電動式射出成形機MDシリーズ
電動式射出成形機MDシリーズは、高いコストパフォーマンス性と技術的進化を実現しています。
業界トップクラスのタイバー間隔と金型取付盤寸法を提供し、より大型の金型の搭載を可能にすることで、設備導入コストと消費電力の削減に貢献。さらに、特許技術を用いたノズル温度の高精度制御、タイバーセンサーによる型締力の安定化、ニイガタサーボコントロールシステムによる射出圧力の正確かつ高速制御が、成形品の品質向上と生産効率の向上に大きく寄与します。
以下は、当社が提供する電動式射出成形機MDシリーズにおける共通の特徴点です。
MDシリーズの特徴
小さな機械でより大きな金型搭載可
業界で随一のタイバー間隔と金型取り付け面の大きさを誇ります。従来より一回り小さな型締力の成形機でも既存の金型を使用できる場合があるため、設備投資のコストダウンや消費電力の削減に貢献することができます。
近年の金型が複雑化・大型化する傾向にある中、新潟機械の電動射出成形機はそのようなニーズにもしっかりと応える設計になっています。
高精度なノズル温度管理システム
ノズル部の温度制御には「グループ温度制御」を標準装備しています。温度センサーを仮想的に任意に位置設定でき、ノズルの温度勾配を変えることによって糸引き、ハナタレ、ノズル詰まり、ヤケなどを解消できます。
タイバーセンサーによる型締め力のアクティブ制御
タイバーセンサーが全機種に標準装備されており、設定された型締力に対し正確な型締力を実現します。
成形中の環境や金型の温度変化により、型締力が変化した場合、型締力を自動調整し、変動を3%以内に抑えます。
射出圧力を精密かつ高速に制御
ニイガタサーボコントロールシステムは、射出圧力を精密かつ迅速に制御します。スクリュー軸の直上に配置されたロードセルにより、スクリューの温度変動の影響を最小限に抑えながら、射出圧力を正確に測定します。
この方式は、ワッシャ型ロードセルと比較して、繰り返し性と直進性がより向上しています。さらに、ロードセルから射出サーボアンプへのデジタル通信による圧力フィードバックを通じて、高速で反応性の高い制御が実現可能です。
超低速射出で厚肉成形を実現
業界No.1の超精密射出速度制御 0.01mm/sを誇ります。高分解能エンコーダ22bit/rev(4194304PLS)搭載により、0.01mm/sの超低速射出が実現可能です。抜群の低速安定性と再現性で厚肉成形品で威力を発揮します。
BPF制御で樹脂の充填を管理
BPF制御で射出工程中にスクリューを一時停止させることで、樹脂流動時のゲートバランスの均衡を図り、自然充填、ガス逃げ分散に効果を発揮します。
多数個取り成形、厚肉と薄肉の混在成形品等に効果を発揮します。
厚肉成形品では、ゲートシール、スキン層生成の変化により、転写精度の向上、離型抵抗減少に効果があります。
MD-MonitorによるIoT対応(オプション)
MD-Monitorは、成形機とリモート接続してショットデータや成形条件の収集、機械状態やアラーム履歴、生産計数のモニターを可能とするアプリケーションです。収集したデータをCSVファイルとして出力し、他のシステムから参照して利用することができます。
各機械の状況を表示するファクトリービューやメッセ ージを個別に送る伝言板があります。
成形事例
A4ファイルケース
広いタイバー間隔と高強度型盤の効果で投影面積 1488㎠(型内圧 14 MPa)の成形品を 220 ㌧成形機で成形が可能。樹脂の溶融、可塑化に効果を発揮するOAスクリュ(オプション)を搭載。溶融温度の安定性、均一性、色分散性に優れるスクリュデザインを採用。
厚肉成形品(化粧品容器等)
厚肉透明品の外観品質向上に大きく寄与できる「ブルブル制御による長時間保圧」と「超低速射出」による充填、保圧制御の高精度動作。
インサート成形
余裕の高圧射出能力で成形品の転写性能、寸法精度を確保。多彩な射出制御(折線制御)で外観品質の向上を実現。
MD-S8000
ニイガタマシンテクノ時代に発売し、その後も常に進化を続ける精密電動式射出成形機 MD シリーズの第8世代。機能と価格のバランスにおいて圧倒的なコストパフォーマンスのスタンダードモデルです。
【ラインナップ】 MD50S8000 / MD75S8000 / MD100S8000 / MD130S8000 / MD180S8000 / MD220S8000 / MD280S8000 / MD350S8000
均等な型締力分布
可動盤の変形を抑え、精密な成形が可能です。
S8000機は可動盤背面上下のトグルリンクを連結(RST構造)。センタープレス構造により均等な型締力分布が可能で、たわみ率が40%低減します(当社比)。
MDV-S8000
常に顧客の生産性・ソリューションを追求し、進化し続ける全電動竪型単動式射出成形機 MDV シリーズの第8世代。多様な自動機取付バリエーションに対応したモデルです。
【ラインナップ】MDV50S8000 / MDV75S8000
MDVR-S8000
業界 NO.1 クラスの基本性能を誇り、顧客のソリューション提案に柔軟に対応することをコンセプトに開発されたロータリーテーブル付きモデルです。
【ラインナップ】MDVR50S8000 / MDVR75S8000 / MDVR100S8000 / MDVR150S8000
サイクルタイムの短縮に貢献
テーブル回転にエア浮上技術による低摩擦支持装置を採用することで、摺動部品の耐久性を高めつつ、テーブルの高速回転と静音性を実現しています。加えて、テーブル位置制御に専用エンコーダを利用した完全閉ループ制御により、高精度のテーブル停止と繰り返し精度を可能にし、ロボットを用いたインサートやピックアップ作業の正確性と信頼性を向上させました。
高精度な低圧金型保護機能
通常、竪型成形機の低圧金型保護制御は、射出ユニットの重さを支える構造上の特性から、横型成形機よりも複雑な制御が必要になり保護機能が横型より低下します。この課題に対応するため、モータのトルクを最適化し、かつ実発生型締力のデータを常時監視することで、異物の検出能力を高め、より精密な低圧での金型保護機能を実現しました。
コンパクト設計
機体全高を可能な限り低減し作業性を確保しながら、小スペースを実現。また、低位置にテー ブル面を設置することで、オペレータの安全性、作業性を向上しています。
新潟機械株式会社について
伝統と格式を重んじる世界のマーケットでは、ブランドの基準として「創業百年の企業」をあげています。明治 28(1895)年の創業以来、ニイガタマシンテクノは 1 世紀以上、数々の画期的な技術を実現してきました。その中で培ってきた技術を新潟機械株式会社が承継しました。
従来の油圧式から全電動射出成形機MD10Sを開発して依頼、1996年に堅型成形機の全電動化(MDVR30)及び1998年には大型成形機の電動化(MD850S - Ⅲ)を世界で初めて商品化して世に送り出すなど、常に業界をリードしています。
地域密着型のサービス体制
全国の主要地点に営業所・サービスセンターを配置。急なトラブル時にはお近くのサービスセンターから熟練スタッフを派遣、素早い診断とともに必要な部品を手配します。
また技術的に難易度の高い応急処置についてもご相談に応じます。
カスタマイズ対応
新潟機械における最大の強みの一つがカスタマイズへの対応力です。お客様の製造現場に最適な仕様を見つけるために一緒に考え、豊富な経験を基に最良の提案を行います。
会社概要
出展団体名 | 新潟機械株式会社 |
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所在地 | 新潟県新潟市東区岡山1300番地 |
設立 | 2022年12月 |
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