株式会社新光電気
ホテル・旅館の空間作りには、インテリアデザインにおける色、素材の選択や、広い空間を演出するために収納スペースを確保するなど、様々な要素に目を配る必要があります。中でも、照明の役割は極めて重要で、部屋の明るさや色味によって空間全体の印象が大きく左右されるものです。
そこで今回は、宿泊施設における照明の特徴や選び方のポイントについて解説します。おすすめのLED電球・照明も併せてご紹介しますので、ぜひ照明選びの参考にしてください。
このような方におすすめです
・宿泊施設の照明と一般住宅における照明の違いについて知りたい方
・適切な照明を選定するためのポイントについて知りたい方
・ホテル / 旅館の空間演出に適した照明を探している方
ホテルと住宅は人が過ごす空間として多くの共通点がありますが、同時に異なる目的に基づき照明の「役割」に違いがあります。
ホテルの目的は「非日常性」であり、お客様へのおもてなしが中心です。一方、住宅の目的は「日常性」であり、日々の生活を円滑に支えることに重点が置かれます。
各照明の要点を簡潔にまとめると、ホテルの場合、非日常的な雰囲気を演出し、特定の要素を際立たせるために「明るさのコントラスト」が強調されます。住宅の場合、日常的な使い勝手を重視し、一般的には「全体の均一な明るさ」が重要視されます。
近年、ホテルを思い起こさせるような「ホテルライク」な照明を住宅に取り入れる流行がありますが、前述の通り住宅とホテルでは役割が異なるため注意が必要です。
実際のホテルでは、一般の住宅とは異なり、部屋全体を均一な明るさで照らすのではなく、非日常的な雰囲気を醸し出すために「明るさのコントラスト」を強調することが一般的です。
一方で、住宅の場合、日常的な生活を支えるためには、均一な明るさが求められることが一般的です。そのため、ホテルライクの照明設計が家庭環境に導入される場合、明るさのコントラストが逆に「暗さ」として感じられることがあることに留意すべきでしょう。照明のデザインにおいては、住宅とホテルの異なる目的や雰囲気を考慮して適切なバランスを見つけることが大切です。
ホテル・旅館等の宿泊施設における照明では非日常を演出するために、下記のよう特徴が重視されます。
ホテルや旅館の客室では過度に明るい照明が避けられ、優しい照明が採用されます。
とはいえ、各々の照明器具だけでは薄暗い印象を受け取る方もいるため、部屋全体を明るくするために部屋内の複数の照明をバランスよく使用することが重要です。お部屋のテーマやデザインに合った照明を選び、部屋の広さに合わせて必要な数の照明器具を配置しなければいけません。
海外では、照明を必要に応じて使い分ける考え方が一般的な国もあります。部屋でリラックスしたいときには、部屋の中央にある明るい照明を使用し、ベッドやソファでくつろぐときには、その周辺に配置された間接照明を利用します。
間接照明は、壁や天井などに向けて光を照射する照明手法であり、多くの洗練されたホテルで、間接照明が巧みに使用されています。間接照明が不足していると、部屋が冷たく感じられるケースがあるため、多様なニーズに対応する照明計画が重要です。
照明もインテリアの一部として見なされ、間接照明など一つの要素を選ぶときにもデザインと調和させることが重要視されます。
例えば、各場所の間接照明に統一感を持たせたり、あえて異なる照明の組み合わせで独自の雰囲気を演出したりと、お部屋のデザインや雰囲気に応じて照明の種類を検討することが可能です。
以下のようなポイントを意識することで、ホテル・旅館等の宿泊施設に適した照明を選定することができます。
ホテル・旅館において、照明はインテリアの雰囲気に大きな影響を及ぼす重要な要素であり、設置する空間に応じた適切な選択が必要です。
例えば、ホテル内のレストラン、バー、宴会場などの食事エリアの照明においては、通常、色温度の低い暖色系の照明が適しています。このような暖色系の照明は料理の温かさを引き立て、照度を調整することで高級感と快適さを演出できます。
一方、フロントの場合は、多くの宿泊客が疲れた状態でホテルに到着することを考えると、過度に明るくしない方が良いでしょう。目にやさしく、反射が少ない間接照明を使用することで、適切な明るさを確保しつつも、フロントエリアを快適に演出できます。
ホテル・旅館に導入される照明器具には様々な種類があり、一つの空間内にどれか一つを選択するのではなく、トータルプロデュースの観点を持つことが重要です。つまり、それぞれの照明器具の役割を理解し、各空間に適したバリエーションで組み合わせなければいけません。
照明器具の種類には、フロアライト・テーブルライト・シーリングライト・ペンダントライト・シャンデリアなどが挙げられます。洋風(ホテル)・和風(旅館)の違いはもちろんのこと、一つの空間内でもエリアごとに想定される過ごし方が異なるため、それぞれに最適な照明器具を配置する必要があります。
LED照明をホテル・旅館の照明に採用する利点の一つは、ランニングコストが低いことです。ホテル内のフロントや通路などの共用エリアでは、照明を24時間点灯させる必要があります。LED照明は従来の照明に比べて消費電力が少なく、電気代を削減できます。そのため、LED照明に切り替えることで、月々の電気代をかなり節約できます。
さらに、LED照明は寿命が長く、コンパクトで、発熱が少ないため、高い場所などのメンテナンスが難しい箇所にも適しています。高級感や快適さを演出するための「光源を隠す間接照明」にも適しており、LED照明は光源の寿命が非常に長いため、交換の手間が少ないのも魅力です。
照明とは単なる光ではなく、人が過ごす空間に付加価値をもたらす非常に重要な要素です。
例えば、高級ホテルや高級旅館では、質の高い寝具による快適な睡眠や、高級食材を使った美味しい食事などで、贅沢な体験をユーザーに提供しています。
そして、照明もそれらと同等の付和価値を提供することが可能です。 というのも、適切な照明設計により、空間全体の雰囲気を整え、ゲストの心地よい滞在を演出することができるからです。
ブルーライトによる視覚への影響については研究が進行中ですが、体内時計への潜在的な影響は明らかになっています。 夜になると、私たちの体内時計は「メラトニン」というホルモンの分泌を増やし、体温を下げて睡眠を誘導します。 しかし、ブルーライトにさらされることで、メラトニンの分泌が抑制され、体内時計が混乱する可能性があります。そのため、夜遅くまでパソコンで作業したり、スマートフォンでゲームや動画を楽しむことは、体内時計の乱れや寝つきの悪化につながるかもしれません。
また、照明から発せられる光にもブルーライトは含まれています。
そこで、ブルーライトカットの照明をホテル・旅館の客室に活用することで、宿泊者の生活リズムを整え、快適な睡眠へと導きやすくなります。休息と睡眠の質の向上をもたらす照明を取れ入れることは、ユーザーの快適さ繋がり、顧客満足度の向上に寄与してくれるでしょう。
高演色タイプのLED照明は、自然光に忠実な色を再現することを重視した照明です。 長い間、色の再現性の高い白熱電球が高演色の照明として使われていましたが、近年ではLED照明でも様々な高演色の製品が利用可能であり、用途に合わせて最適な照明を選択できるようになっています。
高級ホテル・高級旅館においても、高演色タイプのLED照明を取り入れることで、料理や室内のインテリアの色味を自然かつ雰囲気ある印象に演出できるため、宿泊者に非日常の空間をもたらす器具として重宝されています。
演色性とは、ある光源が物体を照らしたときに、その物体の色の見え方に及ぼす光源の性質のことです。
演色性が高い光源は、物体の色をより正確に再現することができます。演色性は、自然光を基準とした場合に、物体の色がどの程度正確に見えるかを表す指標として用いられます。
量産可能なLED電球の登場は、照明分野に革命をもたらし、世界中で低消費電力の「エコな光」を一般化しました。しかしながら、これに伴って従来のLEDには、色再現性の低さや対象物の色味の適切な再現が難しいという課題も浮き彫りになりました。
SORAAのLED電球は、特別な紫色LEDを使用することで、この問題に向き合い「目に見えるすべての色を含んだ自然な光」を実現しました。SORAAの圧倒的な演色性(色の再現性)は、世界中の美術館、博物館、高級ブランド店、そして高級レストランを含む多くの場所で高い評価を受けています。
SORAAでは、「色の再現度は高いが、発光効率が上げづらく製品化が難しい」と言われていた紫色LEDを、独自の技術(ガリウムナイトライドの積層技術、GaN on GaN™ TECHNOLOGY)によって効率化することでこの問題を解決しました。
紫色LEDを実装したSORAAのLED電球は、紫、赤、シアンを含んだすべての可視光線を発することが出来ます。
これにより、もの本来の自然な色彩を太陽のもとで見たかのように鮮やかに表現出来るのです。
通常のLED電球では、メーカーが用意した決まった光の色味(色温度)と決まった光の照射角度(ビーム角)という、限られた種類の中からしか電球を選ぶことはできませんでした。
SORAAは、スナップシステムという独自のアクセサリーによってこの課題を克服しています。
お部屋や店舗や宿泊施設。空間の印象を形づくる上で、照明の存在は欠かせません。
明かりというのはただ、明るければさわやか、暗ければムーディーという単純なものではなく、エリアごと、ポイントごとの光のメリハリが大事になります。
一般的なLEDは「より省エネルギーで、より明るく」というコンセプトで作られていることが多いため、100%の点灯状態では、明るすぎたり、まぶしすぎたりして、空間の質を高めるような照明の演出は難しくなります。
SORAAのLED電球は、調光に対応しております。空間の雰囲気、その時の気分、時間に応じて、高品質な光を最適な明るさでご使用頂けます。
「SORAA zeroblue™」は、SORAA LEDラインナップの一種であり、独自のテクノロジーを使用して設計された世界初のブルーフリーの照明ソリューションです。
健康的な睡眠をサポートすることは、ホテルにとって、宿泊客により健康的な環境を提供する上でのアドバンテージとなります。翌日のビジネスやレジャーを成功させるには、最もリラックスした環境での質の良い睡眠が重要だと考えております。
しかし、夕方以降のブルーライトは、夜の質の良い睡眠を妨げる可能性があります。
SORAA zeroblue™を使用する空間では、ブルーライトをカットすることで「1日の終わりの認識」を手助けし、質の高い睡眠を促し、全体的な滞在体験が向上します。
唯一無二の完全ブルーフリーLEDで、より穏やかな睡眠をお楽しみいただけます。色調や調光、光の品質を犠牲にすることはありません。
青色スペクトル成分が存在しない状態でも、美しい色の表現を実現します。演色評価数(CRI)は80、ディープレッド(R9)は90となっています。
40Wの白熱電球相当 |
位相調光対応 |
色温度 : 2700K(電球色) |
明るさ: 600ルーメン |
CRI : 80、R9 : 90 |
定格寿命 : 25,000時間 |
寸法 : 直径64mm、高さ118mm、重さ30g |
当社は、ノーベル物理学賞を受賞した中村修二氏がシリコンバレーで開発したSORAAの正規代理店として、SORAAシリーズを販売しています。
光を通じて人々の夢を叶え、笑顔にする会社
私たちは、工業、医療、店舗など、社会の様々な領域へ最適な光をご提供します。光の可能性を追求し、新しいアイデアを形にし、豊かな社会と豊かな生活に貢献します。お客様の悩みや課題に寄り添い、いつも特別な存在でいます。
私たちは、光のスペシャリストです。
社名 | 株式会社 新光電気(Shinko Electric Co., Ltd.) |
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本社所在地 | 〒102-0093 東京都千代田区平河町2-10-1 |
代表取締役社長 | 花村明広 |
資本金 | 1,100万円 |
事業内容 | 光学用特殊ランプ及びソケット等の光源周辺パーツの企画設計・販売 |