外観検査の「検査基準」とは?検査基準を明確にするために有効なツールをご紹介

外観検査の「検査基準」とは?検査基準を明確にするために有効なツールをご紹介
外観検査とは、製造される製品や部品の外観をチェックする品質検査のことを指します。この記事では、外観検査の「検査基準」や有効なツールをご紹介しています

なぜ外観検査を行うのか?

なぜ外観検査を行うのか?

外観検査とは、製造される製品や部品の外観をチェックする品質検査のことを指します。

製造過程において100%正常な製品や部品のみを生み出すことは不可能です。少なからず、何らかの不良が生じた成果物が一定数出てくることは避けられません。そのため、外観検査はそのような不良品が市場へ流失されないように品質を担保する役割を果たしています。

近年は検査の自動化が主流に

近年は検査の自動化が主流に

従来の外観検査は人による「目視検査」が主な手法でした。製造ラインで流れてくる製品や部品を検査員が手に取り、一つずつ目で見て不良状態にあるものを省いていく方法です。

しかし近年においては、外観検査の手法は「人による目視検査」から「外観検査装置による自動検査」へとシフトしつつあります。そしてその背景には、目視検査が抱えている課題点が関係しています。

検査を自動化するメリット

上記のような課題点への貢献が期待できるソリューションが「外観検査装置による検査の自動化」です。

人による検査を機械に代替させることで、人的コストの削減や検査効率の維持・向上を実現しやすくなります。

一方で「外観検査基準書」の作成が求められる理由 (外観検査の自動化が難しい欠陥項目もある)

一方で「外観検査基準書」の作成が求められる理由 (外観検査の自動化が難しい欠陥項目もある)

しかし、検査の自動化に様々なメリットがある一方で、そもそも検査を自動化しずらい検査項目もあります。

そういった際に有力なのが検査基準を明確した「外観検査基準書」の作成です。各検査員の判断に依存した状態を脱するためには、客観的な検査基準をまとめた書類を作成することは非常に有効な打ち手となります。

色味

製品表面の色味の差異は、定量化をするのが非常に難しい傾向にあるため、自動化が困難な項目です。特に切削油を取り除くための洗浄工程の後に生じる水シミや、銅基板の酸化などが、定量化が特に難しい代表例として挙げられます。

外観検査装置による画像処理技術を用いた検査では定量化が必要となるため、これらの検査項目は人によって行われるのが一般的です。

キズ

表面に生じるキズも場合によっては定量化が難しい項目となります。特に部品を切削して製造する際に生じる切削痕と、切削痕とは別に生ずるキズを、それぞれ分類して判定することなどは定量化が困難だと言えます。

異物

大小異なる異物も定量化が難しい項目の一つです。また、大きさの違いに加えて、付着する場所の予測が難しい場合もやはり定量化が難しいと言えます。

特に、表面に複数のバリエーションが存在する製品の場合は、異物の状態や付着場所によっては正常と判断されてしまうようなリスクを抱えています。

検査基準を明確にするために有効なツール

上記でご紹介した検査基準書のようなテキストや写真によるものではない、判定基準を視覚的に分かるようにするためのツールもあります。ここでは、そのツール例として「限度見本」「不良見本」「標準見本」をご紹介します。

【限度見本】 製造された製品や部品を「良品」か「不良品」であるかの限度を示した製品見本が「限度見本」です。検査員が限度見本と見比べて比較することによって、不良の有無を判断できます。
【不良見本】

製造された製品や部品を「良品」か「不良品」であるかの限度を示した製品見本が「限度見本」です。検査員が限度見本と見比べて比較することによって、不良の有無を判断できます。

不良見本は限度見本の一種であり、不良の条件を示した製品見本です。あらかじめ見逃しやすい不良項目を示しておくことで、不良品流出の防止に貢献ができます。

【標準見本】

標準見本とは、製品や部品の正常な状態を示すものです。そのため、良品判定の比較見本として用いるのには適しておらず、その用途で用いられるのが「限度見本」と「不良見本」になります。

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