計により製造工数削減を実現しました。
ギターボディの開発
エレキギターボディの開発事例です。音質に影響しない部分のみを解析技術によって削ぎ落とすことで軽量化。2.5kgを切る軽量でありながら、低ノイズできれいな音のエレキギターが完成しました。ボディには緻密で硬いハード・メイプルを使用し、マシニングセンタを使った切削加工で設計通りの製作を実現しました。
GRMの事業内容
コンサルティング部門では、世界最先端の最適化技術を駆使しお客様の課題に合った最適化の活用方法をご提案します。またソフトウェア部門では、製品開発の現場で最適化技術が「より身近で、より使い易く」なるよう積極的にアドインやソフトウェアの開発を行っています。
GRMの沿革
2003年の英国本社設立以来、CAE解析ソフトウェア「Genesis」の開発元であるVR&D様とパートナーシップを結び、CAEのエキスパートとして欧州で信頼と実績を築いてきました。2006年にはF1チームの多くで当社技術を搭載した最適化ツールを採用いただくなど、高い技術力と精密な解析力が高く評価されています。2016年には日本法人を設立し、国内でも多数の開発プロジェクトに参加しています。